東芝キヤリア株式会社

ニュースリリース

2020年度省エネ大賞にてビル用マルチエアコン「スーパーマルチuシリーズ」が経済産業大臣賞を受賞

2020年12月21日

東芝キヤリア株式会社

 東芝キヤリア株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:久保徹)のビル用マルチ空調システム「スーパーマルチuシリーズ」が、財団法人省エネルギーセンター主催の2020年度省エネ大賞の製品・ビジネスモデル部門において最高賞の経済産業大臣賞を受賞することが決定しました。

 省エネ大賞(主催:財団法人省エネルギーセンター、後援:経済産業省)は、事業者や事業場等において実施した他者の模範となる優れた省エネの取り組みや、省エネルギー性に優れた製品並びにビジネスモデルを表彰するもので、国内全体の省エネ意識の拡大、省エネ製品の普及などによる省エネ型社会の構築に寄与することを目的としています。 

 現在の省エネ大賞の前身である「21世紀型省エネルギー機器・システム表彰(省エネバンガード21)」を含めると、当社及び当社製品の受賞は今回で通算30回目となります。
 なお、表彰式は2021年1月27日に東京ビッグサイトにおいて開催される予定です。   

受賞理由

 世界最大容量*1のトリプルロータリーコンプレッサー、部分負荷特性に優れた世界初*2のデュアルステートインバーターなど先進技術を実用化することで、P500形、P560形機種において業界最小クラスとなるコンパクト筐体でありながら業界トップ*3のAPF(5.5、5.6)*4を実現。また、新旧機器混在運転によるビルオーナーの予算・テナントや工事業者の日程都合に合わせたフレキシブルな更新計画の実現や、個別除霜技術による除霜時や外気処理接続時の快適性・信頼性・省エネ性の課題解決など、高効率機器の普及に向けたソリューション機能が評価され受賞に至りました。

製品の概要

 近年、ビルの空調システムは老朽化に伴う更新だけではなく、高効率かつ環境性能の高い機器への置き換え需要の高まりにより、空調更新の需要が増加しています。しかしながら、高効率化に伴い室外ユニットは大形化し、主な設置場所である中小規模ビル屋上における設置スペース確保の課題や、システム全体を更新するための予算確保、空調停止影響の少ない春秋に工事が集中、工期の長期化などの課題がありました。「スーパーマルチuシリーズ」は、それら課題の解決を目指し、「コンパクト・省エネ」+「ビル空調のライフサイクルコスト(LCC)低減を実現する新たなソリューション」をコンセプトに開発したビル用マルチ空調システムです。

1.世界初No.1技術*5により高い省エネ性能とコンパクト化を両立
 高巻き数のオープン巻線モーターや圧縮損失を改善するマルチバルブを採用した大容量トリプルロータリーコンプレッサーや、空調負荷に応じて2インバーターのオープン結線駆動と1インバーターのスター結線駆動を切り替えるデュアルステートインバーターの開発により幅広い能力域で高効率運転を実現。新形状の熱交換器・プロペラファンによる大能力化、オイル・冷媒管理制御の高度化による冷凍サイクル簡素化などの新技術と合わせ、高い省エネ性能とコンパクト化を両立しています。

2.業界初*6新旧混在運転により予算や日程都合に合わせた更新計画を実現
 当社過年度モデルとの通信仕様・冷凍サイクル制御の互換機能を折り込み、新旧システムの混在運転を可能としたことで、室外ユニット、室内ユニット、リモコン等の部分更新対応を実現しました。室外機のみの入れ替えや空室のユニット、故障したユニットから順次入れ替える等、使用状況や予算等に応じてフレキシブルかつサステナブルな更新計画を組むことができ、高効率機器への迅速な置き換えに貢献します。

3.個別除霜技術により除霜時と外気処理接続時の課題を解決
 ロータリーコンプレッサーの圧縮比可変特性を活かした二段圧縮サイクルと独自の中間圧制御による「個別除霜技術」を開発。暖房室外ユニットで吸熱した熱を、除霜室外ユニットと暖房室内ユニットへ最適配分することで、高温冷媒によるパワフルな除霜と冷気落ちによる室温低下の抑制を運転範囲全域で実現しました。また、本技術と外気処理接続との組み合わせにより、除霜中の吹出温度を外気温度以上にすることができ、除霜中の換気継続、もしくは、停止時間の短縮が可能となります。これにより、換気停止分の過剰な機器容量の選定を防ぎ、通年での外気処理エネルギー量の抑制に貢献します。

  • *1ロータリーコンプレッサーにおいて、2020年12月21日現在。当社調べ。
  • *2空調用途において、当社調べ。
  • *3普及モデルにおいて、2020年12月21日現在。当社調べ。
  • *4APF(通年エネルギー消費効率)はJIS B 8616:2015 「パッケージエアコンディショナ」に基づいて算出。
  • *5世界初はデュアルステートインバーター、世界No.1はトリプルロータリーコンプレッサーを示す。2020年12月21日現在。当社調べ。
  • *6当社調べ。

製品外観

受賞製品:MMY-MUP5001H, MMY-MUP5601H1

プレス画像 (ZIP:3.03MB)
 
詳細は、こちらのプレスリリースを参照ください。

東芝グループの環境ビジョン2050について

 東芝グループは「地球と調和した人類の豊かな生活」を2050年のあるべき姿として描き、これに向けた企業のビジョンとして環境ビジョン2050を設定しています。「つくる、つかう、いかす・かえす」という製品のライフサイクルを通じて、社会の安心・安全と、まだ見ぬ感動や驚きを与える豊かな価値を創造すると同時に、環境影響低減のために「地球温暖化の防止」「資源の有効活用」「化学物質の管理」の3つの課題に取り組むことで、地球との共生を図っていきます。

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