日本キヤリア株式会社

安全健康活動 Safety and Health Activities(English version)(PDF:1.29MB)

安全で快適な職場環境づくりと心身の健康保持増進を目指して

環境・安全・健康方針

 私たちCarrierグループは、働く人々、ステークホルダー、環境の保護を最優先に取り組んでいます。安全と環境に配慮し、社会的責任のある製品設計、調達、生産、販売、サービスを通じて、すべての人が安全で快適に働けるよう、日々改善に取り組んでいます。この方針に示した目標を達成するために、私たちは以下のことを推進します。

働く人々

  • すべての働く人に対し、災害のない安全な職場環境を提供します。
  • 環境および労働安全衛生マネジメントシステムを継続的に改善し、維持していくために必要な資源を確保します。
  • すべての働く人と安全健康への取組みを適切に協議し、参加を支援します。
  • 本質的な安全対策を基本とし、個々の安全意識向上と労働災害を誘発する危険源の除去およびリスク低減活動を展開します。

環境と地域社会

  • 環境と地域社会への影響を最小限に抑え、関連する法令およびその他の要求事項を遵守した製品とサービスを提供します。
  • エネルギーや水の使用、廃棄物管理、化学物質の大気排出において、世界トップクラスの環境負荷低減を実現するとともに、地域社会と積極的に連携した環境活動を推進します。
  • デジタル技術を活用して、設計からサービスまでのバリューチェーン全体でデータを分析し、正確な業務報告、積極的なリスクの特定と管理を行います。
  • 環境および労働安全衛生マネジメントシステムを通じて目標を設定し、パフォーマンスを継続的に改善します。

ステークホルダー

  • 世界中で適用されるすべての関連する法令、規制、およびその他要求事項を十分遵守すべく、業務を管理します。
  • すべての事業上の意思決定において、適切な見直しを行い、環境・安全・健康の側面から、影響、危険・有害性、およびリスクを低減します。
  • 環境への取り組み、働く人々の安全健康、事業継続のための社会的責任などのテーマについて、リスクの高いサプライヤに積極的に働きかけと支援をします。
  • 環境および労働安全衛生マネジメントシステムは、新たな環境・安全・健康面への影響、危険・有害性、リスクを事前に特定し、管理することにより、事業の継続を確実にします。

 環境・労働安全衛生は共有の責任であり、一人ひとりが自らの責任を負っています。全従業員が自らの頭で考え、問題の早期発見、ヒヤリハット、事故、災害などの報告、必要に応じて作業を中断すること、が求められます。また、これらを日々の事業活動の中で認識し、推進します。

David Gitlin
Chairman & Chief Executive Officer
Carrier

Adrian Button
Senior Vice President, Operations
Carrier

Carrier環境・安全・健康方針 (PDF:590KB)

安全・健康経営宣言

 日本キヤリアグループでは、従来の安全健康管理活動をさらに向上し、経営トップから各従業員までの浸透を図るため、安全・健康経営宣言を制定し、安全・健康経営における従業員および会社の果たすべき役割を明記しました。

『日本キヤリア 安全・健康経営宣言』

 働く人々が、職種や職位、勤務地に関わらず、安全・健康・快適に能力を十分発揮して働くことを通して、Well-beingであることが企業成長の基盤であると考え安全・健康経営を推進します。

日本キヤリアの従業員は

  • 安全・健康に対し、責任をもち、主体的に行動します。
  • 怪我や疾病がない状態を目指すばかりでなく、 さらに快適に安全に健康に働くことを追求し続けます。

そのために、

  • 安全・健康・快適に働くための障害となる課題発掘と改善に取り組みます。
  • 活発なコミュニケーションを大切にします。
  • ワークライフバランスの良い働き方を尊重します。

2024年5月1日
日本キヤリア株式会社
取締役社長 久保 徹

日本キヤリア 安全・健康経営宣言(PDF:184KB)

健康経営優良法人2024認定

 日本キヤリアは、「健康経営優良法人2024」に認定されました。2019年度から6年連続の認定取得となります。 当社は、事業活動に関わるすべての人が企業にとって大切な経営資源であるとし、働く人の安全と心身の健康を前提とした、いきいきとした活気ある人と組織作りに向けて活動を本格化しています。
*健康経営優良法人とは:法人を対象とする経済産業省と日本健康会議が進める「健康経営優良法人認定制度」です。この制度は健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」する事で、「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受ける事ができる環境を整備する事を目的としています。

健康経営優良法人2024認定証

認定証(PDF:1.86MB)

労働安全衛生マネジメントシステム(ISO45001)

 2021年1月に労働安全衛生マネジメントシステムISO45001の認証を取得しています。ISO45001の前身であるOHSAS18001認証を2008年に取得して以来、長年にわたりこのマネジメントシステムを有効活用して、従業員が自ら積極的に安全健康活動に参加し、事業活動における災害、疾病リスクの低減と管理、自職場での法令順守チェックなど、『自立した安全管理』を推進しています。
 日本キヤリアグループは、従業員による活発な安全健康活動の展開をとおして、当社で働く全ての人の更なる健康と安全、疲労やストレスの少ない快適な職場環境の形成を推進し、お客様やその他のステークホルダー(利害関係者)の皆様へ信頼をお届けできる企業を目指します

ISO45001 認定証

認定証(PDF:1.59MB)

安全健康推進体制

 日本キヤリアグループの安全健康管理活動は、経営トップから従業員までのライン管理を中心に、各事業所またはグループ会社単位で展開しています。
 各事業所、グループ会社では、安全衛生委員会の開催などの法定事項の履行に加え、自主的な専門委員会、部門や職場委員会を立ち上げるなど、作業内容や、工程のリスクに応じた柔軟かつ、積極的な取り組みを実践しています。 また、工場とは異なったリスクが想定される、各支社レベルでも安全衛生委員会を開催するなど、ニーズに合った活動に取り組んでいます。

日本キヤリアグループ全社体制

日本キヤリアグループの安全健康推進体制

安全

安全健康に関する意識啓発

 日本キヤリアグループでは、経営トップより安全健康基本方針を制定しています。その中には重要項目として安全健康に関するコミットが含まれており、安全健康への決意を込めたメッセージを従業員に発信しています。
 また、事業所、支社等の各拠点においては、月初めに行われる安全祈願や朝礼の場を通じ、拠点長からのメッセージや業務特有なリスクに対する啓発活動を展開しています。

安全への取り組み

 日本キヤリアグループ内における労働災害を分析すると、不安全な状態の機械・装置への接近が原因で機械に巻き込まれるケースや、安全柵・安全ガードを外したり、無効化して挟まれたり、歩行中に転倒するケースなど、人的要因が起因の災害が発生しています。減少傾向ではありますが、製造拠点では災害が度々発生しております。従業員の労働災害を未然に防止するため、日本キヤリアグループは機械・装置への二重の工学的な安全対策、安全教育、災害のリスク削減、作業場の改善、リスクアセスメント等の様々な取り組みを実施しております。

安全関連データ

労働災害

発生率(度数率)の推移

 度数率は労働時間100万時間当たりの労働災害発生率(休業1日以上)を表す指標で、職場の安全性を知るための目安となります。度数率が高いほど、労働災害の発生件数が多いことを表しており、日本キヤリアは全国全電気機械器具製造業の平均より下回っております。

労働災害発生率(度数率)の推移折れ線グラフ

※ 全産業平均、製造業平均、電気機械器具製造業平均度数率は、2022年の厚生労働省の統計に基づく。

各拠点の災害件数の推移
拠点 2021年度 2022年度 2023年度 合計
本社・支社 1件 0件 1件 2件
富士事業所 8件 5件 4件 17件
津山事業所 0件 0件 1件 1件
掛川開発センター 0件 0件 0件 0件
日本キヤリア社 合計 9件 4件 6件 20件

2021~2023年度各拠点の災害の種類

労働災害で被災した身体部位

安全教育

 日本キヤリアグループでは、労働安全衛生法および関連政令、省令などに基づく法定教育、各種講習のほか、労働安全衛生マネジメントシステム運用に伴い必要となる教育・訓練の実施など、労働安全にかかわる従業員の力量確保に努めています。
また、災害をシミュレーションで体験する体感型安全教育や、交通事故に対する危険予知訓練など、従業員の多様なニーズに合わせた教育を行っています。

安全教育の様子

災害のリスク削減

日本キヤリアグループは従業員の労働災害を未然に防ぐための快適な職場環境の維持・改善に努めております。数多くの巡視や環境測定等により現場の現状を把握することで発生源の対策、作業方法の改善や教育等を行い、グループ全体の災害リスクの削減をしております。その中の一部をご紹介いたします。

  • 保護具類着用
  •  製造・サービスに関わる業務従事者には、保護メガネの配布をしております。また、安全健康の維持のため防塵用マスクや切創防止ガードといった保護具類の着用の義務化や正しい着用方法の教育等の徹底化をしております。

    保護メガネと切創防止ガード

  • プラグ式漏電遮断器
  •  電気による災害を防止するため、漏電遮断器付きコンセントを設置しております。

    漏電遮断器付きコンセント

  • 墜落・転落防止
  •  構内における高所や河川へ安全柵の設置をし、墜落や転落防止対策の実施をしております。

    構内の安全柵

  • 化学物質管理
  •  製造に用いる化学物質のITによる管理、SDS(安全データシート)の表示、各拠点環境法規の確実な遵守や有機溶剤・特定化学物質を使用する際の適切な作業場の設置等を随時対応しております。

リスクアセスメント

 リスクアセスメントは災害が発生してる製造現場だけではなく、災害が発生していない場所の潜在的な危険性や有害性のリスクを評価し、これを除去あるいは低減するために有用な手法です。日本キヤリアグループはリスクアセスメント活動を作業者の目線にまで展開することで、機械・装置や化学物質管理等の潜在的危険性のリスクを評価し、改善できるように教育を実施しています。

交通安全教育

 日本キヤリアグループでは、社用車や通勤途上での車・バイク・自転車を利用する社員に対して、定期的に運転免許証の確認、社用車運転前の第三者による運転者の疲れや健康状態のチェック、アルコールチェッカーの導入等による事前に事故を防止する対策や、「自動車運転交通KYT」、「交通安全教育」等を定期的に実施し、安全運転意識向上への啓発活動の展開をしています。

健康

健康に対する取り組み

 日本キヤリアグループは最大の財産である従業員が疾病により休業する状況(アブセンティーズム)や心身の不調により十分なパフォーマンスを発揮できない状況(プレゼンティーズム)を最小化し、従業員個々人がべストコンディションにてポテンシャルを最大に発揮して、会社が持続的に成長することを目指して健康経営に取り組んでいます。

  ISO45001の推進目標に健康活動を取り入れ、数値目標を設定し、すでに健康上の問題やリスクが顕在化している従業員に対する活動(ハイリスクアプローチ)によりアブセンティーズムの最小化を目指すだけでなく、全従業員に対して、①働きやすい職場  ②ライフステージに応じた健康的な生活習慣を身につけるためのきっかけ  ③ストレスへの気づきと対処力向上のきっかけを提供する活動(ポピュレーションアプローチ)を展開しています。

戦略マップ

戦略マップ  

戦略マップ(PDF:68.5KB)

各種健康経営指標の推移

  
  目標 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
定期健診受診率 100% 99.9% 99.9% 100% 100% 100%
定期健診有所見率(法定項目) 55.5% 63.7% 65.6%; 64.6% 62.6% 68.0%
定期健康診断結果による就業制限者数 0 4 3 3 4 2
精密検査受診率 100% - 88.0% 85.1% 83.5% 75.3%
特定保健指導実開始率 70%以上 33.7% 75.9% 90.2% 91.3% 83.2%
全年齢メタボリックシンドローム率 14.5% 14.8% 15.0% 14.6% 14.5% 15.6%
がん検診受診率 (胃) 64.8% 59% 84% 82% 集計中
がん検診受診率 (大腸) 87.6% 90% 91% 90% 集計中
がん検診受診率 (子宮がん) 44.0% 37% 40% 39% 集計中
がん検診受診率 (乳がん) 48.8% 40% 46% 46% 集計中
生活習慣① 喫煙率 20%以下 30.9% 28.0% 27.2% 25.1% 23.7%
生活習慣② 朝食欠食率 15%以下 25.9% 25.8% 28.5% 28.6% 24.0%
生活習慣③ 就寝前2時間以内の食事者率 15%以下 17.9% 15.7% 14.5% 13.8% 28.5%
生活習慣④ 多量飲酒者率 15%以下 26.0% 25.1% 24.1% 24.0% 16.6%
生活習慣⑤ 1日の歩数が5000歩以下者率 10%以下 16.0% 20.0% 21.8% 23.2%
生活習慣⑥ 1回30分以上の運動を週2日以上実施者率 24.5%
生活習慣⑦ 睡眠不十分な者率 25%以下 24.7% 21.8% 23.1% 24.0% 32.6%
ストレスチェック受検率 100% 97.7% 97.5% 97.7% 98.6% 97.3%
高ストレス者率
(2023年判定基準値変更 ()内旧基準)
- 7.3% 5.6% 5.3% 6.4% 11.2%
(7.2%)
ストレスチェック総合健康リスク得点 100以下 101.4 96.8 95.6 96.4 97
メンタルヘルス不調による休業者率 0 1.5% 1.1% 1.1% 1.1% 1.1%
一人当り医療費 155千円 142千円 177千円 173千円 集計中
平均勤続年数 20.4年 20.4年 20.0年 19.9年 集計中
月平均所定外労働時間 20時間以下 27時間 25時間 25時間 21時間 集計中
平均有給休暇取得日数 16日 13日 13.7日 15.1日 集計中
育児休業取得率 (女性 男性) 100% 0% 100% 0% 100% 2.6% 100% 4.3% 集計中
男性ライフサポート休暇(配偶者出産)取得率 34.2% 10% 35.9% 47.8% 集計中
障がい者雇用率 2.44% 2.59% 2.67% 2.67% 集計中
外国籍社員雇用率 4.3% 4.2% 4.0% 4.3% 集計中
ワークエンゲージメント 対前年+ +1ポイント +2ポイント +1ポイント 調査票変更にて実施のため前年比較できず 調査再変更
(2023値は基準とする)
ヘルスリテラシー 対前年+ 2023値は基準
プレゼンテイーズム 対前年- 2023値は基準
健康経営度調査
偏差値
順位
54.1
901〜950位
2328社中
57.3
651〜700位
2523社中
58.8
551〜600位
2868社中
61.3
351〜400位
3169社中
60.1
601〜650位
3520社中

健康管理体制

 日本キヤリアグループでは全国拠点に勤務する従業員に等しく産業保健を届ける体制を整え、従業員に周知しています。各拠点の健康管理担当は毎年1日研修にてスキルアップし、統括産業医・嘱託産業医・保健師・衛生管理者と連携して健康管理に取り組みます。 統括産業医・保健師は沖縄から旭川までの各拠点を定期的に訪問し(2020年度以降オンライン活用)、保健指導や健康教育を実施します。
 2023年4月よりクラウドを活用した新健康管理システムを導入し、全従業員が、個人サイトにて健康診断結果を確認でき、精密検査結果の報告や健康相談を産業保健スタッフに直接連絡できる仕組を取り入れました。

健康管理

定期健康診断

 法定検査項目に加え、全年齢の従業員に対し血液検査を実施し、事業場健診では健康保険組合の費用補助制度を活用し、大腸がん・胃がん、腹部エコー検査、眼底検査を実施します。全拠点の従業員に対して、定期健康診断後に対面またはオンラインによる保健指導を実施し、その年の健康テーマについてのセルフチェックに基づき個別保健指導を実施します。2020年『CKDと動脈硬化』2021年『骨粗鬆症2022年は『歯の健康』2023年は『塩分摂取量』2024年は『血管年齢』がテーマです。

 外国人技能実習生へは、タイ語の問診票を準備し、各種健診・ストレスチェック、保健指導を従業員と同様に実施しています。精密検査を要する場合、受診結果を確認するまで保健師・産業医が繰り返し医療機関の受診を促し、生命に危険が及ぶリスクのある所見がある社員については拠点健康管理担当と連携し対応します。
 保健指導について(富士)で受診した社員の、41%が『とても良い』、43%が『良い』と評価しています。

特殊・特定業務健康診断

 各種有害業務・交代勤務従事者について法令に基づく健康診断を実施しており毎年受診率100%です。

過重労働対策

 1か月の残業時間が45時間以上の従業員は役職者も含めて時間外超過健康診断の対象となります。45時間以上80時間未満にて抽出された従業員、および残業時間が80時間以上の従業員は翌月に産業医面談を受診することを義務付けており、受診率100%です。

海外勤務者

 会社が予防接種費用を負担し、赴任前後では産業医による赴任可の判断を経て赴任します。赴任中も年に一度の健康診断を義務付け、結果にもとづき保健指導をします。

ハイリスクアプローチ

就業制限

 重症糖尿病・高血圧などの心疾患・脳血管疾患ハイリスク者には交代勤務や海外出張、長時間残業などを禁止する就業制限を産業医が指示します。

メタボリックシンドローム対策:特定保健指導

 特定保健指導対象の従業員に対しては専門業者による特定保健指導を就業時間内に実施します。さらに、メタボリックシンドローム(予備軍含む)に該当する40歳以下や服薬中の従業員に対しても保健師による保健指導を実施します。

治療と就労の両立支援

 病気療養後の職場復帰では、産業医・管理者・HR担当による復職前面談が必須です。回復が不十分な場合には産業医の判断にて就業制限配慮のもと就業し、復職後も定期的に産業医面談を行い体調に応じた就業配慮が指示されます。病気療養期間中は、健康保険組合から傷病手当金が支給されます。

ポピュレーションアプローチ~働きやすい職場づくり~

働き方改革

 定期的に『パルスサーベイ』を実施して、従業員のエンゲージメントを調査しています。従業員が会社のために貢献したいと思って仕事をしているかを把握し、会社の課題が何なのかをそれぞれのチームで話し合いをします。チームで改善に取り組むとともに、会社全体でもより従業員が働きやすさ、働きがいを感じられるような取り組みを推進しています。
 本社では、2021年秋にテレワークとオフィスワークを併用した新しい働き方ハイブリッドワークを導入しました。週5日勤務のうち、オフィスワーク、テレワーク、その他(出張・休暇)における理想的な比率を4:4:2と設定し、各従業員がその週の業務に合わせて「いつ・どこで・何をやるかを計画して働く」ことを推進しています。

  

I&Dカウンシル

 Carrier Globalでは、「Inclusion and Diversity」(包摂性と多様性:各個人の特性や特質をありのままに受け止め、多様性を持つこと。以下I&Dと記載。)の活動を推進しています。日本でも、I&Dカウンシルジャパンが発足しました。組織が多様性を受け入れることにより一人一人が帰属意識を感じ、また公平であると感じることができるような風土の企業を目指し、これを日本キヤリアの成長につなげるための様々な取り組みを実施しています。またERG(Employee Resource Group)と呼ばれる自主活動としてWomen’s Empowerment(略称:WE)を発足し、自立して様々な啓発活動を実施中です。
 2024年、1月には社内で各国のお正月を紹介するCulture Celebration Dayイベントを旧本社の川崎と富士事業所にて実施しました。日本キヤリアでは以前から様々な国籍の方が働いています。
 2月にはI&Dメンバーによる女性社員とのランチ会およびI&Dメンバーとの意見交換会を実施し、社内でマイノリティと感じる瞬間はどんな時か、そしてその具体的な内容など、普段声に出して言いづらいことを聞き出すことができました。
 そして3月7日には今年も国際女性デーを記念し、WE主催で講演会を開催しました。講演者に日本IBMデジタルサービス株式会社・代表取締役社長の井上裕美さんをお迎えし、「企業成長のために多様性とインクルーシブな世界の浸透が鍵となる」をテーマにお話いただきました。
 2023年には多様な人材の育成、成長を促すサポート体制を構築することを目的にメンタリング制度導入を実現し、第一期として全体で31組のペアがメンタリングを実施しました。第二期の開始は2024年7月を目指し、6月より新たにメンター・メンティーを募集します。

  

1月 Culture Celebration Day(富士工場)

1月 Culture Celebration Day(富士工場)

2月 女性社員との意見交換会

2月 女性社員との意見交換会

3月 国際女性デーハートのポーズで記念撮影

3月 国際女性デー
ハートのポーズで記念撮影

快適職場づくり

  • 日本キヤリアでは快適職場ガイドラインを作成し、職場環境管理の指標としています
  • 富士事業所には38名の第1種衛生管理者有資格者が在籍しています。

 富士事業所23職場および津山事業所、掛川開発センターの代表衛生管理者は、快適職場づくりのキーパーソンとして、毎週、職場チェックシートに基づく巡視や定期的な照度・騒音・温室度測定、毎月の健康教育を自職場に展開しています。職場チェックシートは毎月事務局に報告されます。職場チェックシートは毎月事務局に報告されます。
 健康教育資料はポータルサイトに掲示し、各拠点の安全衛生委員会でも展開されます。

2023年度健康教育テーマ
1月 コレステロールの話
2月 耳鳴について
3月 気象病を知って体を整えよう
4月 腸内環境改善のススメ
5月 聞こえのアンチエイジング
6月 脳のアンチエイジング~脱“老人脳”
7月 飲酒するならスタンダードドリンクを知っておこう
8月 アンガーマネジメントの効果
9月 秋ばてにご注意!
10月 心理的負荷による精神障害の労災認定基準改正について
11月 油と脂について
12月 未然に防ごうヒートショック

ワークプレイス

本社

 2024年5月に社名変更と本社を移転し設えも新たにスタートしました。本社移転前はデスクモニターが設置されていない席もありましたが、業務の効率向上すると設置要望が多くあり、移転後は全てのデスク席に上下可動スタンド付きのデスクモニター、キーボード、マウスとドッキングステーションを設置し、快適に業務ができるようにしました。

デスクモニター、キーボード、マウスとドッキングステーションが完備

 また、収容人数が異なる会議室を多数用意し、大型モニター、カメラ、スピーカーを常設し、入室と同時に会議が始められる設えとしたり、一人で集中して仕事ができる席、Web会議専用ブースなどを各所に配置し、「いつ・どこで・何をやるかを計画して働く」ことがより可能なオフィスを実現しました。特に従業員に好評なのは、一息いれたり、楽しく仲間と食事ができるブレイクルームです。ブレイクルームはイベント会場としても利用が可能で、プロジェクターや音響設備も完備しています。

本社ブレイクルーム

富士事業所の技術棟e-THIRD

 富士事業所の技術棟e-THIRDは、従業員のウェルビーイングを重視した革新的なデザインで注目を集めています。快適なカフェテリア、緑豊かな共有スペース、集中ブースは、働く人々の生産性と満足度を高めるために計画されています。これらの空間は、ストレスを軽減し、リラックスと集中のバランスを取りながら、クリエイティブな思考を促進することを目的としています。また、e-THIRDは、最新の空調技術を駆使した実証試験所でもあり、省エネルギーと快適性を追求する弊社の姿勢を象徴しています。このような環境は、従業員が自らの能力を最大限に発揮し、イノベーションを生み出すための理想的なオフィスとなっています。

e-THIRD カフェテリア

カフェテリア

e-THIRD 共用エリア

共用エリア

e-THIRD 集中ブース

集中ブース

e-THIRD ICT設備

ICT設備

喫煙対策

 2020年より就業時間内禁煙、2022年4月より全拠点で敷地内完全禁煙となりました。2023年の喫煙率は23.7%であり、2019年からの5年間で7.2%減りました。

重筋作業改善プロジェクト

 富士事業所の製造部では 身体への負担が少ない働きやすい生産ラインをめざし、人間工学の考えを取り入れた独自の評価シート(楽らく快善シート)を用いて作業動作の身体リスク評価を行い、リスクレベルが高い作業を減らすよう、計画的なライン改善に取り組んでいます。
 本プロジェクトの活動内容は2021年10月に東京で開催された第80回全国産業安全衛生大会にて発表しました。

製品起こし装置 エアシリンダーによる起こし作業軽減

製品起こし装置
エアシリンダーによる起こし作業軽減

敷板レスコンベア改善 15㎏の敷板運搬作業の廃止

敷板レスコンベア改善
15㎏の敷板運搬作業の廃止

ポピュレーションアプローチ~ライフステージに応じた健康的な生活習慣の獲得~

Stay Healthy CJC!

 ISO45001推進目標に、Stay Healthy CJC!(多様性に対応した健康増進活動)を盛り込み、毎月の推進計画に食事・運動・禁煙・睡眠・ストレス対処・飲酒6つの生活習慣改善およびライフ・ワークバランスを盛り込み、活動を展開し、拠点単位の健康レポートを発行し、活動の成果を確認します。

従業員参加 健康テーマレポートのポータルサイト掲載

 従業員や職場の健康増進の取組みを社員自身が紹介する啓発活動を展開しています。

年度 2021年度 2022年度 2023年度
紹介事例件数 82件 50件 57件

オンラインワークショップ

 2022年度よりI&Dを目指して当事者による座談会を開催し、健康課題や対応へのヒントを吸いあげています。
 第1回『お父さん社員のワーク・ライフバランス』では、各拠点代表9名により、子育てに関わるビフォアとアフターでは、生活リズムが早寝早起きに変わった、子供と目線あわせて会話するようになり業務上の会話が豊かになった、業務効率をあげて早く帰るようになったことが紹介されました。第2回『女性の健康管理』では各拠点代表13名の女性が参加し生理痛や更年期障害について男性上司・同僚に理解をしてほしいという声があがり、女性の健康相談窓口を立ち上げました。相談窓口には部下への配慮について男性上司からの相談もあります。
 第3回 高年齢社員で実施 第4回 外国籍社員から医療機関受診マニュアルの要望があり作成しました。2023年度は、第1回「ストレス耐性を高める秘訣」と題し、メンタル不調での休業歴をのりこえ活躍している社員からは周囲に相談したら助けてもらえるよとメッセージが発信されました。第2回「仕事と介護の両立」、第3回「ママ社員のワーク・ライフバランス」、第4回「働く女性の健康増進」のワークショップで出た意見から、社内介護相談窓口の設置、生理休暇についての再周知、体調不良の際利用できる長椅子を女子更衣室内に設置等に繋がりました。2024年第1回「九死に一生スペシャル」では脳血管疾患、心疾患、がん等の闘病経験を経て活躍中の社員9名が闘病ビフォアとアフターの行動が紹介され、「健康を過信するな」「周囲の忠告には耳を傾けろ」「体調の異変を感じたら病院を受診してほしい」と従業員へのメッセージが発信されました。

2023 4月 5月 6月 7月 8月 9月
テーマ メンタルヘルスへの気づきとケア 運動習慣の見直しと改善 メンタルヘルスへの気づきとケア 食習慣のの見直しと改善 飲酒・喫煙習慣の見直しと改善 ヘルシーI&D
タイトル コミュニケーションの工夫 運動でUP DATEコンディション ストレス耐性を高める秘策 夏を乗り切る我が家の十八番メニュー 減酒・節酒禁煙のすゝめ 仕事と介護の両立
ワークショップ 7名参加 11名参加
紹介事例数 5 5 6 7 6 6
10月 11月 12月 1月 2月 3月
テーマ 運動習慣のの見直しと改善 ヘルシーI&D 育児と仕事の両立 ヘルシーI&D 女性の健康
タイトル みなさん、運動してますか? ママ社員のワークライフバランス シニアワーカーの健康づくり
ワークショップ 13名参加 10名参加
紹介事例数 7 6 9 3

オンラインワークショップのスライド

オンラインワークショップのスライド

オンラインワークショップのスライド

 この取り組みは 第11回健康寿命を延ばそうアワードにて厚生労働省 健康局長 優良賞 企業部門を受賞しました。 

職場健康レポート

 年度末に職場単位での健康KPIを記載した健康レポートを通知し、1年の取り組みの指標とします。

  職場健康レポート

年代別健康教育

 年度に30歳・40歳・50歳・59歳を迎える従業員には、年齢に応じた健康課題の予防を目的としたオンラインによるライブ健康教育を実施します。50歳、59歳では事前に体力測定を実施し、結果に応じた運動を指導します。

年代別健康教育

年代別健康教育

社員食堂

 富士事業所食堂は、県民の健康づくりのための食環境の向上に取り組んでいることが評価され、しずおか健幸惣菜パートナーの社内食堂部門に認定されています。富士市で認定されているのは2社のみです。

ポピュレーションアプローチ~ストレスの気づきと対処(メンタルヘルス)

 従業員のメンタルヘルス不調の予防、早期発見、適切な対応、復職後の再発防止を目指します。

ストレスチェック

 面談を希望する高ストレス者に対し、産業医面談を実施します。2023年は高ストレス者のうち31%が産業医面談を希望し、希望者全員と面談を実施しました。

メンタルヘルス教育

 入社時・昇格時にメンタルヘルス教育を実施します。マネージャー職は年に1-2回の教育および、ケーススタデイを中心とした学ぶメンタルヘルスマネジメント研修を繰り返し受講します。2022年度は対象者69名の全員(参加率 100%)が参加しました。

1on1ミーテイング

 マネージャーは部下一人ひとりと1on1ミーテイングを定期的に行い、業務の進捗を確認するとともに、仕事、職場の悩みや仕事に影響のある個々の事情を共有します。

社外電話・メール相談窓口

 Carrier社の社外EAPでは、仕事や家庭での、あらゆる悩みや不安(健康に関する困りごと以外の、キャリアやお金、教育、介護のことなどもOK)を、外部の専門家が相談に応じます。

ポピュレーションアプローチ~感染症対策~

 新型コロナウイルス感染対策では、社会情勢や最新情報に基づき、BCPを適宜見直し、社内に周知し、富士事業所では従業員他、構内請負会社・派遣会社・協力会社従業員含を含む関係者1800名に対して新型コロナワクチン接種を実施しました。

ポピュレーションアプローチ~救急体制~

 富士事業所、津山事業所、掛川開発センターでは救急手当普及員資格をもつ従業員により、救急蘇生法教育を定期的に実施し、現在114名の普通救命員有資格者が在籍しています。また、災害時に効率的に救護活動を行えるよう災害トリアージ訓練を毎年実施しています。

普通救命講習

普通救命講習

災害トリアージ訓練

災害トリアージ訓練

災害トリアージ訓練

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