東芝キヤリア株式会社

ニュースリリース

未来技術遺産に登録、日本の空調を変えた東芝のロータリーコンプレッサB型シリーズ

省エネ・快適なエアコンを生み出した重要技術が高く評価

2018年08月21日

東芝キヤリア株式会社

 東芝キヤリア株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:久保 徹)は、1969年に開発したロータリーコンプレッサB型シリーズが、国立科学博物館が選定する、2018年度の「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」に登録されたことをお知らせします。
 なお、登録証・記念楯授与式は、8月28日に国立科学博物館・日本館にて開催されます。

重要科学技術史資料(未来技術遺産)

 「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」とは、独立行政法人国立科学博物館(産業技術史資料情報センター)が、日本の科学技術史資料のうち、「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」に該当する資料を選定し、「重要科学技術史資料登録台帳」に登録しているもので、2008年度から毎年行われています。
 記念すべき第1号に登録されたのは「特別高圧油入変圧器 (13.2kV、100kVA)」。1910年に株式会社東芝(当時:芝浦製作所。以下、東芝という)が製造し、現存する日本最古の特別高圧(10,000V以上)の変圧器で、日本の電力技術の急速な発展を示すものであると評価されました。以来、誰もが良く知る、東海道新幹線0系電動客車量産型第1号車や東芝による日本初の量産型カラーテレビ受像機(21型D-21WE)など、国民生活や社会を変えたと評価された合計259もの製品・技術が登録(2018年現在)されています。
 なお、今回登録された「ロータリーコンプレッサB型シリーズ」のカットモデルやパネル展示が、8月28日から9月2日までの間、国立科学博物館・日本館にて行われる予定です。

ロータリーコンプレッサB型シリーズ(カットモデル写真)

ロータリーコンプレッサB型(カットモデル写真)
東芝ロータリーコンプレッサ(カットモデル写真) (JPG:0.11MB)

家庭用エアコンを革新させたロータリーコンプレッサ

 今回登録された「ロータリーコンプレッサB型シリーズ」は、東芝が1967年から全社をあげて開発を独自に進め、1969年、自社技術による日本初の空調用ロータリーコンプレッサとして開発されたものです。高精密な加工技術開発により、効率の高さ、シンプルな機構、低コストを実現したロータリーコンプレッサは、冷媒ガスを効率的に圧縮することができ、現在では家庭用エアコンの多くに使用され、その後に採用されたインバータによる可変回転数制御との組み合わせにより、省エネ性や快適性を実現した今日のエアコンの先駆けとなりました。

そして今、業務用空調へと用途を広げているコア技術

 冷凍・空調市場を切り拓いてきた東芝のロータリーコンプレッサ技術は、当社へと引き継がれ、2004年の世界初の「(家庭用エアコン向け)可変気筒デュアルロータリーコンプレッサ」の開発や2017年の業界トップクラスの高効率・コンパクト性を追求した空冷ヒートポンプ式熱源機「ユニバーサルスマートX(エックス)EDGEシリーズ」で採用した、世界最大能力(※)となる「A4 100cc DC(直流)ツインロータリーコンプレッサ」の開発に繋がっています。

  • 2017年9月現在、当社調べ。

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【本発表内容に関するお問い合わせ先】
   東芝キヤリア株式会社 広報室 ℡044-331-7401

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