吸収冷温水機/吸収冷凍機
37/42

吸収冷凍機54冷媒は蒸発器内で蒸発し、冷水を冷やします。蒸発した冷媒は吸収器に送られる中間濃度溶液Bに吸収されます。冷媒を吸収して薄くなった溶液(希溶液)は、溶液ポンプにより熱交換器を経て高温再生器と低温再生器に導かれます。この希溶液は、高温再生器内では蒸気により加熱され濃溶液となります。低温再生器では、高温再生器で発生した冷媒蒸気により加熱され中間濃度溶液Aとなります。高温熱交換器を経た濃溶液と中間濃度溶液Aは合流し、中温及び低温熱交換器を経て吸収器に送られ、蒸発器で蒸発した冷媒蒸気を吸収します。低温再生器で発生した冷媒は、凝縮器で冷却水により冷却・凝縮され蒸発器に戻ります。高温再生器蒸気ドレントラップ蒸気ドレンドレン熱交換器高温溶液熱交換器  抽気  ポンプスプレーポンプ中温溶液熱交換器低温溶液熱交換器吸収器溶液ポンプ低温再生器冷水出口蒸発器凝縮器冷水入口冷却水出口:濃溶液:中間濃度溶液A:中間濃度溶液B:希溶液:冷媒液:冷媒蒸気冷媒ポンプ冷却水入口36日常運転における抽気操作は不要冷凍機内部で発生した不凝縮ガスは、溶液ポンプの吐出し圧を利用したエジェクタによって冷凍機運転中常時抽気タンク内に貯蔵されるため、機内は清浄に保たれます。抽気タンク内の不凝縮ガスは自動抽気装置(抽気ポンプ方式)によって機外に自動的に排出されるため、お客様による抽気操作は不要です。冷水及び冷却水系の水室ノズルは横向きチューブ点検清掃に便利なように冷水及び冷却水系の水室を横向き水室として、水室ノズルを横方向(一部上方向)に取り出しています。また水室カバーはヒンジ付きのため現地での工事が容易になりました。利便性を追求ドレン出口温度は90℃以下蒸気ドレンはフラッシュしにくいように90℃以下で排出します(公共建築工事標準仕様対応)。またドレントラップは本体に取り付け済みのため、設備費の低減が図れます。始動時の蒸気量を抑制コールドスタート時の過大な蒸気の消費を防ぐため、蒸気弁をスロースタートさせボイラー側に支障が生じにくい運転方式を採用しています。冷却水は15℃まで運転可能標準要項条件では、冷却水入口温度が15℃まで下がっても運転できます。冷房サイクル た蒸気消費率3.9kg/(h・USRT)の た蒸気消費率3.9kg/(h・USRT)の

元のページ  ../index.html#37

このブックを見る