熱源システム総合カタログ2024年3月
30/220

V―MC●当社熱源機(USX)を複数セット併用する場合や他熱源機を併用する場合は、配管及びセンサーの取り合いに関する打合せが必要になりますので、別途、お問合せください。●冷(温)水循環ポンプを内蔵しておりますので、配管システム全体を含めた試運転調整が必要となります(空調機の自動制御弁の強制開閉などを行なう必要があります)。●負荷側の必要流量を検知し、自動的に冷(温)水循環用内蔵ポンプの運転台数および運転周波数を変動させます。「ポンプ特性と機内抵抗曲線」を参考に、システムとして必要な最大流量および最大揚程を考慮して内蔵ポンプを選定してください。●内蔵ポンプ吸込側の施工(押込圧力・配管抵抗)にもご留意ください。内蔵ポンプ停止中のメカニカルシール部分からの空気混入を防止するため、内蔵ポンプの吸込側が負圧にならないようにしてください。もしくは、混入した空気が熱源機内部に溜まることのないよう、入口側集合水配管が熱源機の冷(温)水入口配管より上になるようにしてください。特に、熱源機の入口側に開放式クッションタンクを設ける場合はご注意ください。●省エネ性を向上させるため、2次側は二方弁等による変流量システムにすることをお勧めします。●本製品がシステムの最も高い位置になる場合は、各モジュールの出口配管に自動空気抜き弁(逆止機能付き)を設けてください。●水温制御性を確保するため、本製品とバイパス回路の間に十分な保有水量を確保してください。仕様表に記載している値は、モジュール1台が最低運転時間である3分間連続運転できる水量です。この値は機器を保護するために必要な最小保有水量ですので、送水温度のばらつきを少なくするためには、できるだけ多くの保有水量を確保してください。●システムによって差圧弁や流量計が必要な場合があります。差圧弁と流量計は電源を本体とは別に用意し、本製品とは別々に電源を取ってください。本体側から電源を取ることはできません。差圧弁や流量計の配線方法につきましては、各々のメーカ指示に従って行ってください。●システム例は省エネルギー性が高いものや採用頻度が高いものを記載しております。本例に無いシステムにも対応しておりますので別途お問い合わせください。●流量計などの電源はお客様にて御用意下さい。●開放式膨張タンクを使用の場合、チラー本体から配管圧損を考慮して配管接続口より高い位置に設置して下さい。■単式ポンプシステム例1. 負荷側の要求流量と熱源機の運転流量にアンバランスが発生する場合がありますので、バイパス管及びバイパス弁V(現地手配)を設置してください。バイパス弁Vの制御は往水管と還水管の差圧dP及び負荷側流量FMにより、熱源機内蔵のMC(モジュールコントローラー)によって行うことができます。MCにより、バイパス弁制御を行う場合は、リニア特性のバイパス弁を選定してください。2. 運転停止中でも凍結防止のために冷(温)水循環用内蔵ポンプを自動運転します。弁の閉止等で締切り運転にならないように流路を確保してください。また停止中もMCにてバイパス弁制御します。3. 冷(温)水循環用内蔵ポンプが運転しているモジュールの圧縮機は、出口水温が設定温度に近づくように運転台数および運転周波数を制御します。4. バイパス弁制御調整のために試運転時に負荷側機器(空調機など)の自動制御弁を開閉いただく必要があります。※負荷側熱量計測などのためにMCに接続できます。※差圧計dPはバイパス管よりも熱源機側のバイパス管分岐・合流部近くに設置してください。※流量計FM、往水温度センサーST、還水温度センサーRTはバイパス管よりも負荷側の集合配管へ設置してください。(死水とならない場所に設置してください。)※センサー類が無くても変流量制御が出来ます。但し、バイパス配管は熱源機と負荷側機器の間に設置ください。負荷流量演算を行いますが、推定値となるため負荷流量の計測には用いることはできません。また、熱源機からバイパス配管までの配管抵抗はシステム全体の配管抵抗の30%以内としてください。FM:流量計(負荷側) (注3) ST:往水温度(負荷側) RT:還水温度(負荷側) V:バイパス弁(注4) dP:差圧計 (注1) 設定切替(DIPSW)でDC1-5[V]に変更可能(注2) 水温センサ―(別売品)は長さ30m(延長不可) (注3) 流量計は負荷側流量直接検知時に必要(瞬時計測)(注4) バイパス弁はリニア特性、バイパス管と同サイズ制御機器水温センサ―(別売品)を使用しない場合は変換器必要(熱源機へ設置不可)4‐20[mA]入力(注1) 水温センサ―(別売部品)(注2) または4‐20[mA]入力(注1) 4‐20[mA]出力 4‐20[mA]入力 注1 MCへの接続運転停止中でも内蔵ポンプ運転あり(凍結防止)※回路閉塞注意バイパス配管より熱源機側に設置dPバイパス配管及びバイパス弁を設置(リニア特性)RTバイパス配管より負荷側に設置試運転時に開閉必要AHUAHUEXTFMレンジ(初期値)0‐1000[L/min] 0‐70[℃](4‐20[mA]時) 0‐100[%] 0‐500[kPa] STレンジ設定範囲0 - 65535[L/min]-50 - 100[℃]0 - 1000[kPa]29システム例

元のページ  ../index.html#30

このブックを見る