東芝キヤリア社会環境報告書 2015年
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2014年度に発行された、気候変動に関する政府間パネル(IPCC※1)の第5次評価報告書では、「気候システムの温暖化については疑う余地がない」「20世紀以降の人為的な起源の温室効果ガスの排出が温暖化の原因であったことが極めて高い」と報告されています。東芝キヤリアグループでは、業務用エアコン、大形熱源機をはじめ、ヒートポンプサイクルを利用したさまざまな製品をお客さまに提供していますが、これらの開発を進めるにあたり、地球温暖化抑制に寄与できることが重要課題の一つと考えています。まず、使用時におけるCO2削減を図るためのさまざまな省エネ技術の向上や、地球温暖化係数の低い冷媒採用を進めていくことで、地球温暖化の抑制に努めます。さらに、お客さまが設置している既存の設備から無駄に排熱されている温冷熱を再利用し、トータルのCO2削減を図る製品を提案していくことで、温暖化抑制に貢献できると考えています。東芝キヤリアグループは、省エネをはじめとする地球温暖化抑制とともに、資源の有効活用や化学物質管理において、環境性能No.1やオンリーワンの製品を開発し、東芝グループの「エクセレントECP」認定製品を継続的に創出しています。2014年度には、認定製品は32製品群となり、その売上高比率は40%を超えました。一方、それらの製造過程において発生する環境負荷についても、製造拠点や開発拠点でたえず施策を考え最小化に取り組んでいます。2014年度の主な施策は、高効率な空調機器の導入やLED照明の採用に加え、製造工程に合わせた熱源機器を採用しました。化学物質管理でも、コンプレッサーの紛体塗装化で導入前に比べて約42%のVOC※3削減を実現しました。東芝キヤリアグループは、環境調和型製品を各国でローカルフィットさせ、最小限の環境負荷で製造したエクセレントECPを世界のお客さまにお届けします。地球で事業活動を営む企業として、地球温暖化抑制に貢献します最小の環境負荷で「エクセレントECP※2」を製造し、グローバルに提供します東芝キヤリアグループは、国内2拠点、タイ2拠点、中国1拠点で製造した環境調和型の高品質な製品を、欧州、中国、アジアをはじめとする世界のお客さまへスピーディーに提供し、地球温暖化抑制に貢献しています。We will globally expand our heat pump solution business, focusing on our commitment to environmental innovation作为环境创造企业在全球拓展热泵解决方案事业※1 IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change)※2 ECP(Environmentally Conscious Product)P17参照※3 VOC(Volatile Organic Compounds)環境創造企業として、ヒートポンプソリ グローバルに発展させていきます環境経営責任者メッセージTOP COMMITMENT1東芝キヤリアグループ 社会・環境報告書 2015

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