東芝換気・送風機 設計・工事専門家用 2010年
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526基 礎 編[計算例]■広さ100m2の事務所の必要換気量を求めます。・一人当りの占有面積N (1)在室人員20人の場合 (2)在室人員不明の場合 表3-1よりN=5m2・必要換気量V (1)建築基準法に基づく場合(一人当り20m3/h) (2)喫煙などを考慮する場合(一人当り30m3/hとします)[計算例]●ガス器具の発熱量(kW)がわかっている場合  V(m3/h)= 定数×理論廃ガス量(m3/(kW・h)) ×ガス器具の発熱量(kW)※ガス器具の発熱量がkW表示のときは、都市ガス、 LPガスのいずれの場合もこの計算式で求められます。●ガス器具の燃料消費量(kg/h)がわかっている場合  V(m3/h)= 定数×理論廃ガス量(m3/kg) ×ガス器具の燃料消費量(kg/h)※LPガス機器の場合■台所で下記の燃料器具を使用し、3口コンロの上方に 排気フード(Ⅰ型)を設けた場合の必要換気量を求めます。2)火気を使用する場合建築基準法施行令第20条の3第2項において理論廃ガス量によって換気風量を求めるように定められています。V :必要換気量(m3/h)K :理論排ガス量 m3/(kW・h)、m3/kgQ :発熱量(kW)、燃料消費量(kg/h)定数:次の①~③に示す。● 火を使用する台所などが主体ですが、居室でも開放形の燃焼器具を使用する場合など、条件によりこれに準ずることが望ましい。● 必要換気量の算出方法は換気方式により、次の3通りがあります。 必要換気量(V) =定数×理論廃ガス量(K)×燃料消費量(Q)①排気フードのない場合(図3-1)②排気フードI型使用の場合(図3-2)V=40K・Q適用:一般換気扇など〈排気フードI型とは〉● レンジと同じ幅、奥行きを有するフードで、火源等を覆うことができ、廃ガスを一様に捕集できる形状のものをいう。③排気フードII型使用の場合(図3-3)適用:下記フードを設けた業務用換気扇●3口コンロの必要換気量  V1=30K・Q   =30×0.93×9.3   ≒259(m3/h)●5号湯沸器と2炊きガス釜の必要換気量  V2=40K・Q   =40×0.93×(11.63+1.8)   ≒500(m3/h)従って、全必要換気量は、  V=V1+V2   =259+500   =759(m3/h)N==5m210020V==400m3/h20×1005V==600m3/h30×1005図3ー1V=30K・QV=20K・Q適用: レンジフードファンなど図3ー2H=1m 以下10゜以上火源燃焼器具5cm以上以上H:(1m以下)図3ー3( )2H排気フードII型は図の如き寸法のフードが相当します。不燃材料3口コンロ5号湯沸器2 ガス釜9.3kW使用器具発熱量(表3ー4より)理論廃ガス量(表3ー3より) 使用ガス11.63kW都市ガス13A0.93m3/(kW・h)1.8kW都市ガス(13A)都市ガス(12A)都市ガス(6B)都市ガス(5C)都市ガス(4B)12.8 kW・h/m311.0 kW・h/m35.8 kW・h/m35.2 kW・h/m34.2 kW・h/m3灯油12.0 kW・h/kg12.1 m3/kgLPガス(プロパン主体)13.95 kW・h/kg12.9 m3/kg(0.93 m3/(kW・h))0.93 m3/(kW・h)燃料の名称発熱量燃料の種類理論廃ガス量コンロ湯沸器ガス釜コンロ湯沸器ガス釜1口2口3口5号2 1口2口3口5号2 2.907 kW6.395 kW9.302 kW11.628 kW1.802 kW2.512 kW5.581 kW9.070 kW9.070 kW2.233 kW※燃料消費量は器具により異なりますから、使用説明書、カタログなどを参考にしてください。都市ガス(13A)プロパンガス表3-4 ガス器具と燃料消費量ガス器具1時間当りの発熱量表3-3 燃料の種類と理論廃ガス量

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