福岡のビジネスの中心地、天神へ徒歩約10分。キャナルシティ博多や中洲といった多彩な表情を持つ福岡の街を存分に満喫できるロケーションに建つ「ホテルニューオータニ博多」。四半世紀の歴史を持つホテルでは、ニューヨーク・アーバン・スタイルをデザインコンセプトに、12階全客室のリノベーションが行われました。２００４年９月に誕生したこの新客室は、世界の主要ホテルで注目される斬新なインテリアデザインを採用すると同時に、日本のホテル業界で話題の最新空調システムＡＥＭＳを取り入れています。マネージメントサービス部課長の柳原久一郎氏にお話を伺いました。 開業は１９７８年。サービスやお料理の面では、お客様に高い評価をいただいているのですが、ハード面での古さを払拭したいということで、本格的な客室リノベーションに着手しました。今回のフロアは、エグゼクティブということに意識しています。ご滞在いただくお客様に、都会的で斬新なデザインの中に身を置き、贅沢な気分を体感していただきたい。非日常的な空間で、開放感を味わったり、新たな生活スタイルを見出したりしていただければと思います。マッサージチェア、ワイドデスク、セミダブルベッド、ノートパソコンも入るセーフティボックス等を装備し、くつろぎ感やビジネス機能も大幅に向上しています。 空調に関しては、一番お客様のご要望にお応えしたかった部分です。体感温度は、お客様一人一人異なります。しかし２管式ですと、冷房か暖房のどちらかを、ホテルが選択して供給するわけです。お客様には、温度ではなく風量を選んでいただくだけ。客室には平均８時間以上滞在されるわけですから、そこに快適性は不可欠です。だからこそ空調は重要なポイントと考えております。 空調システム ＡＥＭＳの利点 空調システムについては何年も悩みましたが、ＡＥＭＳの導入でほぼ解消できそうです。微妙な温度調節も各部屋ごとに設定可能ですし、音も大変静かになりました。ご家庭の居住空間が快適になっていますから、それ以上のレベルをホテルが求められるのは当然のことです。既存の配管を生かせるうえに、改修コストがかからず、ランニングコストも下がり、機能が向上し、快適な空間でお客様にご満足いただける。一石何鳥もの効果が期待できそうです。 ３年計画で順次客室のリノベーションを進めてまいります。他のフロアはまた今回とは異なるコンセプトで展開していこうと。ただし、空調システムに関しましては、リノベーションに先行して全室導入を進める予定です。お客様の快適性を何よりも大切に考えたいですから。 冷房と暖房の運転切替え、温度、風量などが簡単に調節できる 「空調の快適さはご宿泊のお客様にご好評いただいています」と柳原氏 12階の客室とフロア全体のリノベーションが行われた。インテリアデザインのみならず、空調に対するこだわりも深い リラックスタイムに大きなゆとりが生まれる明るくクリーンなバスルーム。ここの天井裏に循環水より熱源供給されるAEMS空調機が設置されている ホテルニューオータニ博多 福岡市中央区渡辺通1-1-2 14階建、総客室数389室 http://www.newotani-hakata.com多忙なビジネスマンが疲れを癒すために最適なエグゼクティブシングル。滞在中、空調に関して全くストレスを感じさせることがないというのは大きな魅力だ 洗練されたエレベーターホールにも快適な温度と静けさが満ちる
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