ホーム >
お知らせ >
プレスリリース >
日本キヤリア中国社の工場開業について


日本キヤリア中国社の工場開業について
2014年1月17日
日本キヤリア株式会社
当社は、本日、中国杭州経済技術開発区に設立した日本キヤリア中国社(以下、TCACという。)の工場開業式を行いました。今月中に業務用空調機器の生産を開始する予定です。
TCACは、当社が51%、キヤリア・アジア社(※1)が49%を出資し、2013年9月17日に設立した空調機器の製造・販売会社です。今回の工場開業は、当社が中国浙江省の杭州経済技術開発区と、同開発区内に中国国内向け空調機器の製造・販売拠点を設立するプロジェクト推進に2012年6月20日に合意して以降、準備を進めていたものです。
中国における業務用空調市場は世界最大の市場であり、特に、業務用空調機器の中でも高い冷媒制御技術を必要するVRF(※2)の分野は、今後も成長を続け、2015年には50億米ドル以上の市場に拡大することが期待されています。
そのような中、当社のVRFは、中国市場においても省エネ性や信頼性の面で高く評価され、販売量が急拡大していることから、生産能力の拡大、製品の迅速な市場投入が急務となってきました。
そこで、VRFに代表される、省エネ性に優れ、かつ高品質の空調機器の製造・販売拠点を杭州経済技術開発区内に新たに設立し、加えて、今回工場を開業させたことでお客様に製品を迅速にお届けする体制を整えました。2016年には、室内機・室外機をあわせて年間約36万台の生産をめざします。
当社はこれまでも地球環境に配慮した製品を手掛けてきましたが、これを機に、製造・販売・サービスが一体となり、製品ライフサイクルを通じた環境負荷の低減と便利で快適な暮らしの両立に貢献してまいります。
- ※1:キヤリア・アジア社(Carrier Asia Limited)は、香港に設立されているユナイテッド・テクノロジーズ(United Technologies Corporation)の子会社。
- ※2:VRF(Variable Refrigerant Flow)とは、ビル、商業複合施設及び大規模集合住宅等で主に採用される、可変冷媒流量制御技術を採用した「マルチ空調システム」のこと。中でも当社は、世界最大容量クラスのインバータ制御によるDCツインロータリコンプレッサを搭載し、同等出力の従来の冷媒流量固定式空調に比べて最大50%の省エネを実現することができるVRFを開発し、製造・販売している。

日本キヤリア中国社の概要
社名 |
日本キヤリア中国社 (中文名:東芝開利空調(中国)有限公司) |
所在地 |
中華人民共和国 杭州経済技術開発区白楊街道21号大街60号 |
代表者 |
董事長 鶴 秀成 |
事業内容 |
業務用空調機器の製造、販売 |
資本金 |
1.5億人民元 |
設立年月 |
2013年9月17日 |
従業員数 |
約300名 (2016年における予定) |
生産規模 |
室外機・室内機あわせて約36万台/年 (2016年における予定) |
工場規模 |
敷地面積:約25,000㎡、延床面積:約16,000㎡ |
日本キヤリア株式会社の概要
社名 |
日本キヤリア株式会社 (中文名:東芝開利株式会社) |
所在地 |
神奈川県川崎市幸区堀川町72番地34 |
代表者 |
取締役社長 井上 章 |
事業内容 |
業務用空調機器等の開発、製造、販売 |
キヤリア・アジア社の概要
社名 |
CarrierAsia Limited (中文名:開利亜州有限公司) |
所在地 |
中華人民共和国 香港九竜九竜湾臨澤街8号傲騰広場10楼 |
代表者 |
董事長 Ross B. Shuster |
事業内容 |
(空調機事業に関する)投資及びマネジメント |
環境への取り組みについて
東芝グループは、「地球内企業」として持続可能な地球の未来に貢献するため、「東芝グループ環境ビジョン2050」を策定し、総合環境効率を2000年度基準で2050年度までに10倍に高める目標を掲げています。この実現に向け、「東芝がモノを作るときのエコ“Green of Process”」、「東芝の作る製品がエコ“Green of Product”」、さらに、効率の高いエネルギー供給機器の開発などの「環境技術で貢献するエコ“Green by Technology”」、の3つのGreenで地球との共生や豊かな価値の創造のための取り組みを行っていきます。
東芝グループは、こうした環境への取り組みを一層加速するとともに、広く訴求するため、「ecoスタイル」をグローバル統一ブランドと定めています。