スーパーモジュールマルチ 2010年11月
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95既設配管の利用●冷暖切替・氷蓄熱スーパーモジュールマルチ [冷暖切替]・スーパーモジュールマルチ[氷蓄熱]本既設配管の再利用は初めてですか?既設製品は冷房運転が可能ですか?既設製品に過去1年間にコンプレッサーロック等の故障がありませんでしたか? ガス漏れなどが原因で故障、頻繁なガスチャージはありませんでしたか? 既設配管(主配管)は縦引配管 室外上:50m以下 室外下:40m以下ですか?新設製品は能力ランクに対し、配管サイズは適正ですか?※右の[表1] 配管サイズ適合表を参照既設製品のオイルの種類は下記ですか?※1●鉱油…スニソ、フレオールS、MS●合成油…アルキルベンゼン系(HAB、バーレルフリーズ)全般エステル系全般、エ一テル系PVEのみ[HP-5Sは不可]主配管の肉厚、質材は適正ですか? ※右の[表2、3]既設配管径と肉厚、質材を参照既設配管に中間トラップはないですか?既設システムで冷房運転を実施 冷房運転は配管洗浄、油回収のため、30分間以上の運転が必要冷媒回収装置で冷媒回収を実施再利用する縦引配管以外の配管および機器を撤去再利用する縦引配管の窒素フラッシングを実施※窒素フラッシングにて配管内の残留物を除去※窒素圧1.5-2.OMPaで実施※上から下へ窒素フラッシングすることフラッシングにより変色した油や多量の不純物が排出しませんか?[表4]ASTM標準色を参照※油は劣化すると濁った色(黒っぽい色)になります。油の色は右記で 判定してください。ASTM標準色で4.0以上はNG 不純物:カーボンスラッジ、摩耗粉、酸化銅、水分など既設配管部のみで気密試験(3.73MPa)を実施しリークはありませんか? 以後は製品の工事手順、機器同梱の据付説明書による標準施工手順に従い、施工を行ってください。1事前判定2配管判定3撤去・据付はいいいえいいえあったあったいいえいいえいいえいいえあるできない排出したリークしたはいないないはいはいはいはいないできるしないない室外機へマルチコントローラー室外機へ室外機へ縦引配管のトラップ部は再利用不可縦引配管の分岐前まで再利用可2m以下2m以下50m以下分岐配管室内ユニット室外機分岐管縦引配管横引配管主配管かつ縦引配管※:横引部は曲がりから2mまで使用可※※使用可使用不可■一般事項スーパーモジュールマルチ[冷暖切替・氷蓄熱]は、次のフローに基づく判定条件を満足し、かつフロー手順による工事がなされている場合、冷暖切替・氷蓄熱機種で既設配管の主配管でありかつ縦引配管について既設配管の利用ができます。●弊社では、新冷媒採用エアコンに想定される残油量のR22冷媒用潤滑油を混入した耐久試験にて、部品劣化・性能低下などの悪影響を及ぼさないことを確認しました。ただし、極端に劣化した油が混入した場合は除きます。●既設の横引配管には、配管のたわみや既設工アコンの運転状況により残油量の多い部分が存在します。しかも、その油は、窒素ブローではとりきれません。また、マルチエアコン特有の分岐管はR410A新冷媒では、耐圧がもたない場合があり、その使用可否の判断は困難です。当社は以上の状況を鑑み主配管かつ縦引配管のみ既設配管の再利用が可能としました。●既設配管のガス漏れ確認、配管強度に関する信頼性確認は従来通り現地施工区分です。当社は保証いたしかねます。●本内容は当社マルチエアコンにおける見解であり、他社新冷媒採用マルチエアコンでの既設配管を利用した工事等を保証するものではありません。■使用可能配管範囲■既存配管の判断例室内外高低差: 室外機上の場合:50m以下 室外機下の場合:40m以下 (一部30m) 銅管の肉厚・質材: φ9.52~φ12.7 φ15.88 φ19.05~φ28.58 φ31.75 φ38.1 t0.8 O,OL材,1/2H,H材t1.0 O,OL材,1/2H,H材t1.0 1/2H,H材t1.1 1/2H,H材t1.15 1/2H,H材既設配管利用時の確認フローと注意事項既設配管の利用主配管かつタテ引配管再利用の場合はこのページ スーパーモジュールマルチ[冷暖切替・   配管丸ごと再利用の場合は次ページ スーパーモジュールマルチ[更新用冷暖切替]へ

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