東芝換気・送風機 設計・工事専門家用 2013年
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496基 礎 編△Pt2 :局部損失(Pa)ζ(ジータ) :局部抵抗係数…(P.500~P.502付表3による) 一般にエルボ等の局部損失は、次式で求めます。△Pt2 = ζ……………………………6式V2γ・Cg'2gλ:抵抗係数…(2式) e:等価円管長さ(m) d :等価円管の直径(m)従って、局部損失はにて表せるため、等価円管長さがわかっていれば、局部損失も直管部分の摩擦損失と同様に求めることができます。等価円管長さは、応用部品についてはP.500~P.502付表3「ダクト用応用部品の圧力損失早見表」を、エルボ等についてはP.505付表7「エルボ等の局部圧力損失早見表」を利用します。等価円管長さはe = 52d(DV-141LYの場合)のように記載してありますので、等価円管の直径dを与え、eを計算してください。ζ=λ……………………………………………7式ed=λ=(+e)+λdλd△Pt=Σ△Pt1+Σ△Pt2…………………………………9式(2)局部損失(3)全体の圧カ損失(4)機種の選定●局部損失の求め方  局部損失は、これと等しい圧力損失を生じる同径の直管ダクトの長さ(これを等価円管長さといいます)で表すことができます。 この場合は、6式において局部抵抗係数ζが次式で表せます。●局部損失を等価円管長さで表す方法●局部損失を等価円管長さで表した場合全体の圧力損失は、l式、8式を用いて次式のようにまとめることができますただし、等価円管長さeは、直管部分と同じ抵抗係数λ及びダクトの直径dで求められた値を使用します。従って、直管部分の長さと等価円管長さeの合計tが求まれば△Pt=△Pt1+△Pt2t=+eにて全体の圧力損失を算出することができます。上記で得られた全体の圧力損失と、換気扇の静圧-風量特性を組合せた交点より換気扇の実使用時の風量が求められます。この実使用時の風量が、必要換気量を満足できるような機種を選定します。なお、機種選定の際は、使用場所、使用目的をはっきりして適した機種を選ぶとともに、風量・静圧には若干余裕を加味してください。△Pt2 = λ・………………8式V2γ・Cg'2ged△Pt = λ・………………………11式V2γ・Cg'2gtd直管部分の摩擦損失と局部損失を加えたものが全体の圧力損失になリます。△Pt :全体の圧力損失(Pa)Σ△Pt1 :直管部分の摩擦損失の合計(Pa)Σ△Pt2 :局部損失の合計(Pa)圧力損失と風量の関係をグラフで表すと図3-4のようになります。風量(m3/h)全体の圧力損失静圧(Pa)局部損失直管部分の摩擦損失 Pt= Pt1+ Pt2 Pt2 Pt Pt1図3─4図3ー5静圧(Pa)全体の圧力損失実使用時の風量換気扇の静圧風量特性実使用時の圧力損失風量(m3/h)・・・・V2γ・Cg'2gV2V2γ・Cg'2gγ・Cg'2g…………………10式ed

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