東芝キヤリア株式会社

ニュースリリース

業界トップの省エネ性を実現し、運転可能な室外温度範囲拡大と業界唯一の3年保証で安心をお届けする

店舗・オフィス用エアコン「ウルトラパワーエコ」シリーズの発売について

(注:P80形天井カセット形4方向吹出しタイプとの組合せAPF(JISB8616:2006)において。2015年1月現在 店舗オフィス用エアコンでの当社調べによる。)

2015年01月26日

東芝キヤリア株式会社

 東芝キヤリア株式会社(取締役社長:近藤 弘和、所在地:神奈川県川崎市)は、店舗・オフィス用エアコンの新シリーズとして「ウルトラパワーエコ」シリーズ(4能力タイプ・全36機種)を本年3月26日より発売する予定です。
 
 本商品は、業界トップのAPFを実現注1するとともに、運転可能な室外温度範囲を業界トップ注2の「冷房運転時の室外温度上限は52℃」、「暖房運転時の室外温度下限は-27℃」まで拡大させました。これにより、夏場の高負荷による異常停止リスクを軽減することができます。また、室外機設置に必要な前方スペースの削減や除霜運転時間の短縮も実現させ、様々な設置環境に幅広く対応し、今まで以上に安心してお使いいただくことが可能となりました。

主な特長

1.業界トップの省エネ性を実現注1
新室外機筐体や新コンプレッサーの採用などの省エネ技術により、全機種省エネ法2015年基準値を達成するとともに、業界トップのAPFを実現注1しました。

2.業界トップ注2の運転可能室外温度範囲
運転可能な室外温度範囲を、業界トップ注2の「冷房運転時の室外温度上限は52℃」「暖房運転時の室外温度下限は-27℃」まで拡大するとともに、暖房運転時の課題である除霜運転の実施時間を約20%短縮しました注3

3.室外機設置に必要な前方スペースを削減
設置に必要な前方(吹き出し方向)のスペースを削減注4し、多様な設置条件に対応するとともに、インバーター制御基板の最適冷却構造採用などにより、室外機異常による冷房運転停止のリスクを軽減します注5

4.業界唯一注2安心の3年保証
業界唯一注2のメーカー3年保証注6を実施。業界に先駆けて採用したDCツインロータリーコンプレッサーなど、長年蓄積した基幹部品の品質技術を、メーカー3年保証としてお客様にご提供します。

商品化の背景と狙い

 地球環境保護の観点から、CO2排出量削減のため世界的に「省エネ」が最優先で取り組むべき課題となる中で、日本国内では昨今の電力事情により、ピーク電力を抑制する節電意識が高まっています。また、近年は酷暑・猛暑や厳冬・寒波など、例年にない気象状況が日本のみならず世界各地で観測されています。
 一般的なヒートポンプ式空調機は、大気の熱を利用して効率的に冷暖房運転を行うことが出来る一方で、冷暖房負荷が高ければ高いほど能力が低下し、場合によっては、室外機設置場所周辺で使用可能な温度条件を超える(暖房時は下回る)と、エアコンが異常停止する事態に至るケースがあります。
 当社は、本課題を解決するため、店舗・オフィス用カスタムエアコンの新シリーズとして、省エネ性能を大幅に向上させ、業界トップの省エネ性注1を実現するとともに、冷暖房運転時の室外温度条件範囲を大幅に拡大した「ウルトラパワーエコ」シリーズを発売することとしました。
 なお、「ウルトラパワーエコ」シリーズでは、GWP値(地球温暖化係数)のより少ない冷媒注7である「R32」を新たに採用し、省エネ性能向上以外の面でもCO2排出量削減に貢献します。

新商品の特長

1.業界トップの省エネ性を実現注7
回転軸の細径化、モーターの最適設計化などを実現させた新コンプレッサーを開発。P80形には、ウルトラパワーエコ専用となる新室外機筐体を採用し、省エネ法2015年基準値を達成するとともに、業界トップのAPFを実現注1しました。

 
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2.業界トップ注2の運転可能室外温度範囲
(1)冷房運転時の室外温度上限を「52℃」まで拡大
反射・輻射熱で高温化する屋上へ集合設置した場合など、室外機の設置条件によっては、盛夏・猛暑日のピーク時間に冷房能力が低下する、場合によっては異常停止に至る場合があります。
本商品では、インバーター制御基板の最適冷却構造や、コンプレッサーの異常加熱を抑制するクーリングバイパス制御などを採用することにより、真夏の高外気温条件下でも安定した冷房運転を実現し、室外機周辺温度(室外機が吸い込む空気温度)の使用上限を業界トップ注2の「52℃」まで拡大させることに成功しました。
更に、室外周辺温度が46℃に達する高温条件下でも冷房定格能力での運転が可能注8です。
 
02

(2)暖房運転時の室外温度下限を「-27℃」まで拡大
暖房運転では、運転可能外気温度の下限を業界トップ注2の「-27℃」まで拡大注9。あわせて、「デフカットバイパス制御」を採用することで「除霜運転」時の室内ユニットへの冷媒流入量を減らし、除霜運転の実施時間を約20%短縮注3することができました。これにより暖房運転における課題である“除霜運転時の肌寒さ"を軽減させることが可能になりました。

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「デフカットバイパス制御とクーリングバイパス制御」
冷媒回路上は同じバイパス回路を採用しています。冷媒を室内ユニットに送らずにショートカットして循環させることで、除霜運転時は室外機熱交換器の氷解を早め、冷房運転時はコンプレッサーの温度上昇を抑制する効果を得ることができました。この効果により、気温上昇時のコンプレッサー故障のリスクを低減させ、高外気温条件での冷房運転が可能となります。
本商品では、この冷房時・暖房時の2つの効果を1つの冷媒回路で得られるよう、冷媒回路の最適化と専用冷媒制御設計を実施しています。  

3.室外機設置に必要な前方スペースを50%削減注4
室外機周辺温度の上昇原因は気象条件によるものとは限らず、都市部でみられる路地裏への密集設置など、設置環境によっては室外機が自ら吹き出す温風を吸い込む“ショートサーキット"現象により、室外機内温度が異常上昇することで運転停止に至るケースも多く見受けられます。このような現象は店舗・オフィス用エアコンを安心してご使用いただく上での大きな課題となっていました。
本商品では、室外機周辺の高温対策として単に運転可能室外温度上限を拡大するだけでは無く、ショートサーキット現象による室外機内温度の異常上昇を抑え、冷房運転の異常停止リスクを軽減しました。これにより、設置に必要な前方(吹き出し方向)スペースの50%削減を実現注4し、多様な設置条件への対応が可能となりました注5
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4.業界唯一注2安心の3年保証
業界唯一注2のメーカー3年保証を実施します。業界に先駆けて採用したDCツインロータリーコンプレッサーなど、長年蓄積した基幹部品の品質技術を、メーカー3年保証としてお客様にご提供します。

その他特長

室内ユニットに“スマート・スタイル"デザインの「スマートカセット」を採用
 昨年12月より販売開始し、その高いデザイン性にご好評を得ている「スマートカセット」を、「ウルトラパワーエコ」シリーズにも拡大採用注10しました。
 また、天井パネル(別売部品)のカラーバリエーションを大幅に拡充し、標準的なカラーである“グランホワイト"などの標準カラー4色に、特注対応色9色を加えた全13色にて販売開始します注11
 これにより、更なる「建築デザインとの融和」を実現し、冷暖房機であるエアコンとしての“機能的な価値"のみならず、建築設備と一体になった“空間としての価値創造"をご提案します。


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新製品の概要

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  • 注1:P80形 天井カセット形4方向吹出しタイプ組合せ「RUXA08011M」のAPF(JIS B 8616:2006)における、2015年1月現在 店舗・オフィス用エアコンでの当社調べによる。
  • 注2:2015年1月現在 店舗・オフィス用エアコンでの当社調べによる。
  • 注3:外気温度2℃DB、室内温度20℃DB、配管長30m。当社試験室における無風条件において、除霜運転時間を約5分から約4分へと約20%短縮。
  • 注4:前方吹き出し方向の障害物までの最低距離を50%削減(1000mm→500mm)。後方吸込みから障害物への距離は100mm以上を確保し、上方・左右方向は開放された単独設置(連続設置では無い)において、室外機周辺温度が52℃DBを上回らないこと。
  • 注5:機器保護動作により、冷房能力は低下する場合があります。
  • 注6:耐塩害、耐重塩害、ヤモリ対策仕様は1年保証。また、24時間営業店舗や、連続運転を前提とした設置(サーバー室など)では、1年保証となります。
  • 注7:R410A冷媒 GWP値2090に対し、R32冷媒 GWP値675(出典:IPCC第4次評価報告書)
  • 注8:P80形~P140形において。P160形では43℃まで。JIS B 8615-1による試験条件の、室外機吸い込み温度を35℃から46℃へ変化させて能力測定を実施。
  • 注9:外気温低下により暖房能力は低下します。また、寒冷地では技術資料にて能力特性を確認の上で使用ください。 (寒冷地では、「寒冷地向け専用機種」の使用を推奨します)
  • 注10:室内ユニットは、ウルトラパワーエコ専用機種となる。従来のスーパーパワーエコゴールド・キューブシリーズ(R410A冷媒採用機種)用室内ユニットは使用できません。
  • 注1:設定色以外でも特注対応可能。納期・価格については、個別にお問い合わせください。なお、お客様指定色の製作には色見本が必要で、また色によっては対応しかねる場合がありますので予めご承知おきください。

環境への取り組みについて

【東芝グループ環境基本方針】
東芝グループは、「“かけがえのない地球環境"を、健全な状態で次世代に引き継いでいくことは、現存する人間の基本的責務」との認識に立って、東芝グループ環境ビジョンのもと、豊かな価値の創造と地球との共生を図ります。低炭素社会、循環型社会、自然共生社会をめざした環境活動により、持続可能な社会の実現に貢献します。  

【お問い合わせ先】

本資料についてのお問合わせ先
広報室 TEL:044-331-7401
お客様からの商品に対するお問合わせ先
商品企画部 TEL:044-331-7414

プレスリリース記載の情報(商品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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