業務用ヒートポンプ給湯機 2010年10月
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25ウルトラBIGⅡの標準配管工事例■水配管ヒートポンプユニット8台、開放型貯湯タンク12トンの設置例①再加熱ヒートポンプユニットにかかる圧力は500kPa以下にしてください。②複数台設置時は必ず並列設置とし、各再加熱ヒートポンプユニットの入口配管に定流量弁(16L/min)を必ず設置してください。③水が逆流する恐れがある場合には、水入口配管に逆止弁を設置してください。④再加熱ヒートポンプユニットは切り離しができるように水出入配管に止水弁を設置してください。⑤再加熱ヒートポンプユニットをバイパスできるような止水弁を設置してください。⑥外気温低下により水配管の凍結の恐れがある場合には、配管に凍結防止ヒータを設置してください。⑦循環回路の水が加熱による膨張により配管がパンクする恐れがある場合には、膨張タンクを設置してください。⑧循環回路が2系統以上となる場合は偏流する恐れがありますので、定流量弁等を追加して偏流を防止してください。また、配管はリバースリターンとしてください。再加熱ヒートポンプユニットの配管設計における注意事項①ウルトラBIGⅡは水道への直結はできません。縁切りのため受水槽から給水する必要があります。また、システムタンクユニットへの給水圧力が200kPaに満たない場合は、加圧ポンプで加圧してください。②システムタンクユニットへの供給配管には減圧弁(170kPa)を設置してください。③水内の砂等の固形物、腐食生成物等が存在すると、局部的な腐食や装置内の部品にダメージを与えることがあります。これらの異物の混入を防ぐため給水側には必ず清浄可能なストレーナ(60メッシュ以上)を設けてください。④システムタンクユニットの前後には止水弁を設けてください。⑤システムタンクユニットの前後には、緊急時やサービス時にシステムタンクユニットを短絡できるよう、冷水側・温水側双方に止水弁を挿入したバイパス回路を設けてください。⑥ヒートポンプユニットには、個別に切り離しができるよう冷水側・温水側双方に止水弁を設けてください。⑦異種金属同士を直接接続すると、電食による腐食が発生することがあります。異種金属の組合せにより電食の恐れのある場合は、両金属管に絶縁性の材料を挿入してください。⑧開放型貯湯タンクに逆流する恐れがある場合は、出湯口に逆止弁を設置してください。⑨開放型貯湯タンクのオーバーフロー配管は、止水弁を設けずに間接排水口に導入してください。またこのとき、配管開放部に防虫網を設置してください。⑩ドレンは開放型貯湯タンクの底面で最も低くなるところに設置してください。⑪システムタンクユニット・ヒートポンプユニット・開放型貯湯タンク間の配管は断熱してください。⑫冬季に気温が零下になる場所に設置する場合は、凍結の恐れのある配管すべてに凍結防止ヒーターを巻いてください。⑬開放型貯湯タンク内のお湯は放熱により少しずつ冷めます。タンク内のお湯を60℃以上に保持できるタンク保温用再加熱ヒートポンプユニット、または保温用ヒータ等を設置してください。(目的:レジオネラ菌等の発生を防止する) また、循環ポンプ(流量:16L/min)を設置して撹拌してください。配管設計における注意事項※図中の温度は耐熱温度を示します。開放型貯湯タンクサービス用給水弁

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