東芝キヤリア社会・環境報告書 2014年
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お母さん、うちでも「環境家計簿」をつけてみようよ。そうね、我が家の未来も大切だけど、地球の未来も大切だからね。普段の生活では、なかなか節電を実行できませんが、節電への取り組みを強く意識する出来事に遭遇すると考え方にも変化が出てきます。「環境家計簿」の存在を偶然知ったケンイチ君。自分の家の環境負荷がどれくらいなのか興味津々です。ケンイチ君の家庭でも始まったように、エネルギーの節約で私たちが最も身近に取り組むことができるのが「節電」です。日本に暮らす誰もが「節電」を真剣に考えたのは、まだ記憶に新しい東日本大震災直後の夏でしょう。「計画停電」という言葉を皆が耳にし、会社、学校、駅、娯楽施設、工場など、街のいたる所で必要以上に電気を使わない取り組みが行われるようになりました。「節電」は、最も多くの電力を使用する時間帯(ピーク時)の電力使用を、極力抑えることをいいます。例えば、夏、暑さのピークを迎える午後の時間帯の室内温度を適切に保つため、比較的電力の消費が少ない午前中に室内を冷やしておいたり、深夜の電力を利用してお湯を沸かしておくなど、さまざまな工夫で節電効果が高まります。ピーク時間を意識して取り組む活動が「節電」なら、時間帯に関係なく、電気や熱などの合計エネルギーの総消費量を削減し、CO2の排出量を減らすことが「省エネ」です。技術の進歩とともに、最近では、私たちの身の回りにたくさんの省エネ製品が登場しています。家の中を見回しただけでも、エアコン、給湯機器、照明器具など、「省エネ」がコンセプトの製品が数多く登場しています。家庭ばかりではありません。ビルや工場などの大型施設でも、省エネタイプの昇降機や空調設備が活躍し、照明もLED化が進んでいます。これらの機器や器具を使う人は、より「節電」を意識し、開発する製品メーカーは「省エネ」をさらに追求することで、地球温暖化防止につながっていきます。身近な行動で「節電」、技術の進化で「省エネ」環境家計簿は、私たちの日常生活が、地球環境にどれくらいの負荷を与えているかを知る方法です。電気、ガス、水道、ガソリンなど、さまざまなエネルギー消費項目をCO2の重さに換算して計算し、環境への負荷を数値で把握することができます。項目ごとに家庭での数値を算出し、毎月の消費量を把握できれば、日々の節電にも役立つでしょう。ケンイチ君を見習って「環境家計簿」をつけてみよう!※詳しくは、下記ホームページをご覧ください。http://www.eco-family.jpn.com/top/index.html特集 節電①7東芝キヤリアグループ 社会・環境報告書 2014ちちょっと待て、捨てる前に考えて、少しのゴミもリサイクル(関係会社/豆助) りリモコンの温度の設定エコモード(関係会社/ミカ) 

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