ニュースリリース
世界初の業務用・家庭用インバータエアコンが「IEEEマイルストーン」に認定
2020年11月04日
東芝キヤリア株式会社
東芝キヤリア株式会社注1が世界で初めて注2開発、量産を行った業務用および家庭用インバータエアコン(スプリットタイプ)が、世界最大の電気・電子関係の学会であるIEEE注3から「IEEEマイルストーン」に認定されました。
「IEEEマイルストーン」は、電気・電子・情報技術の関連分野において達成された画期的なイノベーションの中で、開発から少なくとも25年以上経過し、社会や産業の発展に大きく貢献したと歴史的業績をIEEEが認定する制度です。1983年に制定されて以来、全世界で約209件注4のマイルストーンが認定されています。今回、空調業界における初注5の認定となります。
東芝グループにおいては、2008年に認定された日本語ワードプロセッサ「JW-10」、2013年に認定されたラップトップPC「T1100」に続く3件目の認定です。
当社は、1980年に業務用、1981年に家庭用のインバータエアコンを世界で初めて開発、量産化しました。それまでのエアコンは、商用電源周波数(50Hzまたは60Hz)の一定速度でコンプレッサーを運転しており、目標設定温度を基準にコンプレッサーのオン/オフを繰り返すため、部屋の温度むらが大きくなり、消費電力も大きいことが課題でした。そこで当社は、パワーエレクトロニクス技術およびマイクロコンピュータ制御によりインバータの大幅な小型化・軽量化を実現しながら、コンプレッサーを可変速度にて運転させ冷暖房能力を細やかに調整できるインバータエアコンを開発しました。これにより、高い快適性とエネルギー効率の大幅な向上を実現することができ、インバータエアコンは国内のみでなく世界中に幅広く普及してきました。
なお、今回IEEEより贈呈される記念の銘板の贈呈式は2021年3月に開催を予定しています。
- 注1当時の東京芝浦電気株式会社(東芝)。その後、東芝空調部門は、1999年東芝キヤリア株式会社設立に伴い、同社に事業移管され現在に至る。
- 注22020年11月時点。当社調べ。
- 注3IEEE(アイ・トリプル・イー:Institute of Electrical and Electronics Engineers): 人類社会の有益な技術革新に貢献する世界最大の専門家組織であり、世界160ヶ国以上、40万人を超える会員が所属。 1884年設立のAIEE(American Institute of Electrical Engineers)と1912年設立のIRE(Institute of Radio Engineers)の統合により、1963年1月にIEEEとして新たに発足した。 活動内容としては、地域ごとのIEEE支部(Section)の活動、研究分野グループ(Society)の活動などが含まれる。
- 注42020年3月4日時点で贈呈式を終えた総件数
- 注52020年11月時点。当社調べ。
当社取締役社長 久保 徹のコメント
当社のインバータエアコンがIEEEマイルストーンという輝かしい認定を受けたことを大変光栄に思います。先人たちの偉大な功績を誇りとし、当社は、世界をリードするヒートポンプソリューションカンパニーとして、お客様の事業に付加価値をもたらす商品・システムそしてサービスをお届けするべく、今後もイノベーションに挑戦し続けていきます。
世界初の業務用インバータエアコン(左)と家庭用インバータエアコン(右)
東芝グループの環境ビジョン2050について
東芝グループは「地球と調和した人類の豊かな生活」を2050年のあるべき姿として描き、これに向けた企業のビジョンとして環境ビジョン2050を設定しています。「つくる、つかう、いかす・かえす」という製品のライフサイクルを通じて、社会の安心・安全と、まだ見ぬ感動や驚きを与える豊かな価値を創造すると同時に、環境影響低減のために「地球温暖化の防止」「資源の有効活用」「化学物質の管理」の3つの課題に取り組むことで、地球との共生を図っていきます。
■本ニュースリリースに関するお問い合わせ先
東芝キヤリア株式会社 広報室 ℡044-331-7401
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