東芝キヤリア株式会社

ニュースリリース

「スーパーマルチuシリーズ更新用」の発売について(冷暖切替型 高効率S仕様/高効率仕様/寒冷地仕様)

2022年09月08日

東芝キヤリア株式会社

 東芝キヤリア株式会社(取締役社長:久保 徹、所在地:神奈川県川崎市)は、活発化している業務用エアコンの更新需要に対応する「スーパーマルチuシリーズ 更新用(冷暖切替型 高効率S仕様/高効率仕様/寒冷地仕様)」(全71機種)を2023年1月に発売します。
 
 環境意識の高まりや電力不足を背景に、二酸化炭素(CO2)排出量の削減や省エネにつながる高効率空調機への更新要望が高まっています。
 
 新モデルでは、当社独自技術による省エネ性の実現に加え、リニューアルフィルターやオートチャージ機能の採用により、更新時の既設配管流用による配管コスト削減、工事工程短縮を可能にしました。さらに、スーパーマルチuシリーズとして、部分更新対応や快適暖房を維持する個別除霜、ピークカット機能等を継承します。

 東芝キヤリアは、高機能ビルディングやコールドチェーン向けソリューションの世界有数のプロバイダーであるCarrier Global Corporation(NYSE:CARR)の一員として、今後も様々なお客様のご要望、社会ニーズにお答えするコンセプトモデルのスーパーマルチuシリーズを順次シリーズ展開してまいります。

新モデルの主な特長

1.豊富なラインアップ
2.既設配管を洗浄レスで再利用可能、機器の更新工事をスマート&スピーディーに対応
3.リニューアルしやすい部分更新
4.快適暖房を維持する除霜運転時の機能
5.凍結・雪害にしっかり対応
6.ピーク電力の計画運用
7.高い省エネ性能とコンパクト化を両立
 

外観
スーパーマルチuシリーズ 更新用(冷暖切替) 外観

1.豊富なラインアップ

ZEBに対応する省エネ性と暖房性能を強化(外気―7℃WBまで定格暖房標準能力相当キープ)したハイグレードモデルの高効率S仕様、省エネ性と快適性を両立したスタンダードモデルの高効率仕様、寒冷地に求められる暖房性能、除霜時の快適性・信頼性を実現した寒冷地仕様をラインアップ。ニーズに合わせた最適な提案が可能です。(図1)
 

図1.ラインアップ表
図1.ラインアップ表

2.既設配管を洗浄レスで再利用可能、機器の更新工事をスマート&スピーディーに対応

(1)既設配管の洗浄レス
 既設配管内には塩素化合物、異物などの汚れが残存しています。リニューアルフィルターは「吸着フィルター」と「繊維フィルター」の2種類のフィルターを内蔵しており、既設配管内部の汚れを吸着・固定するため、既設配管を洗浄レスでそのまま再利用でき、更新工事工程、配管コスト、撤去作業等を大幅に削減できます。(図2)(図3)

(2)適正冷媒量をオートチャージ
 既設配管は埋設部分の詳細が把握しきれず、追加冷媒量の確認が困難な場合があります。オートチャージ(自動充填)機能は室外機のオートチャージポートにボンベを接続し、基板上のスイッチを操作するだけで自動的に適正冷媒量を充填・完了でき、作業を簡略化できます。(注3)(図2)(図3)
 

図2、3
図2.リニューアルフィルターとオートチャージ作業      図3.更新工事比較のイメージ

(3)ガスヒートポンプの既設配管も洗浄レス
 ガスヒートポンプから既設配管を洗浄レスでそのまま再利用でき、更新工事工程、配管コスト、撤去作業等を大幅に削減できます。(注5)

3.リニューアルしやすい部分更新(スーパーマルチuシリーズ共通)

当社過年度ビル用マルチエアコン(注6)との新旧混在運転を可能としたことで、室外機のみの入れ替えによる短工期化が可能です。また、空き室の室内ユニットや故障したユニットから順次入れ替えることも対応でき、使用状況や予算等に応じてフレキシブルかつサステナブルに対応することで更新費用の抑制に貢献します。

4.快適暖房を維持する除霜運転時の機能(スーパーマルチuシリーズ共通)

・個別除霜は2台以上の室外連結システムにおいて、室外機が交互に除霜するため、室内熱交換温度の低下を抑えると共に、除霜時間の短縮により、室温低下・冷気落ち等の抑制に貢献します。また、除霜運転による室温低下リカバリーのために発生するピーク電力・電力量を抑制できるので、省エネにも貢献します。
・除霜連携は集中管理機器レスで空調機3系統まで系統間の同時除霜を回避し、同一空間内の同時除霜に伴う温度低下を抑制します。

5.凍結・雪害にしっかり対応(スーパーマルチuシリーズ共通)

・除霜中と除霜後に室外熱交換器下部へ暖かい冷媒を流し、除霜中に発生する除霜水温度を上昇させることで底板での凍結を抑制します。
・熱交換器下方の排水穴を大幅拡大、除霜水をそのままスムーズに排水します。

6.ピーク電力の計画運用(スーパーマルチuシリーズ共通)

「電力デマンド制御」「能力デマンド制御」共に、50~100%まで5%刻みの12段階でピークカット値を設定でき、空調ピーク電力カットの計画運用に貢献します。

7.高い省エネ性能とコンパクト化を両立(スーパーマルチuシリーズ共通)

当社独自のDCロータリーコンプレッサーとインバーター、熱交換器・ファン等、様々な要素技術の組合せにより、高い省エネ性能とコンパクト化を両立しました。

新商品の概要

◎スーパーマルチuシリーズ 更新用(冷暖切替) 室外機ラインアップ 単体ユニット(代表機種)
スーパーマルチuシリーズ 更新用(冷暖切替) 室外機ラインアップ 単体ユニット(代表機種)

  • 注1外気―7℃WBまでJIS B8616における定格暖房標準能力相当のピーク能力をキープする暖房性能。
  • 注2定格暖房標準能力56.0kW。
  • 注3室内・外の温度条件によってはオートチャージ機能は動作しません。
  • 注4既設配管の再利用には適合可否の事前チェックが必要です。現場状況を確認の上、弊社営業担当にお問い合わせください。
  • 注5既設製品のオイル種類によっては洗浄が必要です。
  • 注6R410A採用のビル用マルチエアコンに限る。

お問い合わせ先

■本ニュースリリースに関するお問い合わせ先
 東芝キヤリア株式会社 広報室
  TEL 070-2497-8045 Mail Tcc-media-relations@ml.toshiba.co.jp

■本製品に関するお客さまからのお問い合わせ先
 東芝キヤリア株式会社 国内商品企画部 
  TEL 044-576-4912

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