東芝キヤリア社会・環境報告書 2013年
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地球が地球であるために。みんなで考えよう、生物多様性。今日の自由学習は、夏休み前に皆さんに出題した「私たち人間とほかの生き物の関係」について、夏休みに体験したことや観察したこと、最近テレビや本で見たことなどから、「不思議だな?」「どうしてだろう?」「先生に聞いてみたいな」を自由に発表する時間にします。皆さんの質問に、先生が分かりやすく解説します。タクヤ君は、ビルが立ち並ぶ都会の夏と、自然豊かな田舎の夏、両方を体験して、昆虫という生き物の生息の違いを感じたようです。夏は、さまざまな昆虫が活発に活動する季節であることは間違いありません。暖かくなり始める春に、冬ごもりしていた虫たちが活動を始める意味の「啓蟄=けいちつ」という季節の表現がありますが、春よりさらに気温が上がる夏は、昆虫の活動のピークといってよいでしょう。では、同じ暑い夏でも都会にはどうして昆虫が少ないかというと、昆虫が暮らすために必要な木々などの植物や、きれいな自然の水が少ないからです。草木が茂っていない冬に昆虫が少ないように、都会では、たとえ夏であっても、昆虫が生きていくための自然の植物が少ないことが一番の理由です。昆虫に花粉を運んでもらって花を咲かせる植物がいたり、地上の木々や水辺の草に産卵する昆虫がいたり、昆虫と植物との間には、「共生」や「寄生」という大切な関係を築いている場合がたくさんあります。「子孫を残す」というそれぞれの共通利益のもとで、切っても切れない昆虫と植物の関係を理解しましょう。生物が共生するということは次の命を育むことです先生タクヤ君のはてな?生き物の子孫繁栄と生物多様性について特集 生物多様性①夏休みに田舎のおばあちゃんの家に行ってきました。そこは、お米をつくる農家です。田んぼではオタマジャクシやアメンボが泳いでいて、周りの雑木林には、セミやカブトムシがたくさんいます。でも、東京に戻ってくると、この季節にいるはずの昆虫を見かけることはありません。同じ夏なのにどうしてですか。植物と昆虫は互いに助け合って生きてるんだよEarth is a common homeland of all life on earth. Let’s think about biodiversity.地球是所有地球生命共同的家园。让我们一起来思考生物多样性。5東芝キヤリアグループ 社会・環境報告書 2013 ににごり取り 「エゴ」から「エコ」へ こころ変え(関係会社/ひろさん) ほ北斗七星 七星見える夜空をまもる(関係会社/ごくう)

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