東芝キヤリア技術史
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30<未来技術遺産登録-2018>特定冷媒 R221977年初代Pシリーズ開発・高効率・小型軽量・低騒音1968年日本初Bシリーズ初代ロータリー冷専1馬力一定速1985(S60)排除容積目安120cc100cc80cc40cc~20ccツインロータリー化インバータ化ガスインジェクションレリース回路(パワーセーブ運転)1988年家庭用世界初ACインバータツインロータリーコンプレッサA1シリーズ1981年世界初交流(AC)インバータロータリーコンプレッサPシリーズ2001年世界初世界最大容量DCツインロータリーコンプレッサA3シリーズ42cc1996年ACツインロータリーコンプレッサA3シリーズ1992年ACツインロータリーコンプレッサA2シリーズ2000年世界初大容量DCツインロータリーコンプレッサA2シリーズ24cc1993年世界初直流(DC)インバータツインロータリーコンプレッサA1シリーズ1988年~A1シリーズR410A冷媒対応代替冷媒R407C,R410A2010年世界初世界最大容量DCツインロータリーコンプレッサA4シリーズ79cc2003年世界初可変気筒デュアルステージコンプレッサA1シリーズ1999年世界初集中巻モータ採用DCインバータツインロータリーコンプレッサA1シリーズ2007年小形軽量シングルロータリF0シリーズ2009年自然冷媒CO2用シングルロータリーコンプレッサ低GWP冷媒 R32,R744,R448A,R449Aほか2016年世界初世界最大容量DCツインロータリーコンプレッサA4シリーズ100cc(4バルブ構造)2015年~A2,A3,A4シリーズR32冷媒対応2017年小形軽量ツインロータリA0シリーズ(R32)1975(S50)1970(S45)1980(S55)液インジェクション回路(暖房能力向上)1995(H7)2000(H12)オゾン層破壊係数ゼロ冷媒対応材料開発(タフネス化)集中巻コイル化直流モータ(電磁解析によるモータ効率改善)2005(H17)2010(H22)GWP(地球温暖化係数)総量規制対応可変気筒機構2015(H27)2020(R2)2020年世界初世界最大容量DCトリプルロータリーK4シリーズ120cc2段ベーン構造マルチバルブ機構トリプルロータリーオープン巻線モータ省エネ性向上環境対応大容量化大出力モータ レッサ実現に至っている。 ロータリーコンプレッサの歴史は、技術者のアイデアを形にし、失敗を改善して獲得した技術のその上に新しい技術を積み重ねてきた結果であるわけだ。そのことは、例え最初の結果が思う通りでなくても、良いと思える技術はあきらめずに開発を「続ける執念」、■ ロータリーコンプレッサの技術年表1965(S40)1990(H2)基本性能向上軽量・コンパクト化あるいは「続けさせる目利き」があった結果とも言える。そして、日々新しい課題に立ち向かう技術者にむかって、「難題がある時、それは独自技術獲得の機会となるんだよ」と、語り掛けられた気がするのである。

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