社会・環境報告書 2019年
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環境調和型製品のグローバルでの提供本報告書内に記載の下記内容に対応するSDGsは、かかわりの深い4項目を優先的に選択しました。製品製造時やサービス・工事時の環境負荷低減生物多様性保全活動環境教育環境イベント2019座談会2019販売・工事製品の使用製品の破棄機器更新時(既設機器から)の充填フロンガスの適切な回収(支援)製品撤去・廃棄時の充填フロンガスの適正な回収(支援)冷凍・空調機器からのフロンガス漏洩防止管理の顧客支援(顧客へのフロン類取扱管理システム「REMAC」の普及など)持続可能な社会を考えた場合、人類の存続を左右する生物多様性保全も重要です。2010年に開催された第10回生物多様性条約締約国会議(COP10)での「愛知目標」への対応について、東芝キヤリアグループはCOP10開催に先駆け、前年の2009年度から国内拠点で保全活動を強化しています。さらに2015年度からは、海外3製造拠点(タイ2拠点、中国1拠点)でも活動を拡大しています。「東芝グループグローバル環境アクション」※として当社グループが取り組んだ活動は、2018年度実績で70件ですが、そのうち29件が生物多様性保全に関するものです。本報告書では、各拠点の活動を整理し、「愛知目標」の10項目について報告します。また、我々のさまざまな事業活動の中で、生物多様性保全のベースとなる地球環境の保全のため、各拠点における製造活動では、公害防止をはじめとした環境法規の遵守や、環境リスクの撲滅が重要であると考えます。そのため、これらが確実に行われているかを、グループ内拠点に対する内部監査や環境巡視などで確認しています。さらに、最近は製品を構成する部品中に含まれる化学物質についても世界各国の規制が拡大していることから、グループ全体で体制を強化し、国内外各拠点で情報を共有しながら、迅速かつ確実に対応しています。生物多様性保全活動をグローバルに展開するとともに、製品化学物質管理を一層強化していきます 高付加価値の環境調和型製品を世界中に提供するためには、技術革新はもとより、全従業員が環境活動を理解し、開発・製造から保守メンテナンスまでの各ステージで、環境保全への確実な配慮が必要になります。当社は、そうした活動の核となる人財を「東芝キヤリアecoスタイルリーダー」として登録しています。ecoスタイルリーダーはeco検定を含む各種環境関連資格の保有者で、2020年度までに200名の登録を目指しています。現在約170名が登録され、さまざまな活動を行っています。今年度はメンバー同士の情報交換の場として、「ecoスタイルリーダー掲示板」を立ち上げたほか、「植樹活動」「小学生環境イベント」「座談会」にも出席しました。 一方、社外の連携としては、東芝キヤリアを支える地域社会、調達取引先さま、ステークホルダーの皆さまにも環境活動をご理解いただくほか、販売店さまをはじめとするお客さまの幅広いニーズを把握した省エネ提案を強化しています。これからもグループ一丸となり、地球上のさまざまな国へ、価値ある環境調和型製品を提供していきたいと考えています。ステークホルダーの皆さまと連携し、付加価値の高い環境調和型の製品を提供します※東芝グループが推進する従業員参加型の環境活動President & CEOToshiba Carrier CorporationToru Kubo東芝キヤリア株式会社取締役社長2019年10月久保 徹く  ぼ  とおる2東芝キヤリアグループ 社会・環境報告書 2019

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