換気 OLD&NEW
換気 OLD&NEW -住まいの換気、今と昔では?-
昔と今の住まいでは、構造そのものが大きく変化しています。 今の住まいは密閉度が高く、快適性が向上している分、より換気が必要な構造となっています。
昔の家
日本の風土に合った素材で建築され、開放的で自然に換気する構造になっていました。
- ※1 換気回数:対象となる空間の空気が、一定の時間に何回入れ替わるかを表したものです。1時間におこる換気の量を、空間容積で割る事で算出されます。
今の家
昔の家にくらべてずっと快適ですが、省エネで密閉式の構造になっているため、定期的な換気が欠かせません。
- ※2 シックハウス症候群:建材や接着剤に含まれる化学物質等で室内空気が汚染されることによって生じる様々な健康被害のことです。
居室に常時換気が可能な機械換気設備が建築基準法によって義務付けられました。
- ※3 常時換気:家全体に24時間、新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を効率的に追い出すことです。
- ※4 居室:居住・執務・作業・集会・娯楽その他これらに類す目的のために継続的に使用する室のことです。
- ※5 局所換気:キッチンやリビングなどのにおいや煙など局所的に汚れた空気を集中的に換気することです。
必要換気量の求め方(局所換気)
必要な換気量は、在室人員によるCO2発生量、火を使用することによる廃ガス発生量、その他部屋の種類や条件によって各種計算法があります。
できる限りお部屋の実際に使用される条件に基づいた的確な数値を設定してください。
一人当たりの占有面積から求める方法(建築基準法より)
- ※6 「20」:20m3/h・人のことです。成人男性が静かに座っているときのCO2の排出量に基づいた必要換気量です。喫煙等が考えられる場合は別途計算が必要になります。
部屋の必要換気回数から求める方法
- ※7 必要換気回数:1時間当たり何回部屋の空気を入れ替えればよいかを経験から算出した値です。あくまで目安として用います(建築設備設計基準より)。たとえば、トイレ・洗面所は、5~15回/h。
理論廃ガス量により求める方法(注1)(建築基準法より)
- 注1 火を使用するキッチンなどが主体です(開放型の燃焼器具を使用する居室も準ずることが望ましいです)。
- 注2 定数は排気フードの有無、形状により値が異なります。たとえば、家庭用レンジフードの場合、定数は、「30」。
お問い合わせいただく前に、形名をご確認下さい。
※換気扇の形名の確認方法 (PDF)