東芝キヤリア株式会社

ニュースリリース

寒冷地向けモデルにおいて業界トップクラスの暖房性能注1と室外機の業界最軽量化注2をともに実現

寒冷地向け店舗・オフィス用カスタムエアコン
「スーパーパワーエコ暖太郎」の新シリーズ発売

2019年02月05日

東芝キヤリア株式会社

 東芝キヤリア株式会社は、寒冷地向け店舗・オフィス用カスタムエアコン「スーパーパワーエコ暖太郎」の新シリーズ全94機種(室外機:能力別4タイプ、室内ユニット:9タイプ)を本年5月7日より順次発売する予定です。

 新シリーズでは、P140、P160形に新しく開発した高効率の「液インジェクションツインロータリーコンプレッサ」を搭載し、低外気温時の暖房能力向上と高い暖房性能を実現しました。P140形では、外気温度-15℃まで業界トップ注1の暖房能力17.5kWを維持、外気温度-20℃においても業界トップ注1の暖房能力16.0kWを発揮し、安定した強力暖房が可能です。また、従来機種では除霜運転のため暖房運転の連続時間は最長3時間でしたが、室外機内部の冷凍サイクルの新設計・室外ファンの大口径化、コンプレッサの耐久性アップ等による信頼性向上により、業界最長の最大12時間の連続暖房注3が可能となりました。

 また、室外機は全ての機種で、寒冷地向け店舗・オフィス用エアコンにおいて業界最軽量化注2を実現しました。P80、P112形では、1ファン・小形・軽量室外機を採用し(P112形の1ファン化は業界初注4)従来機種比で12kg削減となる83kgを達成。P140、P160形でも室外機に新しい筐体を採用し、従来機種比11kg削減となる105kgを実現しました。これらにより、運搬・設置時の現場作業の負担を軽減できます。
 更に、室外機の底板に凍結防止構造を装備するとともに、除霜運転時に流れ出る除霜水を冷やさない制御機能を新たに採用し、故障の原因となる除霜水の凍結を抑制します。

 業界トップクラスの高い暖房性能と室外機の軽量化を両立させながら、省エネ法2015年基準値クリアはもちろん、寒冷地向け店舗・オフィス用エアコンにおいて、業界トップクラス注5のAPF(通年エネルギー消費効率)注6を達成し、高い省エネ性を実現しています。

リーチ

  • 注12019年1月現在の寒冷地向け店舗・オフィス用エアコン、天井カセット形4方向吹出しタイプの組合せでの当社調べ。加えて、外気温-15℃まで17.5kWを維持でき、外気温-20℃においても16.0kWを発揮できる暖房能力は業界トップ(天井カセット形4方向吹出しタイプP140形の組合せで当社調べ)。
  • 注2室外機P80,P112形の質量83kg、室外機P112,P140形の質量105kgは業界最軽量。2019年1月現在の寒冷地店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。
  • 注32019年1月現在の寒冷地向け店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。外気温-15℃、室温20℃の場合(当社試験室において)。条件により連続暖房時間は異なります。
  • 注42019年1月現在の寒冷地向け店舗・オフィス用エアコンP112形での当社調べ。
  • 注52019年1月現在の寒冷地向け店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。
  • 注6Annual Performance Factorの頭文字の略。1年を通して、一定条件下でエアコンを使用した時の消費電力量1kWhあたりの冷暖房能力を示す。

1. 新開発の「液インジェクションツインロータリーコンプレッサ」を搭載するなど、業界トップクラス注1の暖房性能を実現

 新商品のP140、P160形では、気液二相状態の冷媒(液)を圧縮機に注入し循環量を増やし、低外気温時に暖房能力を向上させる「液インジェクション方式」を採用した、新開発の「液インジェクションツインロータリーコンプレッサ」を搭載し、低外気温時の暖房能力向上と高い暖房性能を実現しました(図1)。
 このうちP140形(5馬力)の暖房低温最大能力は、外気温度-15℃までは業界トップ注1の暖房能力17.5kWを維持。更に-20℃まで外気温度が下がっても、業界トップ注1の暖房能力16.0kW(従来機比、約12%UP)、定格暖房能力以上の安定した強力暖房を実現します(図2)。
 

図1:新スーパーパワーエコ暖太郎の高暖房技術
図1

図2:新商品と従来機との暖房能力比較【P140形天井カセット形4方向吹出しタイプ】
図2

2.業界最長の最大12時間の連続暖房運転注3を実現

 室外機内部の冷凍サイクルの新設計・室外ファンの大口径化、コンプレッサーの耐久性アップによる信頼向上により従来機の連続暖房運転3時間から、業界トップの最大12時間の連続暖房運転注3を実現しました(図3)。除霜運転の頻度を抑え、店舗・オフィスにおいても暖かさを長くキープするので、一般的な執務(営業)時間であれば一日快適に過ごせます。
 

図3:連続暖房運転の従来機と新商品との比較
図3

3.室外機の小形・軽量化により、現場での運搬や設置工事の際の作業性を向上

 新商品のP80、P112形は、1ファン小形・軽量室外機を採用(図4)。P112形における1ファン化は、寒冷地向け店舗・オフィス用エアコンにおいて、業界初注4となります。また、P140、P160形においても新室外機筐体を採用し、軽量化を図りました(図4)。これにより、運搬・設置時における作業負担を軽減します。
 

図4:新旧製品寸法・質量比較イメージ【P80~160形】
追加2

4.除霜水の底板凍結を抑制する、新設計の底板凍結防止構造と新除霜制御

 新商品では、着霜しやすい室外機熱交換器やファン下部、凍結しやすい室外機底板部に、コードヒーターとアルミ板を組み合わせ、熱伝導性をアップさせた「凍結防止プレート」を標準装備、更に底板の排水穴を5か所に集約し排水性を向上させました。また、流れ出る除霜水の温度をアップさせ、排水終了時まで除霜水を冷やさない「氷結防止除霜制御」(図5)で従来機からの改善を図りました。

 
図5:氷結防止除霜制御
追加

5.その他の特長

(1) 寒冷地向け店舗・オフィス用エアコンとして業界トップクラス注5の高い省エネ性を実現
 新製品は「液インジェクションツインロータリコンプレッサ」と「パワーヒートエバ」の最適運転により、-15℃の低外気温度条件下でも高暖房能力を発揮しながら、省エネ性においても業界トップクラス注5のAPF注6を実現(図6)。
 全機種で2015年省エネ法基準値をクリアするとともに、グリーン購入法にも適合し、年間を通して高い省エネ性を発揮します。


図6:「スーパーパワーエコ暖太郎」新シリーズのAPF2015
図7

(2) 室内の底冷え抑制に便利な、「8℃暖房」設定
 冬場の店舗・オフィス等で執務(営業)終業後に暖房運転を停止すると、夜間に室内全体が底冷えしてしまい、翌朝の暖房運転の立ち上がりに時間が掛かります。新商品では、このような課題を解決するため、暖房温度下限設定に「8℃暖房」モードを追加しました。夜間や早朝の冷え込みによる室温の下がり過ぎを抑制し、翌朝のスピーディーな暖房運転を実現します。

(3) 除霜運転中の室温低下を抑制する「除霜連携」と「除霜フラップ」で快適性を向上
 オフィス・飲食店等の同一空間に複数の空調機が設置されていても、暖房時の除霜運転が同時に開始されることで室温低下や冷気落ちなどが発生し、快適性が損なわれるケースが見受けられます。新商品では、新たに暖房運転時の同時除霜運転を回避し、除霜運転中の室温低下を抑制する「除霜連携」制御と、除霜運転中にファンが停止した場合に、フラップを全閉することで冷気下がりを抑制する「除霜フラップ」制御注7(図7)で快適性をキープします。
 
図7:除霜連携(工場出荷時は無効)・除霜フラップイメージ(工場出荷時は有効)
図8

(4) 高湿度地域のお客様にもご安心の「低着霜モード」
 高湿度地域においては、室外機への着霜量が多く雪だるま状になり、空調機が使用不能になるケースが見受けられます。このような課題に対応するべく、新商品では、着霜抑制を優先した新制御の「低着霜モード」注8をご用意しました。

(5) 業界唯一注9の安心のメーカー3年保証注10
 業界唯一注9のメーカー3年保証注10を実施します。業界に先駆けて採用したDCツインロータリーコンプレッサーなど、長年蓄積した基幹部品の品質技術に基づく安心と信頼を、メーカー3年保証注10という形でお客様にご提供します。ご好評にお応えし、従前シリーズからの継続採用となります。

(6)環境性と省エネ性に優れた新冷媒HFC32(R32)を採用
 GWP値(地球温暖化係数)が従来シリーズで採用されている冷媒「R410A」の1/3注11となる新冷媒「R32」を採用し、より環境に配慮しました。

  • 注12019年1月現在の寒冷地向け店舗・オフィス用エアコン、天井カセット形4方向吹出しタイプの組合せでの当社調べ。加えて、外気温-15℃まで17.5kWを維持、外気温-20℃においても16.0kWを発揮できる暖房能力は業界トップ(天井カセット形4方向吹出しタイプP140形の組合せで当社調べ)。
  • 注2室外機P80,P112形の質量83kg、室外機P112,P140形の質量105kgは業界最軽量。2019年1月現在の寒冷地店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。
  • 注32019年1月現在の寒冷地向け店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。外気温-15℃、室温20℃の場合(当社試験室において)。条件により連続暖房時間は異なります。
  • 注42019年1月現在の寒冷地向け店舗・オフィス用エアコンP112形での当社調べ
  • 注52019年1月現在の寒冷地向け店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。
  • 注6Annual Performance Factorの頭文字の略。1年を通して、一定条件下でエアコンを使用した時の消費電力量1kWhあたりの冷暖房能力を示す。
  • 注7天井カセット形4方向吹き出しタイプ スマートカセット RP3シリーズにおいて。
  • 注8工場出荷時は無効。室外機のタクトスイッチで設定変更可能です。能力を抑制しますので、暖房感は若干下がります。
  • 注92019年1月現在の寒冷地向け店舗・オフィス用エアコンでの当社調べ。
  • 注10耐塩害、耐重塩害は1年保証。また、24時間営業の店舗や連続運転を前提とした用途での設置(サーバー室など)では、1年保証となります。
  • 注11R410A冷媒の温暖化係数(GWP値)2090とR32冷媒のGWP値675の比較
    (出典:IPCC第4次評価報告書)

新商品の概要

■スーパ-パワーエコ暖太郎 室内ユニットラインアップ
室内ラインアップ

■スーパーパワーエコ暖太郎 室外機 ラインアップ
室外機ラインアップ

■スーパーパワーエコ暖太郎 組合せ仕様・標準価格の例
<天井カセット形4方向吹出しタイプ スマートカセット組み合せ>
セット

■スーパーパワーエコ暖太郎 新シリーズ外観
 <室内ユニット:(以下の紹介例)天井カセット形 4方向吹き出しタイプ>
製品画像

プレス用画像 (ZIP:4.50MB)

東芝グループの環境ビジョンについて

 東芝グループは「地球と調和した人類の豊かな生活」を2050年のあるべき姿として描き、これに向けた企業のビジョンとして環境ビジョン2050を設定しています。「つくる、つかう、いかす・かえす」という製品のライフサイクルを通じて、社会の安心・安全と、まだ見ぬ感動や驚きを与える豊かな価値を創造すると同時に、環境影響低減のために「地球温暖化の防止」「資源の有効活用」「化学物質の管理」の3つの課題に取り組むことで、地球との共生を図っていきます。

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