エコキュートエスティア 2010年10月 第1版
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53■ このような時は■ 銀イオンQ&Aヒートポンプユニットは沸上げ中及び凍結防止運転中に若干の運転音が発生します。また、沸上げ中は冷風が出ますので、寝室の近くやご近所の迷惑になる場所へは据付ないでください。貯湯タンクユニットの排水口からお湯や水(湯気)が出てくる。水を沸上げると体積が膨張します。その膨張分(お湯・水・湯気)を排水しますので、異常ではありません。また昼間でも沸増し中は膨張水が排水されます。※8時間通電時、タンク容量の約3%。お湯や水を止めると異音がする。ヒートポンプユニットから音がする。設置後、初めてお湯を使用するときは、配管工事の際の油やにおいがお湯に混ざって出る場合があります。しばらく使用すると徐々に無くなります。お湯から油が出たり臭いがする。浴槽やタイルの目地に青い付着物がつく。蛇口を回しながら徐々に閉めるタイプに比べ、シングルレバータイプはお湯(水)の流れを急に止める仕組みのため起こる現象(ウォーターハンマー現象)です。この現象が発生する場合はウォーターハンマー防止装置を取り付けてください。浴槽に黒い生成物が発生する。水系機能部品の一部に使用される合成ゴムが水質に含まれる塩素と反応して発生する場合と、銀イオンが水質に含まれる塩化物イオンや水酸化物イオンと反応して発生する場合があります。なお、東芝エコキュートは貯湯ユニット内の合成ゴムの使用量を最小限にしたり、銀イオン濃度をコントロールするなどして、黒い生成物の発生を抑えるよう配慮しています。使用地域の水質によっては、タイルの目地などが薄青くなることがあります。これは、水質に含まれる銅イオンと脂肪酸が反応したもので、人体には無害です。新しい銅管を使用する場合(銅管の内面が新しい時)浴槽の喫水部分に青い線(付着物)がつくことがあります。この付着物には毒性はなく、健康への害は全くありません。通水(通湯)を繰り返すうちに発生しにくくなります。タオルの場合、70~80℃のお湯に食用酢を混ぜて10~15%の溶液を作り、浸け置きすれば色が落ちます。浴槽やタイル目地の場合、市販の台所油汚れ専用洗剤をスポンジにつけてこすれば除去できます。貯湯タンクユニットの中にある水(お湯)を飲用したい。長期間のご使用によってタンク内に水垢がたまったり、配管部材の劣化などによって水質が変わることがあります。飲用される場合は下記の点に注意し、必ず一度やかんなどで沸騰させてからにしてください。必ず水質基準に適合した水を使用してください。熱いお湯が出てくるまでの水(配管内にたまっている水)は、雑用水としてお使いください。固形物や変色・濁り・異臭があった場合には飲用には使用せずに、直ちに点検の依頼を行ってください。■対処方法銀イオンって何ですか。 A.一般的に銀イオンは雑菌に付着して、菌を無力化するといわれており、湯はりした水に対して除菌効果と防臭効果でヌメリや臭いを軽減する効果が期待できます。Q銀イオンの発生量をコントロールすることはできますか。たとえば止めることはできますか。A.銀イオンの発生量は湯はり量に合わせ自動でコントロールされていますので、発生量を調整することはできませんが、銀イオンの発生を止めることは浴室リモコンから設定できます。詳しくは取扱説明書をお読みください。Q銀イオンで金属アレルギーは大丈夫ですか。A.銀は古くから食器として使用されたり、現在は食品添加物として認可されるなど、金属の中でも極めてアレルギーになりにくい金属です。金属アレルギーの代表はニッケルですが、銀や金の指輪にはニッケルが含まれるものも多いため、誤解されているケースがほとんどです。しかしながら、医学的にアレルギーが「ゼロ」と実証されているわけではありませんので、症状が出るなどのご心配のある方は運転を停止してください。銀イオン発生ユニットは完全に取り外すこともできますので、取り外しをご希望のお客様は「東芝電気給湯機ご相談センター」までご連絡ください。Q銀イオン発生ユニットの交換時期は?自分で取り換えるのですか?A.毎日1回180Lの湯はりをすると想定して約5年持つよう設計されています。また、銀イオン発生ユニットは内蔵電気部品ですので、お客様による交換は絶対にしないでください。なお、銀イオン発生ユニットは消耗品ですので無償保証対象外の部品です。湯はり量やたし湯の回数などのお客様の使用状況で、設計寿命よりも早く消耗することがあります。寿命が近づきますと、湯はり中の浴室リモコンの表示が変わります。継続して銀イオン発生ユニットをご要望のお客様は販売店、据付工事店または「東芝電気給湯機ご相談センター」にご依頼ください。有料で交換いたします。Q銀イオンはどのように発生するのですか。A.水中に設けた対向する純銀電極に低電圧をかけることで、銀をプラスイオン化させて水中に溶かし出します。Q銀イオンは人体に影響ありませんか。A.銀は銀食器として使用されたり、古くからその除菌効果や安全性について知られています。また、食品添加物としても認可されており、仁丹などの表面の銀色には銀箔が使われるなど、われわれの身の回りに一般的に存在しています。塩素が法令化で多用される以前は日本でも直接飲料水の殺菌に利用された実例もあります。一方、『銀』という言葉が公害の原因となった『水銀』と似ていることから勘違いされ、銀が有毒だと誤解されることがありますが、『銀』は有毒な『水銀』とは全く性質の異なる物質です。万が一、お子様などが間違って浴槽内のお湯を少量飲み込んでしまった場合でも、そのまま体外に排出され特に問題はありませんが、ご心配な場合は最寄りの医療機関へご相談ください。Qいつ銀イオンが出るのですか。A.おふろの湯はり回路に銀イオン発生ユニットを搭載しており、自動で「湯はり」あるいは「たし湯」(ボタン操作)のときに銀イオンを出します。※給湯回路(シャワー・蛇口など)からは銀イオンは出ません。※自動たし湯の時は銀イオンは出ません。Q銀イオンは1回湯はりすると、どのくらい入っていますか。A.塩分など水質の影響を受けますが、通常は180Lのお湯の中に約0.01g含まれるよう発生量をコントロールしています。Q銀イオンの効果的なリサイクル方法を詳しく教えてください。A.入浴後おふろの洗い場に流したり、翌日の洗濯水へご利用していただくことが効果的と考えています。Q入浴剤の影響はありますか。A.銀イオンに関しては入浴剤の影響はとくに問題ありませんが、次のような入浴剤は給湯機の故障の原因となることから使用を禁止しています。●生薬(葉、茎、その他固形のもの) ●ミルク成分配合 ●発泡系入浴剤 ●異種の入浴剤を同時に混ぜたもの ●浴槽内での石鹸の使用 ●石鹸を浴槽内で泡立てないでください。※硫黄、酸、アルカリを含んだ入浴剤、洗剤は使用しないでください。入浴剤、洗剤を使用するときは注意書きをよく読んで、機器に影響のないものを使用してください。Q

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