社会・環境報告書 2019年
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東芝グループは、人間尊重を基本として、豊かな価値を創造し、世界の人々の生活・文化に貢献する企業集団をめざします。人と、地球の、明日のために。東芝キヤリアは、ヒートポンプ技術を軸に、お客さまの様々なご要望に的確にお応えできる熱応用ソリューションによる最高品質の製品・サービスを提供することにより、社会並びに地球環境に貢献し、グローバルに成長する環境創造企業を目指します。原材料サプライヤー調達・物流製 造適正な排水処理の実施製品への再生プラスチックの利用拡大環境負荷物質の不使用・代替化促進レアメタル・レアアースの使用量削減輸送時のエネルギー削減、排出ガス削減紛争鉱物使用禁止の働きかけ再生可能エネルギー(ヒートポンプ)技術や省エネ(インバーター)技術を活用した製品の創出・提供低GWP冷媒の使用製品の創出・提供、高効率ものづくり(製品の小型・軽量化、化学物質使用量の削減、廃棄物総量削減)、フロンガス漏洩防止管理東芝キヤリアグループでは、2017年度から当社の活動をSDGsとの関連をマッピングしてきました。今年度は、それに加え、Phase1で冷凍・空調事業における「環境調和型製品(ヒートポンプ、インバーター技術などによる省エネ)」の創出・提供によるバリューチェーン※上のポジテイブ影響を強化・最大化する活動と、Phase2で冷凍・空調事業における「環境調和型製品(低GWP冷媒の使用製品の創出・提供」や環境負荷の少ない「高効率ものづくり」によるバリューチェーン上のネガティブ影響を抑制・最小化する活動を整理しました。Phase1Phase2東芝キヤリアグループの事業活動とSDGsへの取り組みBusiness Activity and Approach to SDGs by the Toshiba Carrier Group /东芝开利集团的业务活动以及对于联合国可持续发展目标做出的努力※右の図中の「原材料」から「製品の破棄」までの流れ東芝グループ経営理念東芝キヤリア経営ビジョン東芝キヤリアグループは、1999年、(株)東芝の空調・設備事業部と米国キヤリア社との合弁により誕生し、2019年度で20周年を迎えました。世界初の空調用ロータリーコンプレッサーシリーズを開発し、その後これまでのあゆみの中で、数々の価値ある製品を世の中に送り出してきました。現在もヒートポンプ技術を軸に、業務用空調機器、大形熱源機器、給湯機器、コールドチェーン機器、換気機器の各分野で多くの環境調和型製品を提供しています。そして、国内においては、空調・熱源にかかわる製品・システムの開発から製造・販売・据付・保守メンテナンスに至るワンストップソリューション体制を構築し、より良い製品とサービスを提供しています。一方、海外においては中国とタイに製造拠点を展開し、米国キヤリア社の販売ネットワークと連携しながら世界200か国以上に製品を納めています。さらに、「東芝キヤリア・インド社」を設立し、2019年5月からインド国内向けの製品を製造しています。また、中国杭州の「東芝キヤリア中国社」は、開発・製造能力を強化するため新工場を建設して移転計画を進めており、グローバル展開を加速しています。In keeping with our total commitment to environmental innovation, we will contribute to society and the global environment and provide environmentally conscious products worldwide作为环境创造企业,为社会与地球环境做贡献,并向全球提供有价值的环保型产品環境創造企業として、社会ならびに地球環境に貢献し、価値のある環境調和型製品をグローバルに提供していきます環境創造企業として、社会ならびに地球環境に貢献し、価値のある環境調和型製品をグローバルに提供していきます環境経営責任者メッセージ世界では、地球環境の変化から人類の将来を考え、持続可能な社会(Sustainable Society)を構築することが最重要課題として認識されています。環境関連動向では、2015年に「SDGs(SustainableDeve-lopmentGoals):持続可能な開発目標」や「パリ協定」が採択されました。「SDGsの項目13」は気候変動対策となっており、「パリ協定」の上位概念です。このことを踏まえた東芝キヤリアの役割は、価値の高い環境調和型の製品を世界中に提供することで、使用時のエネルギー削減によるCO2削減量を拡大し、製品の開発時や製造時に使用するエネルギー削減でもCO2排出削減に貢献していくことです。また、当社はヒートポンプを利用した製品を提供するため、温室効果ガスである冷媒を使用していることから、最新の技術で低GWP冷媒※の採用を加速しています。この点についても、本報告書では「地球温暖化抑制」をテーマに取り上げたうえで、トピックスや座談会を通じて活動内容を紹介するとともに、原材料から製品を破棄するまでのバリューチェーンにおいて、ポジティブ/ネガティブそれぞれの影響をSDGsの項目で整理し、下図のように示しました。※地球温暖化係数(GWP:Global Warming Potential)の小さい冷媒Top Commitment技術とともに歩んできた20年を振り返り、今後も製品・サービスや海外拠点の充実を目指します「SDGsの項目13」ならびに「パリ協定」に貢献する「地球温暖化抑制」に取り組んでいます1東芝キヤリアグループ 社会・環境報告書 2019

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