東芝キヤリア株式会社

ニュースリリース

東芝グループの強みを活かした、光による除菌・ウイルス抑制の新しいコンセプト商品
~UV-C(紫外線)※1ランプ照射とSEK抗菌高性能フィルターの組合せにより、浮遊ウイルスを15分で99%除菌※2

店舗・オフィス用カスタムエアコン・ビル用マルチエアコン天井埋込形ダクト・ビルトイン接続式 『UVC除菌ユニット』の発売について

2022年01月20日

東芝キヤリア株式会社

 東芝キヤリア株式会社(取締役社長:久保徹、所在地:神奈川県川崎市)は、主に、大・中規模の店舗・オフィス、病院やホテル向けに、空気中に浮遊するさまざまな微粒子を抑制・除去する空調ダクト接続式の「UVC除菌ユニット」を、2022年5月9日より順次発売します。本商品は、東芝ライテック株式会社(取締役社長:平岡敏行、所在地:神奈川県横須賀市)の紫外線(UV)技術を活用しており、浮遊ウイルスを15分で99%除菌可能です。
 なお、本商品は、2022年2月1日(火) ~2月4日(金)に東京ビッグサイトにおいて開催される、冷凍・空調・暖房EXPO「HVAC&R JAPAN 2022」に出展を予定しております。

 現在、猛威をふるう新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響により、感染予防対策として空質環境改善のニーズは益々高まっています。当社は、Withコロナ時代に求められる空質対策や快適性・省エネの更なる改善に向け、空調技術と光技術の融合で安心・安全な空間・環境づくりに貢献する商品・サービスの提供を目指します。
 

図1
◆UV(紫外線)とは
 地上に届く太陽光には、目に見える可視光線と、目に見えない紫外線と赤外線が含まれています。紫外線は、波長の長いUV-A(315nm~400nm)と波長の短いUV-B(280nm~315nm)、更に波長の短いUV-C(100nm~280nm)に分類されます。紫外線に除菌作用があることは、太陽光による日光消毒など古くから知られています。太陽光の紫外線のうち、290nmより波長が短い紫外線は大気圏のオゾン層により吸収され、地上にはUV-AとUV-Bの一部のみが届き、UV-Cは地上に届きません。ウイルスなどの除菌に大きな効果があるのはUV-Cの波長域です。
UV(紫外線)とは

主な特長とラインアップ

1.UV-Cランプの照射とSEK抗菌高性能フィルターのダブル除菌方式で、いつもきれいな空気を提供します
  新商品は、ダクト式空調機の吸込み側へ、UVC除菌ユニットを接続する方式で、吸込口から入ってくる汚れた空気に対して、UVCモジュールから強力なUV-Cを照射し、リアルタイムで浮遊ウイルス・細菌等を除菌※2します。また、UV-Cで除菌しきれなかった汚れ等は、内蔵されたSEK抗菌高性能フィルター(比色法65%)で捕獲し、制菌加工の品質と安全性を保障する「SEKマーク赤(特定用途)※3」取得の素材が採用されたフィルターによる表面制菌能力に加え、UV-C照射によるフィルター表面の除菌効果により、フィルターの菌汚染を抑制※4します。

図1:「店舗使用時の設置イメージとUVC除菌ユニットのダブル除菌方式のしくみ」
図1:「店舗使用時の設置イメージとUVC除菌ユニットのダブル除菌方式のしくみ」

2.高い空間除菌性能と省エネ性
「UV-C照射」と「SEK抗菌高性能フィルター」によるダブル効果で、浮遊ウイルス・細菌の活動を抑制・分解、UVC除菌ユニット内で捕集された浮遊菌は、15分で99%以上減少※2、フィルター捕獲菌も20分で99%以上減少※4と高い除菌能力を発揮します。また、窓開け換気等による冷暖房効率の低下の場合、室温維持のため空調負荷が増加しますが、UVC除菌ユニットの接続で空間除菌をすることで、窓開け換気がいらず、エネルギーのロスを抑え、年間消費電力は約22%※5の省エネ効果があります。
図2: 「空間に浮遊するさまざまな微粒子※2をUVC除菌ユニットで、抑制・除去します」
図2: 「空間に浮遊するさまざまな微粒子※2をUVC除菌ユニットで、抑制・除去します」
 
図3: 「窓開け換気と窓閉め(UVC除菌ユニット接続時)との省エネ性比較※5」
図3: 「窓開け換気と窓閉め(UVC除菌ユニット接続時)との省エネ性比較※5
 
3. 設置性・メンテナンス性・安全性(紫外線安全規格遵守)
■万が一の際にも安心のインターロック機構(IEC規格値準拠※6)
 UV-Cは、人体に光が直射されると有害なため、メンテナンス時に、電気部品箱を開くと、UV-Cの光が消灯するように自動的に電源が切れるインターロック機構が搭載されています。
■遮光グリルを採用した安心の構造設計(IEC規格値準拠※6電気用品安全法※7)
 UV-Cが漏れぬよう通風路に遮光グリルを配置した安全構造。
■UV-Cランプ、フィルター交換も簡単
 定期的に交換が必要なUV-Cランプ、SEK抗菌高性能フィルターは、メンテナンスパネルをオープンしスライド方式で引き抜くだけの簡単設計※8で、UV-C OFFのインターロックも働くので安全です。

  • ※1紫外線は、波長の長いUV-A(315nm~400nm)と波長の短いUV-B(280nm~315nm)、さらに波長の短いUV-C(100nm~280nm)に分類されます。
  • ※2細菌 【試験方法】 指標菌として枯草菌(芽胞)を用い、ダクト上流側で菌液噴霧装置から噴霧された菌液ミストをUV-C除菌ユニット及び空調機を定格風量で通過させた後、ダクト下流側で浮遊菌回収装置にて回収。同試験方法により得られた1パス処理量(m3/h)の試験結果をもとに、密閉された25 m3の部屋における循環殺菌能力を計算。 (試験機関:東芝インフラシステムズ株式会社 技術開発センター)
    ・浮遊ウイルス:【試験方法】 枯草菌(芽胞)より強い紫外線耐性(不活化エネルギー)をもつ大腸菌ファージMS2をウイルスの指標菌として仮定。枯草菌(芽胞)を用いた1パス処理量試験結果から、大腸菌ファージMS2を用いたと仮定した場合の1パス処理量(m3/h)を不活化エネルギーの差を考慮し算出。この算出結果を用い、密閉された25 m3の部屋における循環殺菌能力を計算。
    ・カビ菌:【試験方法】 枯草菌(芽胞)より強い紫外線耐性(不活化エネルギー)をもつアオカビをカビの指標菌として仮定。枯草菌(芽胞)を用いた1パス処理量試験結果から、アオカビを用いたと仮定した場合の1パス処理量(m3/h)を不活化エネルギーの差を考慮し算出。この算出結果を用い、密閉された25 m3の部屋における循環殺菌能力を計算。
  • ※3SEKマークとは、繊維評価技術協議会の定めた基準をクリアした製品のみに表示が許諾されるマークです。認証製品には、1.制菌効果2.効果の耐久性3.加工の安全性が約束されます。(本フィルターは、手術室・治療室・未熟児室などの準清潔区域以上の場所にはご使用できません)
  • ※4SEK抗菌高機能フィルター捕獲菌も20分で99%以上減少【試験方法】枯草菌原液をフィルター表面に塗布しユニット内にセット、製品のUVCをONにし20分放置後UVCをOFF。枯草菌を塗布したフィルター面を切り出し、培養水に入れ攪拌放置後、その溶液を寒天培地にて培養し、UVC照射前と照射後の菌数をカウント。
    (試験機関:東芝インフラシステムズ株式会社 技術開発センター)
  • ※5東京都内の事務所を想定、P140形 天井埋込形ダクトタイプとスーパーパワーエコゴールドとの組合せ、窓閉め時は1.8回の換気,窓開け時は3.8回の換気を想定(当社調べ)
  • ※6欧州<IEC60335-2-40>●6版の紫外線(UV-C)に関する主な要求事項・・・ラベリング(7.109項),マニュアルへの注記事項(7.110項),インターロック機構(22.128項):UV-C放射照度>1.7μw/cm²の場合 ●機械指令(2006/42/EC)・・・レーザー放射に対して偶発的な放射や反射や拡散による放射、二次放射による健康被害を防ぐ必要あり。(1.5.12項 Laser radiation)
  • ※7日本<電気用品安全法>UV-C除菌ダクトは空調用別売である為、電安法準拠する必要は現在ありませんが、電安法対象として捉えた場合は、電気消毒器、空気清浄機の項が範囲となります。●別表第八.2-(21)電気消毒器,イ構造・・・殺菌灯を有するものにあたっては、通常の使用状態において、光線が直接外部に漏れない構造であること。●別表八.2(45)空気清浄機及び電気除臭気,イ構造,(二)項・・・殺菌灯を使用するものにあっては、通常の使用状態において、紫外線が直接外部に漏れないこと。
  • ※8UV-Cランプ寿命 8,000時間(メンテナンス目安:連続通電で約1回/年)、SEK抗菌高性能フィルター 耐用時間 2,500時間(メンテナンス目安:連続使用で約3回/年)

UVC除菌ユニット仕様・価格(希望小売価格)

UVC除菌ユニット仕様・価格(希望小売価格)

UVC除菌ユニット シリーズ外観

UVC除菌ユニット シリーズ外観

東芝ライテック株式会社(本社:神奈川県横須賀市)

照明器具、舞台・スタジオ照明システム、空港灯火システム、車載光源、紫外線光源およびそれらを組み込んだ光学装置、赤外線ヒーターなど、あかり・ひかりにかかわる製品を広く製造販売しています。
http://www.tlt.co.jp/tlt/

東芝キヤリアグループ環境未来ビジョン

東芝キヤリアグループは、2007年に東芝グループで策定した「環境ビジョン2050」における「地球温暖化防止」「資源の有効利用」「化学物質管理」の3つの課題に取り組んできました。2020年、新たに策定された「東芝グループ環境未来ビジョン2050」は、「豊かな価値の創造と地球との共生をめざした環境経営を通じて持続可能な社会の実現に貢献する」ことを目的とし、持続可能な社会、すなわち脱炭素社会・循環型社会・自然共生社会の実現をめざします。2050年のあるべき姿に向けて「気候変動への対応」「循環経済への対応」「生態系への配慮」の3分野への取り組みを推進していきます。

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本資料についてのお問合わせ先
 東芝キヤリア株式会社 広報室 TEL 070-2497-8045

お客様からの本新商品に対するお問合わせ先
 東芝キヤリア株式会社 国内事業本部 国内商品企画部   TEL 044-331-7414

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