
電気設備に関する技術基準および内線規程に基づき
電気工事士が次により施工してください。
- D種接地工事を必ず行ってください。
- 工事を行う際には必ず配線用遮断器を「切」にしてください。
- タンクに給水する前は絶対に電気を通じさせないでください。
- 配線用遮断器(ブレーカー)、電線の太さ等内線規程に
定められたものを使用し、必ず専用回路として施設してください。 - 電源は単相200Vです。


■リモコンケーブルの接続について
リモコンを貯湯ユニットに接続する際は、必ず、別売部品のリモコンケーブルを
お使いいただき、記載の寸法・注意事項をお守りください。
- 台所リモコンは、配線長50m以内としてください。
- 浴室リモコンは、配線長25m以内としてください。
- 浴室リモコンを介しての送り配線の場合も上記の配線長を守ってください。
- 配線で余ったケーブルは切断し、適正な長さで配線してください。
(余った分を束ねておくと、リモコンの通信障害を引き起こす原因になる場合があります。) - やむを得ず既設品(市販品)を使用する場合は、線径0.3mm²以上で、配線長は台所リモコンは20m、浴室リモコンは10mまでとしてください。設置後、表示状態を確認し、不具合がある場合は、速やかに当社別売部品に交換してください。

〈貯湯ユニット〉
■据付場所
- 原則として屋外据え付けです。寒冷地向けで最低外気温が-15℃を下回る地域では、貯湯ユニットは屋内に設置してください。
- 屋内に据え付ける場合は、必ず完全な防水・排水工事を施してください。水漏れが起きた場合、大きな被害の原因になります。
- 防雨形ですが積雪地区に据え付ける場合には、小屋がけをして雪を防いでください。機器に積もった雪や、屋根から落ちた雪で機器が破損、変形し、漏電や感電のおそれがあります。
- 室内に設置する場合は通気口を設け、密閉室にしないでください。結露して、壁面のカビ発生や床面の滴下の原因になります。また、機器の錆び発生なども故障の原因になります。
- HWH-FB463CT・HWH-FB563CT・HWH-F563CTについては、2階以上に据え付けないでください。
- 機器と建物の隙間寸法については各地区の火災予防条例によって施工してください。
- 電気工事や排水工事および後日の保守点検が容易な場所に据え付けてください。機器前面側を約500mm以上あけてください。
- 入れ替えやすく、運搬が可能な場所(開口部等が十分にある)に据え付けてください。
- 境界線までの距離が少ない場合には、製品の左右側面の一方を建物に接して施工してください。メンテナンスを行うのに容易になります。


〈ヒートポンプユニット〉
ヒートポンプユニット単体の据付制約
据付場所に余裕があれば効率のよい運転のために、できるだけ広い寸法をおとりください。吹出側に対して前・後・左・右のうち少なくとも2方向を開放し、通風路を確保してください。やむをえず1方向しか開放できない場合、沸き上げ能力が低下する場合があります。

■ヒートポンプユニットと貯湯ユニット間の据付制約

- 配管からの放熱により、貯湯温度が低くなることがありますので、なるべく配管を短くすることをおすすめします。
- 配管工事時には配管内にゴミ・ホコリが入らないようにしてください。ストレーナーが目詰まりし、出湯量が少なくなったり、タンク内に入り使用中に給湯栓のお湯側からゴミが出る原因となります。ヒートポンプ配管の場合、沸上げ不良などの故障の原因となります。
- 逆止弁は動作不良となりますので、取り付けないでください。
大規模地震による給湯設備の転倒・移動による被害を防止するため、国土交通省告示により、貯湯ユニットの転倒防止措置の基準が明確になりました。工事説明書に記載されたアンカーボルト種類、本数による製品脚の確実な固定が必要となります。(2階以上への据え付けの際には別売部品の耐震強化金具(HWH-SK1)による上部固定が必要です)また、560L機種(HWH-FB563CT・HWH-F563CT)については、強化計算書の提出が求められることがあります。
■基礎工事
- 貯湯ユニット満水時質量に十分耐えるように基礎工事を行ってください。
- 床面は防水・排水工事を必ず行ってください。
- コンクリート圧縮強度は18MPa以上にしてください。

■アンカーボルトの施工
- 製品の転倒防止のため、M12おねじ型アンカーボルト(埋込み深さ60mm以上)で床面に固定してください。
- ※アンカーボルトの施工はアンカーボルトの説明書に従ってください。

■脚の固定方法
- アンカーボルトへの固定は、地震発生時のゆるみ防止のため、必ず製品付属の平座金とM12ナットとアンカーボルト付属のフランジナット(フランジ付M12ナット)でダブルナット固定をしてください。
- ダブルナット固定は、貯湯ユニットの脚3ヵ所(オーバルスリムタイプは4カ所)すべてに実施してください。
- 前脚は手前の穴を、後脚は奥の穴をそれぞれ使用してください。
- 製品の満水時質量に十分耐え、水平位置を保てるよう据え付けてください。水平は水準器で確認してください。水平が取れていない場合、転倒や水漏れするおそれがあります。

- 製品を水平に据え付けられない場合は、別売部品のスペーサ(HWH-S16-10)をご使用ください。
詳しくは、スペーサに付属の取付説明書をご覧ください。


■耐震強化(角形タイプの場合)
2階以上に据え付ける場合は、別売部品の耐震強化金具(HWH-SK1)を使用して、M8おねじ型アンカーボルト(埋込み深さ35mm以上)で、十分強度のある壁に固定してください。
※HWH-FB463CT・HWH-FB563CT・HWH-F563CTについては、2階以上には据え付けできません。
※アンカーボルトの施工は、アンカーボルトの説明書にしたがってください。


■製品付属の耐震金具について(角形タイプの場合)
製品付属の耐震金具は2階以上に据え付ける場合の上部固定には使用できません。
※国土交通省の告示にしたがって固定した1階・地階設置を更に強固に固定したい場合に使用します。


固定用ねじを2本はずし、耐震金具を取りはずします。
- はずした固定用ねじは元のとおりに取り付けます。


左側に移動する場合は左側の固定用ねじを、右側に移動する場合は右側の固定用ねじを2本はずし、はずした固定用ねじで耐震金具を取り付けます。
■耐震強化(薄型オーバルスリムタイプの場合)
- 2階以上に据え付ける場合は、製品天板に固定されている耐震金具を使用してM8おねじ型アンカーボルト(埋込み深さ35mm以上)で十分に強度のある壁に固定してください。壁面強度がたりない場合など、必要に応じて別売部品の耐震金具取付板(HWH-WK1)をご使用ください。
- 貯湯ユニット外装の上面に壁固定用の金具が付いています。市販のアンカーボルトを使用して、壁のはり部分などに固定してください。
- 耐震金具は、反対側にも取り付けることができます。下記の手順に従って付け替えて使用してください。


■循環金具の取り付け(別売商品:HWH-AH22シリーズの場合)
- この循環金具は浴槽肉厚15mm以下用です。
- この循環金具は往き・戻りの指定はありません。(無極性)

■浴槽の穴あけ
- 浴槽の底部から100〜150mmの位置にφ50mmの穴を1ヶ所あけます。このとき、穴の中心から40mm以内は浴槽底面の曲がりにかからない位置にしてください。またバリはきれいにとってください。

■浴槽への循環配管
- 浴槽への循環配管は、耐熱、耐食性および絶縁性を考慮し、銅管、耐熱塩ビ管、架橋ポリエチレン管等を使用してください。
- 配管継手は必ず耐熱・耐食性のある継手を使用してください。
- 配管接続部にゴムパッキンは使用しないでください。漏水の原因になります。
- 循環金具は必ず専用の別売部品を使用してください。
- 循環配管にフレキ接続管を使用するときには、貯湯ユニット側、浴槽側それぞれ500mm以内(片側)にしてください。
- 使用する浴槽の目安は120〜450L位です。
- 製品1台で2つの浴槽と接続しないでください。
- 銅管にて配管を行うときは配管内にロ一材が流れ込まないよう十分注意してください。配管が狭くなり、正常に運転しないことがあります。
- 浴槽の種類によっては湯はり中やポンプ循環中に浴槽がびびり、音が発生することがあります。発生時には、流量調節弁等を入れて流量を調節してください。
- 循環配管の管径、配管延長および使用高さ範囲は、次の表および図により行ってください。

■浴槽追いだきについて
- 追いだきを使用すると、タンク内の湯温が下がります。また、冬期に前日の残り湯を沸上げるとき等は、タンク内の湯温が大きく下がります。
■貯湯ユニットと浴槽間
- 鳥居配管落差は3m以内です。
- 2階浴槽までの落差は4m以内です。
- ご使用になる浴槽の目安は120L~450L位です。

■3階への湯はり
(パワフル給湯タイプのみ)
[別売部品:HWH-UP3Fを使うことにより対応できます]
- 浴槽のあふれ縁高さが4〜7m以内です。
- 浴槽往き戻り配管は13A〜16Aで最長25m・10曲りまで対応可能です。
- 3階浴槽設置での湯はり、追いだきは1階、2階よりも時間がかかります。流量低下を防ぐため、できる限り配管長を短く、径を太くするようご配慮ください。
- ※詳しくは別売部品に付属されている説明書をご覧ください。

■階下への湯はり
[別売部品:階下湯はりキット(HWH-UD1F)を使うことにより対応できます]
- 階下浴槽までの落差は3m以内です。
- ※階下への湯はりは、別売部品の階下湯はりキット(HWH-UD1F)を使用しないと正常な湯はりができず、エラーが発生します。
- ※詳しくは階下湯はりキットに付属の説明書をご覧ください。
- ※配管途中での継手を使用しないでください。負圧による空気の吸い込みでエア噛み循環不良の原因となります。
