30東芝キヤリアグループ 社会・環境報告書 2014社会・環境報告書に対する第三者所見Observation by Third Party on Our CSR Report 第三方对社会· 环保报告书的意见す捨てる前に 考えるゴミの分別 リサイクル（関係会社／米田 隆行）東芝ライテック（株） 環境推進部 部長田村 暢宏●プロフィール横浜国立大学 材料化学科卒中央環境審議会 水銀に関する水俣条約対応検討小委員会 委員産業構造審議会 化学物質政策小委員会 制度構築ワーキンググループ 委員湘南工科大学 特任講師横浜市地球温暖化対策推進協議会 幹事日本照明工業会 光源デバイス環境対策小委員会 主査東芝キヤリアグループの「社会・環境報告書2014」を拝読させていただきました。私は東芝ライテック（株）の環境推進部長で、東芝キヤリアグループとは兄弟会社になりますので、日ごろから東芝キヤリアグループの活動についてお聞きしています。東芝グループ全体としての環境活動方針を念頭に置きながら、「節電」をテーマに構成した本報告書について、第三者の立場から所見を述べさせていただきます。製品分野における環境活動について東芝キヤリアグループが製造している大形空調設備は、ヒートポンプを使用し、空気中の熱を集めて効率よく冷暖房するものです。多くの省エネ大賞受賞実績もあり、今、注目されている技術です。しかし、世界的にはヒートポンプはまだまだ普及の余地があると思います。本報告書では、ヒートポンプの利点が分かりやすく書かれており、空調設備だけではなく、多くの応用商品を紹介するとともに、グローバル展開についても記載しています。本報告書が多くのステークホルダーの目に触れ、技術の普及が進むことを期待するとともに、省エネや節電のさらなる意識の浸透につながればよいと思います。工場での生産活動について事業系の活動は、「東芝グループ第5次環境アクションプラン」にのっとった目標と実績の公開、そして別ページには推移も含めたグラフが記載されており、重要な指標について分かりやすく書かれています。さらに詳しく確認したい方のために、ホームページ上で詳細情報も報告していますので、リンクなどの記載を分かりやすくするとよいと思います。また、各事業所や関連拠点についての情報も、別ページに分かりやすく紹介されています。小学生・大学生イベントと生物多様性保全活動について富士市の大学生と小学生が、一緒に事業所の環境活動を見学するイベントは今回で3回目となり、すっかり定着した印象を受けました。掛川事業所で行った今年の「環境絵日記づくり」は、大学生と小学生が協調し、環境調和型製品の理解を深めるだけではなく、事業所内の生物多様性保全活動や自然エネルギー利用を自分の目で確かめる環境教育として、たいへん有意義だったと思います。掛川以外の富士・津山両事業所の生物多様性保全活動の紹介でも、絶滅危惧種の観察・保護、生物調査の実態などがよく分かります。全体として東芝キヤリアグループは、しっかりとした環境活動ならびに各種コミュニケーション活動を活発に行っていることが理解できます。昨年10月に新しく発足したCS社グループ各社の環境担当者で行った座談会にもあるように、これからは各社の協力体制も重要であり、そのビジョンが伝わってきました。その中で東芝キヤリアグループは、本業そのものの推進が環境負荷を減らすことに直結するため、環境経営に本業の推進をさらに組み込み、製品を通じて今後ますます世界のCO2削減に貢献していくことを期待します。世界のCO2削減に貢献する製品を、継続して開発していくことを期待します。田村さま、第三者所見の執筆、ありがとうございました。今年度の報告書は、「節電」をテーマに構成しました。田村さまのご指摘の通り、東芝キヤリアはヒートポンプ技術を軸に、最小限のエネルギーで運転できる環境調和型製品をお客さまにお届けし、節電をはじめとする地球温暖化防止に努めています。私たちが製造する製品をグローバル市場で使っていただくことも念頭に、次々と立ち上げた海外の製造3拠点では、環境調和型製品の製造でも環境負荷が最小限になるよう、「地球温暖化防止」「資源有効活用」「化学物質管理」を中心に目標を掲げた活動を行っています。また、地球環境から生態系サービスをたえず受けている私たちは、生物多様性保全活動を通じて生物との共生を重視しています。そのため、今回で3回目となり、定着してきた地域の大学と協働で行う小学生イベントでも、事業所内に生息する生物とふれあう機会をつくりました。さらに、CS社グループ各社の環境担当をメンバーとする座談会を実現させ、環境活動面の連携で共通認識ができました。東芝キヤリアグループは、これからも世界各地で省エネ製品を拡販し、CO2削減に貢献していきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。東芝キヤリア 環境推進室 室長 社会・環境報告書2014 企画・編集長佐々木 美弥第三者による所見を受けて
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