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プレスリリース

2012年度日本機械学会賞(技術)を受賞
「高効率可変気筒ロータリコンプレッサの開発」

2013年3月4日
東芝キヤリア株式会社

 東芝キヤリア株式会社(取締役社長:井上 章、所在地:東京都港区)は“高効率可変気筒ロータリコンプレッサ”の技術において、技術者4名が社団法人日本機械学会より2012年度「日本機械学会賞(技術)」を受賞しました。
 日本機械学会賞は「日本の機械工学・工業の発展を奨励する」ことを目的として1958年(昭和33年)に設けられた歴史ある賞で、優秀な論文や技術などに対して毎年与えられるものです。
 なお、受賞式は、4月19日(金)に明治記念館(東京都港区)にて行われる予定です。

受賞対象及び受賞者

受賞対象 高効率可変気筒ロータリコンプレッサの開発
受賞者 東芝キヤリア株式会社 コアテクノロジーセンター 平山 卓也
同社 技師長 川辺 功
同社 コンプレッサー事業部 平野 浩二
同社 同事業部 古根村 仁

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受賞した技術の概要

製品画像

 より一層強まる地球環境保護への動き、そして国内では東日本大震災後の節電要求の高まりから、省エネの重要性がますます高まっています。空調分野においても、インバータ化や居住空間の高気密・高断熱化等により省エネが推進されています。しかし、効率的な稼動を実現できるとされるインバータ採用機種でさえ、設定温度到達後に温度維持・微調整を繰り返すので、ごく小能力の運転域では断続運転になり、この小能力での運転時間が実はエアコンの運転時間の大部分を占めるため、消費電力の更なる低減を妨げ、快適性の悪化を招いてしまうという課題を抱えていることは既知のとおりです。
 当社では、この課題を解決するため、小能力運転域での断続回数を最小化し、高効率な運転を可能とした、独自の可変気筒ロータリコンプレッサー(愛称:デュアルコンプレッサー注1)を世界で初めて商品化し、その後も改良を継続し完成度を追及してきました。
 今回の受賞対象は、その可変気筒機構を根本的に見直し、更に進化させた新方式の高効率可変気筒コンプレッサーで、超低能力、扇風機並みの超低消費電力でのエアコンの運転が可能という特長に加え、大能力運転時の効率改善、省資源・省スペースといったメリットを有している点、東芝キヤリアのオンリーワン技術である可変気筒技術に、更なる進化を追求している点などが高く評価されての受賞となりました。
 なお、本可変気筒ロータリコンプレッサー技術は、家庭用エアコンの主力モデルである東芝エアコン大清快EDRシリーズ注2等に搭載し製品化され、一般家庭での省エネ、快適性の向上に寄与しています。

  • 注1:要求される冷暖房能力に応じて、インバータによる回転数変化に加え2気筒運転と1気筒運転を切り替える機構を 持った能力可変ツインロータリコンプレッサー。
  • 注2:RAS-281EDR,RAS-361EDR,RAS-401EDR

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環境への取り組みについて

 東芝グループは、「地球内企業」として持続可能な地球の未来に貢献するため、「東芝グループ環境ビジョン2050」を策定し、総合環境効率を2000年度基準で2050年度までに10倍に高める目標を掲げています。この実現に向け、「東芝がモノを作るときのエコ“GreenofProcess”」、「東芝の作る製品がエコ“GreenofProduct”」、さらに、効率の高いエネルギー供給機器の開発などの「環境技術で貢献するエコ“GreenbyTechnology”」、の3つのGreenで地球との共生や豊かな価値の創造のための取り組みを行っていきます。
東芝グループは、こうした環境への取り組みを一層加速するとともに、広く訴求するため、「ecoスタイル」をグローバル統一ブランドと定めています。

日本機械学会賞ホームページはこちらから

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【お問い合わせ先】

■報道機関からのお問い合わせ先:東芝キヤリア株式会社 広報室
TEL:03−6409−1735
■お客様からの商品に対するお問い合わせ先:東芝キヤリア株式会社 コンプレッサー事業部
TEL:03−6409−1740

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以上

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