ニュースリリース
業界で最もワイドな運転可能室外温度範囲注1(上限50℃~下限マイナス27℃)でお店に安心の空調をご提供
店舗・オフィス用エアコン「スーパーパワーエコゴールド」の新シリーズ発売
2018年10月04日
東芝キヤリア株式会社
東芝キヤリア株式会社は、店舗・オフィス用エアコン「スーパ-パワーエコゴールド」の新シリーズ全231機種(室外機:能力別9タイプ、室内ユニット:10タイプ)を本年12月1日より順次発売する予定です。
新シリーズでは、従来機種比で質量22%もの小型・軽量化を図りながら高い省エネ性能を発揮する新開発のDCツインロータリーコンプレッサー(室外機P63~160形に搭載)等により、冷房運転時の室外温度上限「50℃」と業界トップ注2の暖房運転時の室外温度下限「-27℃」とを両立させ、業界で最もワイドな室外温度範囲注1での運転が可能となりました。これにより猛暑や厳しい冬の寒さに負けないタフで安心の信頼性を確保しながら、省エネ法2015年基準値クリアはもちろん、スタンダードクラス※3でも高いAPF(通年エネルギー消費効率)※4を達成し、高い省エネ性能を実現しました。
また、熱交換器等の軽量化に取り組み、業界最軽量注534kgを実現した室外機P40、45形(三相)をはじめ、小型・軽量化した新コンプレッサー搭載の同P63、80形では従来機種比で各々11kg、12kgを削減。更に1ファン化した同P112、140、160形では各々14Kg、29kg、26kgという大幅な軽量化と、50cm(P112形では29cm)もの高さ低減を図りました。これらの改善は運搬・設置時の現場作業の負担軽減につながるものと期待されています。
なお、全機種を通じ、地球温暖化係数が従来比の約1/3注6と環境負荷の少ない新冷媒R32を採用しました。
【イメージキャラクター】
厳しい運転環境でも頼りになるタフネスさと軽快さを併せ持つ新商品の発売を機に、東芝店舗・オフィス用エアコンなどの広告イメージキャラクターに、東芝ブレイブルーパス所属のリーチマイケル選手の起用を決定しました。ラグビ-日本代表キャプテンも務めるリーチ選手のタフで俊敏なプレースタイルとチームメイトやファンから寄せられる高い信頼が、当社のめざす高品質、プロフェッショナルなモノ創りとサービス、お客様を大切にするビジョンに合致するための起用です。
- 注12018年9月現在の店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。
- 注2室外温度範囲の下限マイナス27℃(乾球温度)。2018年9月現在の店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。
- 注3国内空調メーカー各社が製造・販売するフラッグシップ(上位)モデル・シリーズを除く。
- 注4Annual Performance Factorの頭文字の略。1年を通して、一定条件下でエアコンを使用した時の消費電力量1kWhあたりの冷暖房能力を示す。なお、新シリーズ(P50~80形、P140・160形)のAPFはスタンダードクラスでは業界トップクラスの数値。
- 注5室外機の質量34kg。2018年9月現在の店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。P40、50形(ともに三相)において。
- 注6R32冷媒の温暖化係数(GWP値)675とR410A冷媒のGWP値2090の比較(出典:IPCC第4次評価報告書)
1.業界で最もワイド運転可能な室外温度範囲注1により、冷暖房能力低下や異常停止を抑制
近年は猛暑や厳冬・寒波など、例年にない気象状況がたびたび観測され、特に今年は埼玉県熊谷市で41.1℃と過去最高気温注7を更新する等、日本各地で記録的な猛暑となりました。このような気象状況下では、反射・輻射熱で高温化する屋上へ集合設置した場合など、室外機の設置条件によっては、盛夏・猛暑日のピーク時間に冷房能力が低下したり、場合によっては異常停止したりする場合があります。
本商品では、新開発のDCツインロータリーコンプレッサーの採用やインバーター制御基板の冷却構造最適化などの改善を図り、真夏の高外気温条件下でも安定した冷房運転を実現し、室外機周辺温度(室外機が吸い込む空気温度)の使用上限を業界トップクラス注8の「50℃」までに拡大(図1)。更に、室外周辺温度が「43℃」に達する高温条件下でも冷房定格能力注9での運転を可能としました。また、厳寒時での起動制御の最適化等により、暖房運転時の運転可能外気温度の下限を、業界トップ注2の「-27℃」まで拡大注10(図2)しました。
2.高効率の新開発DCツインロータリーコンプレッサー等により、高い省エネ性能を発揮
室外機P63~160形に搭載の新開発DCツインロータリーコンプレッサーでは、高出力化を目的に4極モータ-の最適設計を行うとともに、高速回転しながら冷媒圧縮するツインロータリーの高効率稼働に重要な、軸剛性のアップ、回転振れや振動の抑制を図る新設計も実施。小型・軽量化(従来機種比22%削減)と高出力化とのシナジー効果に、ファンの軽量化等の刷新も加えて、省エネ法2015年基準値クリアはもちろん、スタンダードクラス※3でも高いAPF(通年エネルギー消費効率)※4を達成し、高い省エネ性能を実現しました。(図3)
図3:「スーパーパワーエコゴールド」新シリーズのAPF2015
3.室外機・室内機の小形・軽量化により、現場での運搬や設置工事の際の作業性を向上
・熱交換器等の軽量化に取り組み、室外機P40、45形(三相)の製品質量は業界最軽量注534kgを達成。
・コンパクトな新型コンプレッサーを搭載した同P63、80形では従来機種比で各々11kg、12kg削減。
・更に1ファン化も図った同P112、140、160形では各々14Kg、29kg、26kgという大幅な軽量化と、50cm(P112形では29cm)もの高さを低減。
図4:新旧製品寸法・質量比較イメージ【P63~160形】
(2)天井埋込形ダクトタイプと天井埋込形ビルトインタイプは、軽量・コンパクト化を図った新筐体(図5)にアクア樹脂コーティング熱交換器注11を搭載。同ダクトタイプはP63形とP160形のラインアップを追加しました。
なお、壁掛形P40~80形では壁になじむ優しい新デザインを採用。P112形のラインアップも追加しました。
図5:天井埋込形ダクトタイプと天井埋込形ビルトインタイプの新旧製品寸法・重量比較
4.業界唯一注12の安心のメーカー3年保証注13
業界唯一注12のメーカー3年保証注13を実施します。業界に先駆けて採用したDCツインロータリーコンプレッサーなど、長年蓄積した基幹部品の品質技術に基づく安心と信頼を、メーカー3年保証注13という形でお客様にご提供します。ご好評にお応えし、従前シリーズからの継続採用となります。
5.シリーズ初、環境性と省エネ性に優れた新冷媒HFC32(R32)注6を採用
GWP値(地球温暖化係数)が従来シリーズで採用されている冷媒「R410A」の1/3注6となる新冷媒「R32」をP40~P160形まで採用し、より環境に配慮しました。
6.シリーズ初、グループ制御等による室内空調全体の節電機能、快適性を向上
(1)全体最適化運転により節電機能を高めた「パワ-連携」
オフィス・飲食店等の同一空間内に複数台の空調機を据え付けている場合で、当該空間内の各空調機の運転負荷にバラつきがあり、特定の空調機のみが高負荷運転しているようなときに、高負荷運転している空調機の能力を制限する一方、他の空調機の運転レベルを上げて全体最適化を図り、高効率な中間能力帯で運転するグループ制御設定(最大8台まで)が本シリーズから可能となりました。これにより、対象空間の快適性を維持しながら、複数台の空調機合計での省エネ性向上に繋げることができます(図6)。なお、当該設定は、現地にて室外機に施すことができます。
図6:パワ-連携イメージ図(工場出荷時は無効:現地にて室外機での設定)
(2)除霜運転中の室温低下を抑制する「除霜連携」と「除霜フラップ」で快適性を向上
オフィス・飲食店等の同一空間に複数の空調機が設置されていても、暖房運転中に発生する除霜運転が同時に開始されてしまうことで、室温低下や冷気下がりなどが発生し、快適性が損なわれるケースが見受けられます。この課題を解決するため、スーパーパワーエコゴールドの新シリーズでは新たに、暖房運転時の同時除霜運転を回避し、除霜運転中の室温低下を抑制する「除霜連携」制御(最大2台まで)(図7)と、除霜運転中にファンが停止した場合にフラップを全閉することで冷気下がりを抑制する「除霜フラップ」制御(最大2台まで)注14(図8)で快適性をキープします。
図7:除霜連携イメージ(工場出荷時は無効:現地にて室外機での設定)
図8:除霜フラップイメージ(工場出荷時は有効)
- 注12018年9月現在の店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。
- 注2室外温度範囲の下限マイナス27℃(乾球温度)。2018年9月現在の店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。
なお、寒冷地での利用を重視する方には、「寒冷地向け専用機種」の使用を推奨します。 - 注3国内空調メーカー各社が製造・販売するフラッグシップ(上位)モデル・シリーズを除く。
- 注4Annual Performance Factorの頭文字の略。1年を通して、一定条件下でエアコンを使用した時の消費電力量1kWhあたりの冷暖房能力を示す。なお、新シリーズ(P50~80形、P140・160形)のAPFはスタンダードクラスでは業界トップクラスの数値。
- 注5室外機の質量34kg。2018年9月現在の店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。P40、50形(ともに三相)において。
- 注6R410A冷媒の温暖化係数(GWP値)2090とR32冷媒のGWP値675の比較(出典:IPCC第4次評価報告書)
- 注72018年10月現在の国土交通省 気象庁ホームページ「歴代全国ランキング」による。
- 注8室外温度範囲の上限50℃(乾球温度)。2018年9月現在の店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。
- 注9「JIS B 8615-1」による試験条件の、室外機吸い込み温度を35℃から43℃へ変化させて能力測定を実施。天井カセット形4方向吹出タイプP40~160形において。
- 注10外気温低下により暖房能力は低下します。また、寒冷地では技術資料にて能力特性をご確認の上でご使用ください。
- 注11親水性が高いアクア樹脂を熱交換器のアルミ製フィンにコーティングし、フィン表面の汚れを冷房時の結露水で洗い流します。
- 注122018年9月現在の店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。
- 注13耐塩害、耐重塩害は1年保証。また、24時間営業の店舗や連続運転を前提とした用途での設置(サーバー室など)では、1年保証となります。
- 注14天井カセット形4方向吹き出しタイプ スマートカセット RP3シリーズにおいて。
新商品の概要
■スーパ-パワーエコゴールド 室内ユニットラインアップ
*P71形は、5馬力同時ツイン用
■スーパーパワーエコゴールド 室外機ラインアップ
■スーパーパワーエコゴールド 新シリーズ外観
<室内ユニット:(以下の紹介例)天井カセット形 4方向吹き出しタイプ>
■スーパーパワーエコゴールド 組合せ仕様・標準価格の例
<天井カセット形4方向吹出しタイプ スマートカセット組み合せ>
東芝グループの環境ビジョンについて
東芝グループは「地球と調和した人類の豊かな生活」を2050年のあるべき姿として描き、これに向けた企業のビジョンとして環境ビジョン2050を設定しています。「つくる、つかう、いかす・かえす」という製品のライフサイクルを通じて、社会の安心・安全と、まだ見ぬ感動や驚きを与える豊かな価値を創造すると同時に、環境影響低減のために「地球温暖化の防止」「資源の有効活用」「化学物質の管理」の3つの課題に取り組むことで、地球との共生を図っていきます。
お問合わせ先
・本資料(ニュースリリース)についてのお問合わせ先
広報室 TEL 044-331-7401
・お客様からの商品に対するお問合わせ先
商品企画部 TEL 044-331-7414
【製品画像】
リーチマイケル選手 (JPG:0.17MB) 室外機 (ZIP:3.14MB) 室内ユニット新商品 (ZIP:21.18MB)
ニュースリリース記載の情報(商品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。