東芝キヤリア技術史
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納入物件製品技術 業界初1954年06D形半密閉形往復動圧縮機の国産化1954年パッケージ形ウェザーメーカー50Kを発売・国産化1957年日本原子力発電所(東海村)で原子炉建家の空調設備を設計施工国産化推進水冷モジュールチラーコンパクト化&高効率化技術・プレート熱交換器 (Brazed Plate Heat Exchanger)・ 複数モジュールをマイコン制御・ 制御ソフトはC言語でマルチタスクOSを自社開発・ PCを用いたサービスツールや遠隔監視考慮・ 6シリンダーの06E圧縮機のアンローダと複数 モジュールの発停による段数制御※ 部分負荷特性に優れるサクションカットオフアン  ローダを採用して当時スクリューチラーより部分  負荷特性で優っていた。1966年国内最大容量の吸収式冷凍機完成空気調和衛生工学会建築設備部門学会賞1966年ガスエンジン駆動によるターボ冷凍機1964年地域冷暖房(代々木オリンピック村)納入1962年30D形チリングユニット販売1962年ヒートポンプ式パッケージ形ウェザーメーカー発売50KJH形空調設備請負から空調専門メーカーへフレックスモジュールチラー吸収式冷温水機の熱源転換のため300冷凍トンクラスを実現した技術【多連結されたモジュールユニットの連携】・ ポンプ内蔵変流量制御(システム最大 480馬力)・ 水冷モジュールの複数モジュール対応マイコン制御  の更なる進化 (超多台数連結モジュールの連携運転制御)・ 自動運転継続1975年30GQ形 空冷ヒートポンプチラー販売1971年30GA形空冷チラー販売1973年37A形 デュアルモジュラインVAVシステムの国産化1970年38GF形 小形パッケージエアコンの国産化冷暖可能なヒートポンプを国産化1970年06E形 半密閉形往復動圧縮機国産化冷暖可能なヒートポンプを国産化工事請負製品販売売上高比自社企画商品展開スーパーフレックスモジュールチラー・ 高効率、高圧冷媒R410A採用 (定速スクロール圧縮機を3台接続)・ 新開発のXフレーム筐体 - 圧縮機3台を並列接続するスペース確保 - 多台数連結時の吸いこみ風量確保・ 機能毎にモジュール化した設計・ ポンプ内蔵変流量制御(システム最大360馬力)・ 水冷モジュールの複数モジュール対応マイコン 制御の更なる進化1990年セパレートタイプの空冷ヒートポンプチラー発売1986年スクリュー圧縮機搭載空冷チラー発売30RQ100,120(4サーキットマイコン搭載)水冷モジュールチラー発売1994年モジュールコンセプト誕生1992年スパンエース発売部屋を仕切るパーテーション内に設置する1991年屋外設置空冷一体形シングルエース 発売1988年セパレートパッケージエアコン発売1987年壁埋め込み型室外機「ウオールパック」発売111953年(昭和28年) 17M形遠心冷凍機を販売  1950年に米キヤリア社との提携が復活すると、大型吸収式冷凍機を輸入、大規模業務用施設の熱源機の中心となり戦後の復興期から高度成長期において国内の大形空調市場をけん引していった。  1953年からは現在の半密閉形遠心冷凍機の原型となった17M形遠心冷凍機を販売し、1954年に06D半密閉形往復動式圧縮機を国産化した。17M形冷凍機は非常にコンパクトで、従来のものに比し重量も据付面積も約3分の2という驚異的に能 率化されたもので他社の追従を許さず、2・3年後には業界の90%以上を占めるまでになった。 1961年に東京芝浦電気中央研究所に納入された本冷凍機は2007年までの長期に渡り使用されたが、建築設備技術遺産として登録されることになり、今でも弊社掛川開発センターで稼働できる状態で展示されている。17M形遠心冷凍機1968年(昭和43年) 日本初の超高層ビル空調を(霞が関ビル)に納入 日本初の超高層ビル空調を(霞が関ビル)遠心冷凍機8台(計4,520USRT)、キヤリア・ウェザー マスター(インダクションユニット)2,262台他の空調機器を納め、高層部空調工事を請け負った。1969年(昭和44年) 空調設備工事請負会社から空調専門メーカーへ 1969年に工事と製品販売の売上高比が拮抗した事を受け、工事事業を分離し空調専門メーカーとして再スタートを切った。これを契機に輸入製品の国産化を進め、1978年には全てを国産化した。1969年1995年75%50%50%50%1981年小形ヒートポンプチラー発売3馬力、5馬力1978年07DL形 二段圧縮冷凍機の国産化全製品国産化~製品輸入終了1978年06E使用の水冷チラー30HK040-0801977年大形水冷チラー30HR140-1601977年大形水冷パッケージ50BL028-1001975年(昭和50年)ヒートポンプチラーの開発と輸出の拡大 他社に先駆けてチラーの空冷化、ヒートポンプ化を進め30GQ020-060を発売した。その後、30RQ080-120、輸出専用240、320RT空冷ヒートポンプチラーの開発により大形化を進め、海外への輸出も拡大し、事業の中核となった。1994年(平成6年) 水冷モジュールチラー 狭い地下機械室での更新工事性をよくするため、コンパクトな水冷チラーを現地で複数台連結設置する方式が発案され、業界に先駆けて商品化された。モジュールチラーコンセプトのはじまりである。30GQ020-0604連結1st Generation1955(S30)1960(S35)1953年17M形ターボ冷凍機を販売現行ターボ冷凍機の原型モデル1965(S40)1975(S50)1970(S45)1968年超高層36階建てビル空調(霞が関ビル)納入1980(S55)1985(S60)1990(H2)1995(H7)

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