東芝キヤリア技術史
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※1,000万人都市80%途上国MPKAモントリオール議定書先進国MPKA15%100%50%0%201593%90%63%50%45%EU(F-GAS)先進国(日本 米国 カナダ他)先進国(ロシア等)アジア他(途上国1group)インド、中東他(途上国2group他)31%2020202590%70%30%F-GAS(EU)2030HFC冷媒の総量規制21%24%20%2035204060メガトレンド人口動態の変化と都市化の進行先進国 : 高齢化進行    生産人口低下都市人口 50% → 60%メガシティ※の増加次世代技術探索の基本方針持続可能都市の仕組みづくり世界人口グローバル化と経済力のシフト新興国の経済発展(インド、東南アジアなど)生産地のシフト成熟市場の影響力低下     資本力低下資源不足とエネルギー増大水不足 : 取水量30%増大テクノロジーの進歩よう実証オフィスを活用していきたい。実際、夏の運転では新型コロナ対策として換気量を強めたが、外気取入れ空気を温調する外調機と室内マルチシステムとの負荷バランスにより快適性や省エネ性が大きく変わることが感覚およびデータで確認できた。最新の執務環境で、技術者自身の「気づき」による新システムの発想や快適性向上などの付加価値開発への好循環を期待している。 進展著しいCPS、IoTの分野では、監視や制御のみならず、最適化、自律化の段階に進むと言われている。今後はセンシング技術やAI技術の進化と合わせ、故障予知や運用改善、連携制御への活用やシステム・環境・対象物からのフィードバックにより空調機を自律的にコントロールさせるなど、社外システムとの組み合わせも含めた新たな価値提供を考えていく必要がある。 昨年から、コアテクノロジーセンターでは10年後の2030年に必要な技術を探索するため、検討項目を議論し、具体的なアイテムの発掘を行っている。まず、メガトレンドから社会課題、技術トレンドの分析を行い、「持続可能都市の仕組みづくり」「循環型経済の実現」「脱炭素社会への移行」という3つの基本方針を定めた。これらの方針は、結果的にSDGs (持続可能な開発目標)とリンクしている。現在、これらの基本方針に沿った価値提供を実現するために必要とされる技術やソリューションについて、具体的なアイテムへの落とし込み、ロードマップ化作業を行っているところである。この活動は一過性のものとせず、ブラッシュアップを続け、我々が将来進むべき道を創るとともに視野の広い技術者の育成に活用していきたい。 2020年(令和2年)、政府が主要政策として掲げた「2050年ゼロ・エミッション宣言」は、我々の目指す技術や事業と合致している。東芝キヤリアは、今後もヒートポンプ技術を軸に、「社会並びに地球環境に貢献するグローバルに成長する環境創造企業」を目指し、成長していく。鉱物資源の可採埋蔵量減エネルギー需要50%増大2019年 : 77.1億人循環型経済の実現2030年 : 85.5億人気候変動地球環境の変化世界的な降水量の変化(干ばつ、洪水、海面上昇)異常気象による生態系への影響温室効果ガス排出削減への取り組み進行脱炭素社会への移行次世代技術の探索

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