東芝換気・送風機 設計・工事専門家用 2016年度版
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443産業用換気扇〈共通〉● 本製品をご使用の前には、必ず取扱説明書をよくお読みになり、正しくお使い下さい。● 本製品の故障や誤作動が直接人命を脅かしたり、人体に危害をおよぼす恐れがある装置(原子力制御用、航空宇宙用、交通機器用、生命維持や手術用、各種安全装置用など)に本製品を使用することはできません。● 本製品は厳重な品質管理のもとに製造しておりますが、重要な設備への適用に際しては、例えば、本製品の故障信号出力の不動作が発生しても重大事故や重大損失にいたらないよう、設備側に安全装置を設置してください。● 東芝換気扇以外の負荷には使用しないでください。● 60Hzを越える周波数には設定しないでください。〈100Vの場合〉● 換気扇運転中に外風などの要因により停止した場合は、その要因が取り除かれても換気扇が再起動しない場合があります。換気扇の停止により、人が傷害を負ったり、物的損害の発生が想定される環境では使用しないでください。●29Hz以下の周波数には設定しないでください。 換気扇・部品の破損・落下によるけがの原因となります。● 換気扇が共振する場合はジャンプ周波数を初期設定から変更して、変更後に共振してないことを確認してから使用してください。換気扇・部品の破損・落下によるけがの原因となります。■運転● 1次側に電磁接触器(MC)を設けた場合、このMCで頻繁な始動/停止を行わないでください。インバータ故障の原因となります。● インバータは異常発生時、保護機能が動作し出力を停止しますが、このときモーターを急停止させることはできません。よって非常停止が必要な機械設備には機械式停止・保持機構を設けてください。● 配線作業や点検は、電源遮断後15分以上経過したのちに、チャージランプが消灯していること、ならびにテスタなどで電圧を確認してから行ってください。電源を遮断した後しばらくの間はコンデンサーが高圧で充電されていて危険です。■配線● 出力(モーター側)端子(三相200Vの場合、U/T1、V/T2、W/T3)、(単相100Vの場合、U/T1、V/T2)に入力電源を接続しないこと。インバータが壊れ、火災の原因となります。■設置● 使用条件:本体周囲は温度-10℃~+60℃、相対湿度95%以下(結露・蒸気のないこと)。● 浮遊物が侵入しない「密閉タイプ」の盤内に収納してください。盤内に収納する場合には、インバータの周囲温度が許容温度内(-10℃~+60℃)となるように冷却方式、盤寸法を決めてください。● インバータは局部的に高温になるところがありますので、木材などの可燃性材料に取付けないでください。● 取付け方法は上下方向で壁取付けとしてください。 ■ノーヒューズ遮断器(MCCB)の設置● 電源側には配線保護用としてノーヒューズ遮断器を設けてください。● ノーヒューズ遮断器のON/OFFによる頻繁な運転/停止はおやめください。● 頻繁な運転/停止を行う場合には、制御端子F(またはR)-CC間のON/OFFで行ってください。■電磁接触器(MC)の設置(一次側)● 停電、過負荷継電器のトリップ、インバータの保護回路動作後の再始動防止を行う場合には、インバータの電源側に電磁接触器を設置します。● インバータは電磁接触器がなくても使用できます。この場合、インバータ保護回路動作時の一次側回路の開放はノーヒューズ遮断器で行ってください。● 一次側電磁接触器のON/OFFによる頻繁な運転/停止は行わないでください。● 頻繁な運転/停止を行う場合には制御端子F-CC間のON/OFFで行ってください。■電磁接触器の設置(二次側)● 原則として、インバータとモーターの間に電磁接触器を設けて、運転中にON/OFFしないでください(運転時に二次側をON/OFFすると、インバータに大きな電流が流れて故障の原因になります)。● インバータの停止中に、モーターを切り換える場合や、商用電源との切換えを行うために電磁接触器を設けることは支障ありません。  なお、商用電源がインバータ出力端子に印加されないように必ずインターロックをとってください。■電波障害について[インバータが発生するノイズ]インバータはPWM制御を採用しているため、その動作原理からノイズが発生し周辺機器や電子機器などへ影響を与えることがあります。ノイズによる影響は、他の機器のノイズ耐量、配線の状態、インバータとの設置距離などによって大きく変わります。[ノイズの対策]ノイズは伝わるルートにより、伝導ノイズ、誘導ノイズ、放射ノイズに分けられ、伝わる状況に応じた対策が必要になります。■過負荷継電器● インバータFVF-S15(FVF-S15S)は、電子サーマルによる過負荷保護機能を内蔵しています。ただし、次のような場合には、換気扇用電子サーマル保護レベル(   )の調整や使用する換気扇に適した過負荷継電器をインバータと換気扇の間に設置してください。(a)適用換気扇出力より小さな換気扇を単独で運転する場合。(b)複数台同時に運転する場合。■零相リアクトルフェライトコア形ノイズフィルタ単相100V、三相200Vの全機種は標準で入力側にノイズフィルタを内蔵しています。さらにノイズを抑制させる必要がある場合にご使用ください。● インバータの近くで使用する音響機器などへの電波障害防止に効果があります。● インバータの入力側および出力側のノイズ低減にも効果があります。● AMラジオ帯域から10MHzまでの周波数帯で数dBの減衰特性があります。● インバータ2次側に挿入するとさらにノイズ対策となります。電源ライン線の各相それぞれ同一方向で4回以上巻きつけてください。出力側にも同様に使用できます。3.7kW以下の機種はRC5078を推奨します。安全に関するご注意FVF-S15S電源換気扇正転サーマルリレーMCCBMCMCR/L1S/L2FLCFLAFLBU/T1V/T2FCCFVF-S15電源換気扇正転サーマルリレーMCCBMCMCR/L1S/L2T/L3FLCFLAFLBU/T1W/T2W/T3FRCC4864R3.5φ723143857130150形式:RC5078単位:mm換気扇RSUV単相100Vインバータ(FVF-S15S)零相リアクトル電源換気扇RSUV単相100Vインバータ(FVF-S15S)零相リアクトル電源換気扇RSTUVW三相200Vインバータ(FVF-S15)零相リアクトル電源換気扇RSTUVW三相200Vインバータ(FVF-S15)零相リアクトル電源〈単相100V〉〈三相200V〉配線機器の接続例(一次側電磁接触器設置時)〈単相100V〉入力側設置の場合出力側設置の場合〈三相200V〉入力側設置の場合出力側設置の場合ご使用上の注意事項周辺機器選定・使用上の注意産業用換気扇インバータ

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