換気・送風機総合カタログ2024年版
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技術・設計資料→ 天井高さ)強制天井高さ天井高さH1(m)第1種換気第2種換気第3種換気建 具全般換気の換気経路とする場合全般換気の換気経路としない場合開き戸、折れ戸、引き戸ふすま、障子居室と一体扱い※※居室及び居室と一体とみなす空間との仕切りが開き戸の場合は、ガラリやアンダーカット(高さ1cm程度)等のあることが必要です。(有効開口面積で100〜150cm2 程度) 開き戸にガラリやアンダーカット等がない場合は、換気経路として取り扱うことができません。※折れ戸、引き戸、ふすま、障子はそれらの四周等に十分な隙間が存在するため、通気が確保 される建具にあたります。建物全体の居室容積(気積)計算について廊下、トイレ、浴室等規制対象外居室扱い相当隙間面積2cm2/m2以下の居室では2cm2/m2以上の居室ではH2(m)③ 給気・排気の方法により3種類の換気方式がありますが、 どの方式を採用してもかまいません。当社の24時間常時換気システムは第1種換気方式、第3種換気方式を採用しています。④ 換気設計配慮事項スイッチに関して換気設備は常時運転できるものとしなければならないので、換気設備のスイッチは容易に停止されないようにすることが望ましいものです。下記のような対応を施したスイッチは採用してもよいことになっています。・常時運転を指示する注意書きの貼り付けのあるもの・短時間作動レベルを低減又は停止させ、その後自動復帰する機能等を有するもの・切りボタン(OFFスイッチ)にカバーを設けた構造のもの・長押しスイッチで作動する構造の切りスイッチ・常時運転の浴室換気設備(暖房、乾燥機能付きを含む)で、冬期入浴時の冷気 流対策として、自動復帰する一時停止スイッチ及び、風量を低減するスイッチ545換気経路について換気設備を計画する際は居室と居室以外の室(廊下、浴室、洗面所、トイレなど)とを隔てている建具の種類に注意する必要があります。建具によっては居室以外の室を換気経路とするかしないかの考え方しだいで居室以外の室を居室扱いするかしないかがかわってきます。天井高さについて居室を1つ1つの部屋毎に分けて合算しても良いし、建物の延床面積×平均天井高さ を容積(気積)としても良いものです。同一居室で高さが異なる場所では、平均天井高さを天井高とします。平均天井高さ(H)の求め方H1×A1+H2×A2H=−−−−−−−−−−−−−−−−  A1+A2   天井高と換気回数天井高さが高い居室では、換気回数が緩和されます。下表に天井高さと換気回数の関係を示します。②気密層・ 通気止め による措置第1、第2種建築材料は使用しない。第3種(F☆☆☆)、規制対象外建築材料(F☆☆☆☆)を使用する。内壁面や天井裏などに気密層や通気止めを設ける。1)戸建て住宅の天井裏等対策Ⅲ,天井裏などの対策対象となる場所は 天井裏 小屋裏 床裏 物置 押入れ  などです。※ただし、物置・押入れなどの収納スペースが換気設計上、給気経路となる 場合は物置・押入れなどは居室とみなされ、【対策Ⅰ・Ⅱ】が必要です。 次の①〜③の3つの対策のうち、いずれかを施します。①建材 による措置1cm程度換気ガラリアンダーカット給気強制給気自然給気折れ戸引き戸ふすま、障子A1A2強制排気排気強制排気13.8m11.5m6.9m5.8m3.5m3.9m2.9m気密層はあるが間仕切壁の通気止めがない場合0.3回/時相当の場合0.5回/時相当の場合緩和量0.1回/時0.2回/時13.8m以上は0.05回/時11.5m以上は0.1回/時0.1回/時0.2回/時0.2回/時0.3回/時0.4回/時0.3回/時0.5回/時換気回数天井裏等の対策の例(戸建住宅)16.1m8.1m5.4m4.1m3.3m2.7m0.7回/時相当の場合0.5回/時相当0.7回/時相当0.40.30.60.516.1m以上は0.1回/時0.2回/時0.3回/時0.4回/時0.5回/時0.6回/時0.7回/時換気回数(回/時)A1:天井高さH1の部 分の床面積(m2)A2:天井高さH2の部 分の床面積(m2)各種工法の住宅に対し、安定した換気ができます。自然給気が確保できる気密度が必要です。法 規 編冬期の換気回数冬期には、換気回数を緩和することもできます。(冬期は夏期に比べ室内外の温度差が大きいので隙間などからの自然換気量が夏期に比べ多く見込める為)( ( )

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