ニュースリリース
家庭用エコキュート注1 ESTIA「6シリーズ」新発売
2019年02月18日
東芝キヤリア株式会社
東芝キヤリア株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:久保 徹)は、自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯機の家庭用エコキュート注1 ESTIA「6シリーズ」合計47機種を、2019年3月15日より順次発売する予定です。
新シリーズでは、太陽光発電の余剰電力を効率よく、ご家庭の湯沸しに活用できるよう「昼の運転予約」機能を搭載しました。
太陽光発電の余剰電力買取制度は2009年11月に開始されましたが、10年間の買取期間が設定されていて、2019年以降順次、買取期間満了を迎えることになります。大手電力会社による買取義務がなくなりますので、住宅用に太陽光発電を導入されたご家庭の買取期間満了後の選択肢として、小売電気事業者などに余剰電力を売電することも可能ですが、余剰買取価格は年々下がっているため、余剰電力を熱に変えて蓄熱し、自家消費できる機器としてエコキュート注1に注目が集まっています。
このような背景を受け、従来のエコキュート注1では主に夜間電力を利用してお湯を沸かしていましたが、昼の時間帯に太陽光発電の余剰電力を使って沸き上げ運転ができる機能を搭載しました。
なお、新シリーズでは、お客様から変わらぬ評価をいただいている、快適、清潔な入浴を提供する「銀イオンの湯」注2を搭載した『プレミアム』、『ハイグレード』と、お求めやすい『スタンダード』、『ベーシック』のフルオートタイプ4モデルに加え、シンプル機能の『給湯専用タイプ』をご用意しました。
■新商品の主な特長
1.太陽光発電の余剰電力を活用できる『昼の運転予約』機能を搭載
従来では、主に翌朝までの夜間電力を利用して沸き上げを完了するところ、新シリーズでは、前日のうちに翌日の天気予報を確認し、電力で太陽光発電の余剰が発生すると予想される時間にあわせて、沸き上げ開始時刻と運転時間を30分刻みで設定可能できるので、余剰電力を効果的に活用することができます。もちろん天気予報に限らず、昼間は外出のため電気を使わない等お客様の生活スタイルにあわせて沸き上げ運転時間を自由に設定でき、太陽光発電の効率的な自家消費に貢献することができます。これらの機能をHEMS注3導入が難しいお宅でも手軽に活用できます。
2. HEMS推進の推奨規格「ECHONET Lite」注4の最新バージョン注5に対応
エネルギーの効率的なマネージメントが求められる中、東芝エコキュート注1はオプションのアダプタを使用することで、全機種HEMS注3との接続が可能となります。その通信仕様は経済産業省推奨規格「ECHONET Lite(エコーネットライト)」注4に対応しています。
新シリーズは更に、同規格の最新バージョン注5である「Release K」に対応しています。同バージョンに対応可能なため、ZEH補助金注6の交付要件の一つの「一次エネルギー消費量削減」に役立つことはもちろん、更に補助額の大きいZEH+実証事業注6の補助金交付要件の主なポイントの一つである「高度エネルギーマネジメント」の実現に貢献できます。また、蓄電池と併せて設置いただくことで、経済産業省が現在進めている「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金(VPP)注7」のVPPシーケンスに適合できるようになるなど、今後の展開が期待できます。
■東芝の家庭用エコキュートESTIAならではのおすすめポイント
1.操作性とデザイン性とを追求した『光タッチリモコン』
新シリーズでも、光るタッチキーと音声ガイダンスにより、軽いタッチで直感的に簡単操作ができる「光タッチリモコン」を継続採用しています。タッチキーは、静電容量方式を採用して耐久性を高め、使いやすさの向上のために、タッチキーの感度、音声ガイダンスの音量や速さをお客様の好みに合わせてそれぞれ設定できる機能を搭載しています。また、リモコン表面にはフルフラットのハードコーティング処理を施したトップパネルを採用しているので、傷つきにくく汚れも簡単に拭き取ることができ、綺麗で見やすい画面の状態が長続きします。そして、従前シリーズと同様に、スタイリッシュなデザインに加え、清潔感と調和性の高いグランホワイトとグランブラックの二色のリモコン色から、取り付け場所のインテリアに合わせて選ぶことができます。
2.清潔なお風呂を保ち節水を促す、業界唯一『銀イオンの湯』注2
新シリーズのプレミアムモデルおよびハイグレードモデルでは、ご好評いただいている当社独自の「銀イオンの湯」注2により、清潔なお風呂を保ち残り湯も有効に活用できます。除菌効果と防臭効果がある銀イオンをお風呂のお湯に自動的に付加することにより、清潔なお湯を保ち快適に入浴いただけます。お風呂の残り湯は翌日でも清潔な状態を保つので、「節水湯はり」機能を使うと、2日目でも清潔で快適な入浴が可能です。「銀イオンの湯」注2は、快適な入浴に加えて、節水にもつながりますので、ご家庭の水道代の削減はもちろん、地球環境保全に役立つCO2排出量削減にも貢献できます。
3. お客様の安心をサポートする『5年保証』注8
製品保証は、エアコンで培ってきた高いヒートポンプ技術等をいかして、これまでと同様に消耗部品は除きますが、安心と信頼の「5年保証注8」としています。また、住宅の性能表示や基本構造部分の長期保証が求められ、設備機器に対しても「長期保証」を求める声が高まる中、エコキュートを安心してお使いいただくために、加入しやすい専用の有料延長保証制度(8年、10年)をご用意し、お客様の安心なご利用をサポートします。
- 注1「エコキュート」の名称は、電力会社・給湯機メーカーが自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯機の愛称として使用しているものです。
- 注2家庭用ヒートポンプ給湯機において2019年2月現在。『銀イオンの湯』機能はプレミアムモデル、ハイグレードモデルに搭載。菌15万個を含んだ試験液1mLに銀イオンを付加した場合と付加しなかった場合で、試験液中の菌数を測定した結果、銀イオン濃度0.01mg/Lで6時間後に菌の繁殖を99.0%以上抑制、銀イオン濃度0.05mg/Lで30分後に菌の繁殖を99.0%以上抑制。この銀イオンによる菌の抑制効果は、(財)北里環境科学センターにおける試験結果による。
- 注3HEMSとは「Home Energy Management System(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)」の略で、家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム。HEMSを設置することにより、電気の発電量や使用量、ガス・水道の使用量をモニター画面などで「見える化」したり、HEMS対応の家電や住宅設備を「制御」したりすることができるようになる。なお、HEMSに接続するには別売の給湯機用アダプタが必要となる。
- 注4エコーネットコンソーシアムにて2011年7月に策定されたHEMS構築のための通信規格。家電機器、スマートメーター、太陽光発電システム等を含む約80種類以上の機器の制御を規定し、2012年2月、スマートコミュニティアライアンスの「スマートハウス標準化検討会」より、「公知な標準インターフェース」として推奨
された。 - 注5エコーネットコンソーシアムから2018年10月25日に一般公開されたエコネット規格。詳細は、「APPENDIX ECHONET機器オブジェクト詳細規定 Release K(一般公開)」による。
- 注6「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等による住宅における低炭素化促進事業事業(経済産業省、一部国土交通省連携事業)」に基づく、新築住宅を建築・購入等する個人が対象の補助事業のことを「ZEH(ゼッチ)支援事業」といい、その補助額(平成30年度上限)は70万円/戸。一方、ZEHから更に省エネを深堀りするとともに再エネの自家消費を拡大したZEHを対象とした「ZEH+(ゼッチプラス)実証事業」では、その補助額(平成30年度上限)は115万円/戸となる。詳細は一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)のホームページ(https://sii.or.jp/)を参照のこと。
- 注7「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金」(VPP)の詳細については、一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)のホームページ(https://sii.or.jp/)を参照のこと。VPP構築に協力し交付申請が認められれば、蓄電池とあわせ、HEMS、エコキュート等を設置する際に、SIIからの補助金を受けることができる。
- 注8消耗部品の保証期間は2年。消耗部品とは減圧弁、逃し弁、ミキシングバルブ、電磁弁(簡易ホッパー)、ポンプ、電動弁、水位センサー、銀イオン発生ユニット、以上の部品を指す。また、誤ったご使用や施工上の誤りによる故障や、温泉水、地下水、井戸水および水道法に定められた水質基準に適合していても塩分、石灰分、その他不純物が多く含まれている水質に起因する故障は、無償保証の対象外となる。
■新製品の概要
- 注9560Lタイプは一般地のみです。
- 注10標準リモコンセットはフルオートタイプは台所リモコン・浴室リモコン(光タッチリモコン)、
給湯専用タイプは台所リモコン(シンプルリモコン)です。
■新製品の主な仕様
- 注11年間給湯保温効率、寒冷地年間給湯保温効率、年間給湯効率は「JIS C 9220:2018」に基づき、ヒートポンプ給湯機を運転した時の単位消費電力量あたりの給湯熱量及び保温熱量を表したものです。ふろ保温機能のあるものは「年間給湯保温効率」、寒冷地仕様では「寒冷地年間給湯保温効率」、また、ふろ保温機能のないものは「年間給湯効率」となります。実際には地域条件・運転モードの設定やご使用条件等によって変わります。
■東芝グループの環境ビジョン 2050について
東芝グループは「地球と調和した人類の豊かな生活」を2050年のあるべき姿として描き、これに向けた企業のビジョンとして環境ビジョン2050を設定しています。「つくる、つかう、いかす・かえす」という製品のライフサイクルを通じて、社会の安心・安全と、まだ見ぬ感動や驚きを与える豊かな価値を創造すると同時に、環境影響低減のために「地球温暖化の防止」「資源の有効活用」「化学物質の管理」の3つの課題に取り組むことで、地球との共生を図っていきます。
■お問い合わせ先
■本ニュースリリースに関するお問い合わせ先
東芝キヤリア株式会社 広報室 ℡044-331-7401
■本製品に関するお客さまからのお問い合わせ先
東芝キヤリア株式会社 国内商品企画部 熱源企画担当 ℡044-331-7414
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