藍で染めた青色のように美しい長良川を、松尾芭蕉は藍川（らんせん）と称しました。昭和６年の創業より、長良川で獲れた天然鮎を供した千代田区一番町の一流料亭の名は、「藍亭（らんてい）」。平成16年８月、70余年の伝統、職人の技と志をそのままに、ホテルニューオータニに店舗を移し、新たなスタートを切りました。高級割烹「藍亭」とバー「はなれ」は、単独の料飲施設としてＡＥＭＳをご採用いただいた店舗の第一号となります。運営は株式会社グローバルエンタープライズ。都心の一等地に限定したザ・ドチェスターシリーズを始めとする高級分譲マンションを供給する企業です。代表取締役の大石智一氏にお話を伺いました。 「藍亭」はご予約いただいた時点でお好みの食材やお料理を伺い、その日に河岸で仕入れ、仕込み、お客様の目の前で仕上げます。ですから、お客様それぞれにお出しするお料理が異なる場合もございます。夏場は、やはり天然の鮎。塩焼き、赤煮などがおすすめです。これからは、スッポン、ふぐ、鍋の美味しい季節になりますね。味はもちろん、雰囲気、演出、サービス、すべての調和において最高の感動をお届けできればと考えております。 割烹の店内ではＢＧＭを一切流していないんですよ。それなのに空調の音は全く感じられないほど静かです。心地よい緊張感や、和やかな会話の中で、一流の味わいをご堪能いただけるのがうれしいですね。 「藍亭」に隣り合って、バー「はなれ」があります。こちらは「藍亭」でのお食事の前や後のお酒をお楽しみいただく空間と考えておりましたが、バー単独としての人気も非常に高く、驚いております。 「はなれ」では、オリジナルのメニューの他にも、限定数となりますが、割烹で作るお料理をお出しすることがあります。「はなれ」で召し上がった方が、こんなに本格的なお料理を味わうことができるんだと「藍亭」にお越しくださることも。それぞれに雰囲気は異なっても、お互いの相乗効果があるようです。 空調システム ＡＥＭＳの利点 ＡＥＭＳは、先ほどの静けさという点に加え、水を使って循環しているため、効き目がいいですね。夏から秋にかけて、ほとんど温度設定を変える必要がありませんでした。割烹とバーで、空調設備の機器が16のセクションに分かれています。調理場は非常に暑い、バーカウンターの入り口付近は涼しい、暖炉の付近は温かいと、ひとつの店舗の中でも温度は様々です。それぞれの場所で温度設定を自由に変えられるという点も大変便利です。温度に敏感なお客様のご要望にも、柔軟に対応できるので助かっています。 「はなれ」のバーカウンター。空調の噴出しは、船底を思わせる天井にインテリアデザインの一部となって、さりげなく隠されている 「藍亭」のカウンター席はとても静かで、会話や料理人の手さばきまでもが心地よいBGMとなる。温度に敏感な女性のリピーター客も多い 都会の喧騒を忘れさせる静けさは、高品質な空調設備がもたらす 「藍亭」のカウンター席にある噴出し口は存在に気付かないほど 「稼働後は、1日中ほとんど調整する必要がありません」と大石社長 「藍亭」 カウンター12席、個室3（4名個室1、6名個室1、8名座敷1） 営業時間：11:30～15:00/17:00～23:00 ＊日曜定休 お料理：昼6,000円/夜18,000円～ ＊要予約 「はなれ」 カウンター11席、ラウンジ8席 営業時間：18:00～4:00（祝祭日～0:00） ＊日曜定休 ホテルニューオータニ 本館アーケード階（紀尾井坂口） http://www.rantei.jp
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