東芝キヤリア社会環境報告書 2015年
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工場排水建屋太陽光発電により、ポンプで排水溝から水を汲み上げています。ビオトープ稲荷神社安全公園ヒメシャガ準絶滅危惧(環)、絶滅危惧ⅠB類(静)カルガモの親子(2015年6月撮影)メダカ絶滅危惧Ⅱ類(環)、絶滅危惧Ⅱ類(静)トキワマンサク絶滅危惧Ⅱ類(環)、絶滅危惧Ⅱ類(静)(環): 環境省レッドリスト (静): 静岡県レッドリストエコバッグづづくりの感想シジュウカラセミの抜け殻安全公園内の池の鯉 東芝キヤリアグループと常葉大学が協働して企画立案し、地域の小学生が参加する環境イベントを行った富士工場は、当社では最大の製造拠点です。富士山の麓、美しい自然の中に位置し、店舗やオフィス向け空調設備、冷蔵・冷凍機器、換気システム、コンプレッサーなど、多様な環境調和型製品を製造しています。敷地内には楠の大樹があり、「木かげ」の愛称で親しまれています。また、イベントの舞台にもなった安全公園やビオトープでは、四季を通じてさまざまな植物や、鳥や昆虫などを観察することができます。 生物多様性保全活動として、ビオトープ内で絶滅危惧種のメダカ、ヒメシャガ、トキワマンサク、シランなどを観察し保護しています。2012年以来、初夏にはカルガモの親子を確認し、その可愛らしい姿が従業員の癒やしにもなりました。また、工場内から河川へ放流される水の調査(WET手法※1)でも、4種の生物群※2の生態系に問題ないことが確認されました。公園や池にはたくさんの昆虫やメダカがいて、工場内の敷地なのにちゃんと生きていることがわかりました。エコバッグづくりでは、大学生のお兄さんたちがやさしく手伝ってくれました。メダカ、セミ、トンボがたくさんいて、何を描いてみようか迷いましたが、お兄さんたちのアドバイスもあって、何とか仕上げることができました。メンバーで企画内容を話し合っていたとき、自分たちで作ったものが日常でも使えるともっと楽しいのではないかという意見が出ました。子どもたちが真剣に絵を描いている様子をそばで見ていると、こちらも熱くなって、つい手伝ってしまいました。小学生の皆さんと仲良くなれて、とても楽しい一日でした。小学生 大学生富士工場環境担当エコバッグづくりが行われた富士工場の生物多様性保全活動の紹介富士工場でのイベント開催は今回で3回目になりました。適切な排水処理を行っていることなど、自然観察に出掛ける前に予備知識を学習してもらうことで、子どもたちへの理解も深まったと思います。ビオトープにはカルガモの親子が訪れるなど、造園して以来、多様な生態系が維持されています。今後も、富士工場の環境保全活動が地域の皆さまにご理解いただければ幸いです。特集❸環境イベント※1 WET(Whole Effluent Toxicity): 生物応答を利用した排水管理手法※2 藻類、甲殻類、魚類、発光バクテリア21東芝キヤリアグループ 社会・環境報告書 2015環境活動報告Environment Activity Report 环保活动报告え遠慮は要らないエコ活動 積極的に環境活動(関係会社/ピエール)

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