東芝換気・送風機 設計・工事専門家用 2014年
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538施 工 編4.業務用・全熱交換ユニット本  体:VN-M150HS、VN-M250HS、VN-M350HS、VN-M500HS、VN-M650HS、VN-M800HS、VN-M1000HS     VN-M150HT、VN-M250HT、VN-M350HT、VN-M500HT、VN-M650HT、VN-M800HT、VN-M1000HTリモコン:NRC-01H別売部品:NF-35H、NF-65H、NF-100H、NF-35HC、NF-65HC、NF-100HC、NRB-1H天井埋込形(基本形) マイコンタイプ TCC-LINK制御1. 使用条件について対象機種2. 結露・結霜について3. メンテナンスについて4. 騒音について5. 普通換気について本体設置条件 : -10℃~ +40℃ 相対湿度80%以下室外吸込(OA)空気条件 : -15℃~ +43℃ 相対湿度80%以下室内吸込(RA)空気条件 : +5℃~ +40℃ 相対湿度80%以下全熱交換ユニットに直接炎が当たる恐れのある場所には絶対に取り付けないでください。上記使用環境外の雰囲気で長時間使用すると樹脂部分の変質・変形や故障の原因になりますので十分ご注意ください。■厨房室や風呂場などに使用しないでください。 油煙の多い場所や湿度の高い場所で使用すると、フィルターや、熱交換素子が目詰まりを起こし、使用不能になる場合があります。■湯沸器の近くなどには取り付けないでください。・ 寒冷地域などでは使用環境条件範囲内で使用する場合でも、外気環境条件と天井裏の温湿度条件によって本体表面およびダクト接続部が結露や結霜するおそれがあります。このような状態になる場合は断熱材重ね貼りの追加工事を行ってください。・ 結露水が滴下した場合に被害が拡大するような場所(濡れて困るものの上)に製品を設置しないでください。外気や設置場所の温湿度条件により製品から露が落ちる場合があります。・ 右図に示すように、高温側吸込空気条件A、低温側吸込空気条件Bを空気線図上にプロットし、高温側空気Aが全熱交換ユニットにより熱交換されて、C点のように飽和曲線をはみ出す空気条件となる場合には、全熱交換ユニットの内部や熱交換素子に結露あるいは結霜が生じます。このような場合にはC点が飽和曲線より内側のC’点になるように低温側空気BをB’まで加熱してから使用してください。・ メンテナンス方法は、商品に付属しております取扱説明書をご覧ください。・ メンテナンスが実施できるよう天井の指定位置に必ず点検口を設けてください。・ 本体の点検蓋を外して、メンテナンスが実施できるよう、点検蓋の前に障害物(天吊ボルト等)を配置しないでください。1) 熱交換素子 2年に1~2回お掃除してください。掃除機のノズルで熱交換素子の表面のゴミやホコリを吸い取ってください。絶対に水洗いしないでください。2) フィルター(標準装備) 年に1~2回お掃除してください。熱交換素子の汚れ、目詰まり防止のためフィルターを必ず装着してご使用ください。軽く手ではたくか掃除機でゴミやホコリを吸い取ってください。 汚れがひどいときは、台所用洗剤(中性)を溶かしたぬるま湯に浸して押し洗いして、よく乾かしてください。3) 高性能フィルター(別売部品) 使用環境により異なりますが、寿命は2500時間です。寿命を超えましたら新品と交換してください。水洗いしないでください。・ 表示値は無響音室で測定した値です。実際に据付した状態では反響等の影響を受け、表示値よりも高くなります。・ 静かなところで使用される場合には、市販の消音ダクト等により消音対策を実施してください。・ 主に春秋の中間期に使用します。冬季、室内を暖房しているとき「普通換気」で運転しますと、本体に結露を生じ、天井等を汚す原因となることがあります。・ 「自動換気」・「普通換気」のとき、外気温度が約15℃以下になると、本体の結露防止のため設定した換気モードにかかわらず自動的に「全熱換気」運転になります。※リモコンの表示は設定した換気モードのままです。・ 寒冷地・外風の強い場所では、運転停止時に屋外の空気(冷気等)が侵入することがあります。外風侵入防止対策として、当社別売部品、中間取付形電動シャッターの併用をおすすめします。・ 天地逆取付について 天井埋込形(加湿器付)、天吊カセット形を除き、天地逆取付が可能です。斜め設置は不可です。・ 虫侵入対策について 屋外環境に虫が存在する場合は、室外吸込(OA)であるパイプフードから本体内部に虫が吸引されます。本体の室外吸込(OA)側にはフィルターを標準装備しておりますが、小さい虫はフィルターでは捕集しきれず、給気(OA)から室内へ入る場合があります。虫が多い環境や虫が集まりやすい照明光近くに室外吸込(OA)がある場合でのご使用に際しては、高性能フィルター(別売品)の併用をお勧めします。「普通換気」でご使用中に停止させた場合(停電による停止など未通電状態を除く)には、ダンパーが自動的に「全熱換気」の状態に戻るようになっており、高性能フィルター(別売品)の併用により小さな虫の侵入を抑制することができます。しかしながら、極小な虫については完全に侵入を防止することは困難であり、設計段階でのフィルターボックス(現地手配)など本格的な虫侵入対策のご検討をお願いします。

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