東芝キヤリア社会・環境報告書 2014年
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ターボ冷凍機で大気中に放熱されていた冷却系統の廃熱を回収して温水を生成食品工場における加熱・殺菌工程の加温を冷却工程の排水から熱回収(冷熱・温熱が同時に発生するプロセス)かけ流し温泉の熱回収により、冷泉の加温やシャワーに利用廃熱を回収したエネルギー利用設置例1食品工場における利用設置例2温泉施設における利用設置例3エクセレントECP熱回収型CAONS開発リーダー室井 邦雄(t-CO2/年)蒸気ボイラー(基準機種)HWC-WH6701(開発機種)20.040.060.0045%削減57.831.6年間CO2排出量比較の削減に貢献し、東芝グループで「エクセレントECP」として認定・登録されています。熱回収型CAONSHeat Recovery Type Heat Pump CAONS / 热回收型CAONSQ: 熱回収型CAONSの特長を教えてください。A: 小形モジュール設計で、回収できる廃熱の大きさと、回収した熱利用の大きさのバランスを容易に確立し、温水最高温度85℃まで対応できます。Q: どんなところで利用できますか。A: 右の設置例にあるように、さまざまな用途で利用できます。Q: 本製品を設置することによってどのような効果がありますか。A: 設置例1では、製造装置の冷却プロセスで排出された熱を回収し、洗浄工程へ高温熱を供給しています。従来システムと比べて52%のランニングコスト削減と48%のCO2排出量の削減を実現しました。Q: 対応可能な規模はどれくらいですか。A: 負荷に応じて最大128台まで連結制御可能です。また、従来の水冷チラーに対し設置面積を20%削減しましたので、9人乗りのエレベーターでの搬入が可能 となり、施工性の向上を実現しました。冷房や生産工程の冷却時に出る廃熱を利用し、廃熱の量や温度の実状に合わせて熱を回収して利用できる熱回収型ヒートポンプを開発しました。開発リーダーの室井グループ長に話を聞きました。Q&A18東芝キヤリアグループ 社会・環境報告書 2014く暗くても ムダな電気は 小まめに消そう 明るい未来が 見えてくる(関係会社/佐野 雅彦)

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