東芝キヤリア技術史
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●調査(文献,学会,展示会)Cyber (IoT)コンセプト仮想商品技 術コンセプト仮想商品技 術● セミナー・ シンポジウム● 社外アイデアの整理、コンセプト抽出に社外コンサルを活用技 術技 術<産業温熱マップ><iDC電力推移>冷凍サイクル冷媒制御圧縮機CycleCarbonHFC冷媒自然冷媒省エネ制御低GWP冷媒快適制御環境コントロール技術擦り合せ技術新材料応用人感・人体センシング環境適応材料環境センシング快適センサ安全センサ機能性材料音声認識断熱ユーザーインターフェース材料技術熱交換器送風機換気サイクル部品エネルギー変換再生可能エネルギー応用蓄エネルギーエネルギーマネジメントエネルギー応用技術ネットワーク機器連携近距離無線コミニュケーションControlCompressorインバータモータ圧縮機構材料潤滑(健康分野)快適性U.D.感性、ユーザビリティ生活環境技術デシカント水浄化水熱交換器水利用技術生体センサ連動・人体検知・生体検知つながる空調・無線通信応用・Bluetooth応用業務用調湿システム・デシカント ヒートポンプ・低温再生吸着材料※企画書には以下を記載 ・コンセプト ・ベンチマーク ・システム構成 ・推進計画自分が興味を持つ人物には当然同じようなアクションを起こす人たちが居る中で彼らへ質問をして興味を引き、名刺交換・別途打合せのアポを取るというのだから、特殊スキル以外の何物でもない。よく興味のある講演会や展示会に参加するだけで満足している人がいる。聴講できる内容は今やネットや論文を読めば、リモートでほぼ収集する事ができる。だが、講演会に行くという行為はライブであり、そこに行かなければできない事をやる事にこそ意味があると思うのだ。7- 早いもので季節はめぐり2008年の夏も終わろうとしていた。秋風がPJの終わりが近いことを告げており、社長への最終報告会■ 活動成果東芝キヤリアの基幹技術を定義し、技術体系とともに5年後に高温ヒートポンプ・蓄熱材・高断熱材・自然冷媒インバータ全般・SiCデバイス・オンボードリアクタ・LSPMMモータデータセンタ用空調・排熱利用・機器冷却・故障予知・遠隔監視社外交流・連携を継続し、委託研究へ拡大● 文献調査● 大学計19件計8件計146件● 学会・シーズ発表会・ 展示会● 東芝Gr.(研究所及び事業部門)建築物情報通信社外交流・ヒアリング計22件医療エネルギ計57件社外交流、連携先を構築大学、社外研究機関、東芝Gr.仮想商品NAT 活動成果新コンセプト商品要素技術を提案高温ヒートポンプ、調湿システム、データセンター用空調インバータ技術、センシング技術、通信技術基幹技術を定義技術体系を提案ヒートポンプを構成する4つのコア技術(4C)を軸に強化4C57①発掘アイデアからコンセプトを抽出②仮想商品を企画③主要技術を抽出アイデアアイデアアイデアアイデアアイデアNAT 解散後商品化・商品へ実装・CAONSシリーズ・リアクタレスインバータ・次世代SPS回路など東芝キヤリア経営ビジョンに反映基幹技術の推進強化ヒートポンプ基幹技術開発(7C+1)Communication (通信)Cycle (冷凍サイクル)Control (制御器)Carbon (冷媒)Chemical (材料)Compressor (圧縮機)Chassis (筐体)アイデア調査・ヒアリングを通じ、 5年後に実現可能で魅力度の高い商品を絞込み企画6件仮想商品42件 詳細調査の過程で、各種セミナーや学会にも積極的に参加し、講演者や質問者と名刺交換を行い、別途訪問打合せの約束を取り付けるという技を会得した。枯渇した過去の人脈だけでなく、リアルタイムに拡大する人脈により、初期に発生した行き詰まりから脱却することができたのである。 さてこうなると、あとは時間との戦いである。仮想商品を技術視点、市場視点での重みづけを行い、42件まで絞り込んでいった。ただ、この時点で約束の1年間が残り3か月というところまで来ていた。エネルギー・冷媒など定量化できる部分は仮想設計まで行い、どのようなシステム技術開発・要素技術開発が必要かを検討して、開発企画書に落とし込んでいく。この作業を行うことによって、TCCの10年先をにらんだ技術ベクトルを描き、必要とされる技術体系を明らかにするとともに、自社の技術進化で対応できること、新たに獲得しなければならない技術分野、アウトソースする技術分野を明確にすることができた。 前述の各種セミナー、学会等での講演者や質問者へのコンタクトは、言う程簡単な事ではない。講演後数分間が勝負である。■ 活動内容■ 活動詳細 -仮想商品化~技術開発企画調査分析、社外交流を繰返し、5年後に実現可能な新コンセプト商品、 技術開発企画を提案150冊以上調査・分析265件仮想商品企画必要となる新コンセプト商品、要素技術を提案した技術開発企画書策定96件詳細調査●社外有識者にヒアリング(以下はヒアリング先の一部)仮想商品選定技術(具現性)、市場(顧客魅力度)によるマッピング→ 仮想商品を絞込み開発企画書※最終報告会

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