換気・送風機 設計・工事専門家用 2020年4月
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520基 礎 編円形断面丸曲りR/D=1の場合( )全体の圧力損失 Pt静圧(Pa)風量(m3/h)150100505051.1129.4313.6360901201001502004)全体の圧カ損失を求めます。全体の圧力損失△Ptは、2)で求めた直管部分の圧力損失△Pt1と3)で求めた局部損失△Pt2、△Pt3を合計したものです。上記の計算結果より、全体の圧力損失と風量の関係をグラフ化します。(2)パイプフード部の圧力損失を求めます。前頁の式に条件項目下記を与え、直管部分の圧力損失を求めた時と同じ風量域の圧力損失を計算します。ζ=0.22……P.526付表8「局部損失係数表」より γ = 1.1985kg/m3 g = 9.807m/s2 Cg'= 9.807エルボ部と同様に圧力損失を計算します。ζ=1.45…P.522~P.523付表3「ダクト用応用部品の圧力損失早見表」より(パイプフードDV-141LYの場合はP.522)△Pt3 = ζ……………………………6式V2γ・Cg'2gv=………………………………………4式Q60×60×A以上の計算結果より、必要換気量90m3/hを確保しようとする場合、ダクト配管による全体の圧力損失△Ptは29.43Paとなるので、換気扇は静圧-風量特性より、風量90m3/hにて静圧29.43Pa以上の性能を持つ機種を選びます。機種としてDVF-T14RVを選定した場合、下図のように静圧が確保できることがわかります。4)項で求めた全体の圧力損失のグラフと選定した機種の静圧-風量特性のグラフを重ね合わせて、両曲線の交点の値を読みとります。次に、選定した機種で、どれだけの性能が得られるかグラフ上で確認します。従って実施例の配管条件ではDVF-T14RVを使用すれば、121m3/hの風量を得られるので、希望の必要換気量90m3/hを満足することができます。またこの場合の圧力損失は52.28Paとなります。5)換気扇の機種を選定します。5050静圧(Pa)風量(m3/h)10015020068.429.439010015050HZ60HZ実使用時静圧41.16Pa風量実使用値106m3/hカタログ表示値162m3/h 減少率23%52.28121静圧(Pa)静圧ー風量特性(50HZ)全体の圧力損失実使用点風量(m3/h)(1)エルボ部の局部損失を等価円管長さに換算します。エルボの等価円管長さeは円形断面曲り管R/D=1(ダクト径φ100)なのでe=12d…P. 525付表7「エルボ等の圧力損失早見表」からd=0.1m(ダクト径φ100なので)よってe=1.2m(2)パイプフード部の局部損失を等価円管長さに換算します。パイプフードDV-141LYの等価円管長さeは e=52d…P. 522~P. 523付表3「ダクト用応用部品の圧力損失早見表」から d=0.1m(DV-141LYはφ100なので直径は0.1m)よって e=5.2m(3)直管部分の長さとエルボ部・パイプフード部の等価円管長さの合計を求めます。合計長さtは、 t=1.5+0.5+8(直管部分の長さ)+1.2×2(エルボ部の等価円管長さ)+5.2(パイプフード部の等価円管長さ)=17.6m6)局部損失を等価円管長さに置き換えて計算する場合(4)全体の圧力損失を求めます。11式を用いて、ここで、抵抗係数λは、前述のように次式にて求められますが、概略の平均値として下表に示す値を用いて概略値を求めることもできます。△Pt = λ・………………………11式V2γ・Cg'2gtdλ=0.00551+(20000[]……………2式+)106Reεd13■計算結果Q(m3/h)V(m/s) Pt2(Pa)602.1230.59×2=1.18903.1851.34×2=2.681204.2462.38×2=4.76■計算結果風量(m3/h)直管部分の圧力損失Pt1(Pa)エルボ部の圧力損失Pt2(Pa)パイプフード部の圧力損失 Pt3(Pa)全体の圧力損失Pt(Pa)608.531.183.9213.639017.932.688.8229.4312030.674.7615.6851.11■計算結果Q(m3/h)V=(m/s) Pt3(Pa)602.1233.92903.1858.821204.24615.68■抵抗係数の概略平均値風量Q(m3/h)抵抗係数λ備考60~3000.028ダクト径φ100300~10000.023ダクト径φ1501000以上0.018有圧形など

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