ニュースリリース
基本性能の強化と共に更新コストの抑制や人手不足、緊急時の対応を強化した新コンセプトモデル
ビル用マルチエアコン「スーパーマルチuシリーズ高効率仕様」の発売について
2019年12月17日
東芝キヤリア株式会社
新商品の主な特長
1.高い省エネ性能とコンパクト化を両立
新開発のDCロータリーコンプレッサーとインバーター、熱交換器・ファン等、様々な要素技術の組合せにより冷暖切替型スタンダードクラスとしてトップクラスのAPF注4を実現(図1)。
また、世界最大級注5・新型トリプルロータリーコンプレッサー採用により幅1,290mm のコンパクト筐体ながら最大20馬力までをラインアップ。20馬力システムで比較した場合、2台連結システムとしていた従来機種に比べ、設置面積を約4 割削減(図2)。P560 形では業界最小サイズを実現しました。
図1.APF2015(対従来機種)
図2.室外機設置面積(P560形の場合)
2.業界初 新旧混在運転による部分更新対応を実現
新モデルでは、当社過年度モデル注6との通信仕様互換機能を折り込み、新旧システムの混在運転を可能としたことで、業界初の室外機、室内ユニット、リモコン等の部分更新対応が可能(図3)となりました。室外機のみの入れ替えや空室のユニット、故障したユニットから順次入れ替える等、使用状況や予算等に応じてフレキシブルに対応することで更新時の投資抑制に貢献します。
図3.部分更新対応のイメージ
3.省力化・BCP対応等、社会ニーズに応える新機能
(1)新サービスツール・新機能によるサービス性向上
室外機に無線通信機能を搭載し、スマートフォンを用いた専用アプリからの簡易点検機能注7,注8により、機器の運転情報確認や故障時の簡易診断等が簡単に行えます。(図4)また、特定のエラーコードに対する自動バックアップ運転機能を新たに搭載。万が一の故障時にもサービスマンが到着するまでの間、運転が出来ない状況を回避します。(図5)
図4.新サービスツールのイメージ 図5.自動バックアップ運転のイメージ(3台連結時)
(2)BCP注9機能の強化
人々が暮らす社会において、空調機は重要なインフラの一つとなっていますが、近年、地震や台風等の自然災害が増加しており、事業継続性(BCP 注9)の観点でも被災時における空調機能の維持、故障時の早期復旧等の機能が重要視されています。新モデルでは、①室外機筐体の高強度化による耐震性、耐風性の向上、②万が一の故障時に対象ユニットのみの部分更新対応、③室外機フリーコネクション機能注10 により入手可能な在庫品での早期復旧等、お客様のBCP ニーズにお応えします。
(3)新空調設備設計ツール、BIM連携による設備設計の効率化・省力化
新モデルの発売に合わせ、外気温度や配管長・配管落差に合わせた冷暖房能力、冷媒追加量の計算や配管系統図を作成できる専用の空調設備設計ツールを準備。また、自社ホームページでの2 次元CAD データ公開に加え、BIM 注11 準拠のCAD データを準備し、設備設計の効率化・省力化にお応えします。なお、BIM データについては、株式会社ダイテックが開発・販売する設備CAD ソフト「CADWe’ll Tfas」用の3D 部品データとして、順次データ開示を進めていきます。
- 注1注3、注5:2019 年12 月現在。ビル用マルチエアコンにおいて。当社調べ。
- 注22019 年12 月現在。20 馬力相当室外機(P560 形)における幅寸法1,290mm。当社調べ。
- 注4通年エネルギー消費効率。Annual Performance Factor の頭文字の略。
- 注6当社スーパーモジュールマルチシリーズ(R410A 冷媒)の室外機、室内ユニット、リモコン、集中コントローラ等。
- 注7NFC(Near Field Communication)による。
- 注8当社製専用アプリケーション(無料)をインストールしたAndroid 端末による。
- 注9事業継続計画。Business Continuity Planning の頭文字の略。
- 注10基本室外ユニットの組み合わせを規定の室外機セット以外でも自由に組み合わせを選択できる機能。
- 注11意匠・構造・設備情報等を含む3 次元CAD モデル。Building Information Modeling の頭文字の略。
新商品の概要
◎スーパーマルチuシリーズ高効率仕様 室外機ラインアップ(単体ユニット)
※上記単体ユニットの組合せにより、最大54 馬力相当(P1500 形)、34 機種のシステムをラインアップ。
東芝グループの環境ビジョン2050について
東芝グループは「地球と調和した人類の豊かな生活」を2050年のあるべき姿として描き、これに向けた企業のビジョンとして環境ビジョン2050を設定しています。「つくる、つかう、いかす・かえす」という製品のライフサイクルを通じて、社会の安心・安全と、まだ見ぬ感動や驚きを与える豊かな価値を創造すると同時に、環境影響低減のために「地球温暖化の防止」「資源の有効活用」「化学物質の管理」の3つの課題に取り組むことで、地球との共生を図っていきます。
お問い合わせ先
■本ニュースリリースに関するお問い合わせ先
東芝キヤリア株式会社 広報室 ℡044-331-7401
■本製品に関するお客さまからのお問い合わせ先
東芝キヤリア株式会社 国内商品企画部 ℡044-331-7414
ニュースリリース記載の情報(商品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。