ニュースリリース
低環境負荷冷媒の採用による基本性能の改善と更なるシステム性能強化を追求した新モデル
空冷ヒートポンプ式熱源機「ユニバーサルスマートX EDGE32シリーズ」の発売について
2020年07月28日
東芝キヤリア株式会社
東芝キヤリア株式会社は、空冷ヒートポンプ熱源機の新モデルとして「ユニバーサルスマートX EDGE32シリーズ」を2020年10月より発売します。新モデルは、低環境負荷冷媒R32の採用と新開発・世界最大容量注1DCインバータツインロータリー圧縮機の搭載により業界トップクラスの省エネ性能注2を実現。
また、加熱性能強化モデルは、東北電力株式会社と共同開発した「HEATEDGE」における低外気温時でも安定した加熱運転を実現する技術を継承し、現行R410A冷媒モデルに対して更なる加熱運転性能を改善するチューニングを行うことで60馬力相当としては業界トップクラスの定格加熱能力200kW(最大226kW)を実現しました。
EDGE32シリーズでは、高COPタイプ、データセンター向け、重塩害仕様等の特殊仕様の他、エアハンドリングユニットとの連携制御を可能とするHVACモジュールキット、遠隔からの運転状況監視等、最適な熱源システム構築を図るための新たな付加価値を加えながら順次シリーズ展開を進めてまいります。
ユニバーサルスマートX EDGE32シリーズ外観(4台連結時)
新商品の主な特長
1.トップクラス省エネ性能とコンパクト設計を両立
空冷モジュール式熱源機としては業界最小(底板寸法・幅1,000mm×奥行3,000mm)の当社独自・エッジフォルム筐体に低環境負荷冷媒R32と新開発DCインバータツインロータリー圧縮機を組合せることで現行R410A冷媒モデルに対してCOP注3,注4を改善(図1)。業界トップクラスの省エネ性能とコンパクト設計による施工性(設置工事のしやすさ)、サービス性(修理・メンテナンスのしやすさ)を両立しました。
2.加熱性能強化モデルの更なる進化
「HEATEDGE」における東北電力との共同開発により実現したデフロスト時の能力低下抑制制御(図2)、低外気時でも安定した温水供給を可能(図3)とする要素技術に対し、R32冷媒、新型圧縮機との組合せを含めたHEATEDGE32用としての最適なチューニングを行うことにより、高い低外気温特性を維持しながら定格加熱性能を11%改善し、60馬力相当としては業界トップクラスの定格加熱能力200kW(最大226kW)を実現。寒冷地だけでなく、年間を通じて安定した温水供給が必要な施設に対し最適なソリューションをご提案します。
3.更なるシステム最適化を実現する新たな付加価値機能
(1)HVAC(ヒ―バック)モジュールキット
外部センサーにより検知した室内温湿度・CO2濃度等に応じ、熱源機からエアハンドリングユニット(空調機)へ供給する冷温水の温度・流量、更には負荷側のエアハンドリングユニットの風量・静圧、外気導入量、ダンパー開度等を最適に制御するHVACモジュールキットを新たにラインアップ。当社熱源機の省エネ化に加え、負荷側機器との協調性を強化することで更なるシステム最適化を図ります(図4)。
(2)新遠隔監視システム「TCCR-NET(ティーシーシーアール-ネット)」
従来から対応している遠隔からの運転状況監視システムを刷新し、新遠隔監視システム「TCCR-NET」として2020年10月より運用開始します(図5)。TCCR-NETでは、遠隔からの24時間異常モニタリングだけでなく、WEBによる運転状況分析や負荷需要予測等、お客様のニーズに合わせた新たな管理コスト低減、付加価値向上に繋がる新メニューを順次展開、強化していきます。
図5.TCCR-NET概要
新商品の概要
◎基本ラインアップ
◎基本モジュール仕様表(ヒートポンプ、標準タイプの場合)
- 注1,注22020年7月現在。空冷ヒートポンプ式熱源機(空冷式チラー)において。当社調べ。
- 注3COP(Co-efficient Of Performance) 成績係数。入力エネルギーに対する利用エネルギーの比率。
- 注4外気温度35℃DB、冷水入口14℃、冷水出口7℃(出入口7℃差)の時の値を示す。
- 注5外気温度7℃DB/6℃WB、温水入口38℃、温水出口45℃(出入口7℃差)の時の値を示す。
東芝グループの環境ビジョン2050について
東芝グループは「地球と調和した人類の豊かな生活」を2050年のあるべき姿として描き、これに向けた企業のビジョンとして環境ビジョン2050を設定しています。「つくる、つかう、いかす・かえす」という製品のライフサイクルを通じて、社会の安心・安全と、まだ見ぬ感動や驚きを与える豊かな価値を創造すると同時に、環境影響低減のために「地球温暖化の防止」「資源の有効活用」「化学物質の管理」の3つの課題に取り組むことで、地球との共生を図っていきます。
お問い合わせ先
・本ニュースリリースに関するお問い合わせ先
東芝キヤリア株式会社 広報室 ℡044-331-7401
・本製品に関するお客さまからのお問い合わせ先
東芝キヤリア株式会社 国内商品企画部 ℡044-331-7414
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