換気・送風機 設計・工事専門家用 2020年4月
541/628

540法 規 編9建築物における衛生的環境の確保に関する法律 (通称:"建設物衛生法"、"ビル管理法")この法律では、次に掲げる建築物の空調設備、機械換気設備について、建築物環境衛生基準に従って維持・管理するように規定しています。 ● 延べ面積が3,000m2以上の興行場、デパート、集会場、図書館、博物館、美術館、遊技場、店舗又は事務所 ● 学校教育法第1条に規定される学校-幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、高等専門学校-及びこの規定以外の学校(研修所含む)で、延べ面積8,000m2以上のもの。 ●旅館(ホテル)10電気設備に関する技術基準 (電気設備技術基準・内線規程)メタルラス張り、ワイヤラス張りまたは金属板張りの木造の造営物に電気機械器具、電灯器具、配線器具などを取り付ける場合は、メタルラス、ワイヤラスまたは金属板とこれらの器具の金属製部分とは、電気的に接続しないように施設しなければならない。■管理項目・管理基準(1)浮遊粉じんの量空気1m3につき0.15mg以下(2)一酸化炭素の含有率100万分の10(=10ppm)以下(3)炭酸ガスの含有率(4)温度1.17度以上28度以下2.居屋における温度を外気の温度より 低くする場合はその差が著しくない こと。(5)相対湿度40 %以上70%以下(6)気流0.5m/s以下(7)ホルムアルデヒドの量空気1m3につき0.1mg以下100万分の1,000(=1,000ppm)以下■メタルラス張りやワイヤラス張りがある場合■台所などで内壁が金属板(ステンレスなど)の場合メタルラス張りやワイヤラス張りがあると換気扇と接触する金属フレーム部木枠このような場合木枠を使用します※木枠を使用する台所などで内側に金属張りをしてある場合、換気扇と接触する金属フレーム部木枠木枠ステンレス部壁面と換気扇本体が接触しないように絶縁枠を使用します換気扇用絶縁枠※換気扇用絶縁枠を使用する11アース工事、漏電遮断器の取り付けについて12東京都火災予防条例(電気設備技術基準・内線規程)電路に施設する機械器具の鉄台および金属製外箱には300V以下の低圧用のものにあってはD種接地工事を施さなければならない。ただし、交流対地電圧150V以下の機械器具を乾燥した場所に施設する場合接地工事は不要となるが、湿気の多い場所、水気のある場所、雨露にさらされる場所に施設する場合については、接地工事は必要となる。ただし、(1)漏電しゃ断器(15mA、動作時間0.1秒以下)を施設する場合は不要。(2)アース工事の抵抗値3Ω以下のとき不要。●安全のために法的に義務づけられていなくても浴室など湿気の高い場所でご使用のときは、必ずアース工事を行ってください。(東京都火災予防条例 予防事務審査・検査基準)東京消防庁より、火災予防条例(東京都条例第65号)が設定され、共同住宅などでレンジフード設置時、次のような規則があります。(1)金属製のグリスフィルターを用いること。   グリスフィルターは火元より1m以上レンジフードファンは0.8m以上はなすこと。(特定調理油過熱防止装置付コンロ等の場合)(2) 本体と可燃物との距離は10cm以上はなすこと。ただし、 不燃材料を使用すると10cm以下にすることができます。●側方…9mm以上の不燃材料で被覆する。●上方…5mm以上の不燃材料で被覆し、かつ20mm以上はなす。(3)排気ダクトと可燃物との距離は10cm以上はなすこと。   ただし、不燃材料を使用すると10cm以下にすることができます。●5mm以上の不燃材料で被覆し、かつ50mmはなす。●50mm以上の不燃材料で被覆する。(4)ジャバラの使用はできません。1)レンジフードを設置する場合~~~~~~~~~~~~~~~~~~~燃焼設備の種類特定調理油過熱防止装置なし特定調理油過熱防止装置付Aレンジフードファンの場合 80cm以上上記以外の場合    100cm以上レンジフードファンの場合 60cm以上上記以外の場合    80cm以上B防熱板使用     80cm以上防熱板なし     100cm以上防熱板使用     60cm以上防熱板なし     80cm以上(露出ダクトの場合)不燃材料5mm以上50mm以上(陰ぺいダクトの場合)可燃物が接触するおそれのある部分可燃材料50mm以上のしゃ熱材料(ロックウールなど)排気ダクト不燃材料(厚さ5mm以上)不燃材料(厚さ3mm以上)(左右共)不燃材料(厚さ9mm以上)(左右共)※不燃材料は金属以外のものとする15cm以上15cm以上レンジフード燃焼設備AB火を使用する設備の幅以上20mm以上離すレンジフード排気ダクト表4─8■厨房設備に付属するフードおよび排気ダクトの技術基準● 最近各地の消防署で、ジャバラの使用に際して、防火上の安全強化対策を命じられる事例が発生しています。●安全強化対策事例 ①ジャバラの上にグラスウール断熱材を巻きつける。 ②金属ダクトと取り替える。2)ジャバラを共同住宅でご使用になる場合

元のページ  ../index.html#541

このブックを見る